「健康で文化的な最低限度の生活」最終話(第10話)ネタバレ感想~エンケンの咳とおばたのお兄さん。

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「命守る最後の砦…私たちができること」

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「健康で文化的な最低限度の生活」 :柏木ハルコ

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ハルカ(永岡心花)を施設に預けることを拒否していた母・梓(松本まりか)が急に、同意した。
施設でハルカと面会したえみる(吉岡里帆)にハルカは
「早く帰りたい。
お母さんに会いたい。」

と言う。

ハルカを施設に預けることを拒んでいた梓の言動が気になり調べたところ、梓も児童用施設に預けられていた。
梓の母・幸子も梓を置いて家に戻らなかったらしい。
そんな時、ハルカが学校からいなくなる。
すぐにハルカを探すえみる。
梓に
「ハルカちゃんがいなくなった」
と伝えても
「自分には関係がない。
もう別々の人生を歩む。
幸せが何かわからない。」

と言う。
なんでも相談に乗るからそんなことを言わないで欲しいと説得するえみる。
そこへ、ハルカが無事見つかったと言う連絡が入る。
泣き崩れそうになる梓。



児童施設でハルカと面会をする梓。
「お母さん。ちゃんとご飯食べてる?
今日、来てくれてありがとう。」

と言うハルカに
「ごめんね」
と泣きながら謝罪する梓。
抱き合う母子。

「義経さん。ありがとう。
だって、お母さんに会わせてくれた。」

「これからもよろしくお願いします。」
と言う梓。←保護費を振り込めってこと?



阿久沢親子(遠藤憲一)の場合。
娘・麻里は出産をためらっていた。
税前、母が病気になり、麻里らは生活に困窮し、生活保護を申し出たのに、ケースワーカーから断られた過去があった。
そんなときに、えみるから父の援助をしてほしいと手紙が届いていた。
そんなこんなでケースワーカーに対する印象が悪い麻里。
なのに父・エンケンはえみるに感謝していた。
それにもムカついている麻里。
その話を聞いた半田(井浦新)が麻里を見舞う。
赤ちゃんを守るために生活保護を使うことができる。
世帯分離を進める半田。
しかし、何もしていないのに頼るわけにはいかないと断るエンケン。
・・・・・・・。
なんやかんやで出産する決心をした娘・麻里。
そして相手の男も挨拶にやってきた。←なぜかおばたのお兄さん。



エンケンの咳はなんだったのか!?
思わせぶりなエンケンの咳・・・。
死ぬフラグかと思ったよ。
回収してくれよ・・・。
で、なんでおばたのお兄さんがオチなのか。
また芸人か・・・とちょっとゲンナリ。
旬でもないのに!って、本人は旬のつもりか。←旬違い。

生活保護のことを丁寧に描いている部分もあれば、荒っぽいなと思う部分もあり。
正直、「ん?」って思うことは多々あった。
このドラマには根っからの悪人は出てこなかったのね。
だから良い方向に転がったケースばかりだけど、生活保護は性善説すぎるんじゃないかと・・・。
悪意の人がたくさんいたら・・・・と思うとゾッとする。
あ、松本まりかの生活保護目当てにやってきた男(渋谷賢人)は人相も柄も悪かったけど。
ああいうヤツがはびこると・・・ねぇ(苦笑)

希望が持てるラストだったけれど、なんとなく生ぬるい気もした。
松本まりかの母はショートステイ中だけど、これから介護に育児。
彼女が出来るとは思えない。
ハルカちゃんはすごくしっかりしているけれど、彼女とて反抗期があるわけで、いつまでも家の犠牲ではいられないと思う。
それでも梓には、あんな金の話しかしない男との交際には断ち切り、今までの苦しかった経験をハルカに連鎖しないで欲しいとは思う。



エンケン父子も希望が持てるラストだったが・・・。
娘の交際相手は生真面目でいい人ってことなんでしょうけど。←でも芸人を使わなくても・・・。
前途多難。
しかも井浦新が世帯分離で生活保護受給を勧めるなんて、思いもしなかった。
これはちょっとモヤモヤよ・・・。

ハルカちゃんが行方不明になったからって、ケースワーカーが探すものなのか?
これだけではなく、初回からずっとケースワーカーの域を超えている仕事をしすぎている。
公務員の知人に聞くと、「公務員がすべて主人公のような気持ちで仕事をしているとは思って欲しくない」と言っていた。
まず仕事の分量が・・・・ねぇ。
リアリティがないのも事実。

虐待で児童相談所に入所するのに、親の同意はいるのか?
これはケースバイケースなんでしょうか?
同意書などはいらないってケースがほとんどみたいだけど・・・。

ま、こういうのを調べるきっかけになったのは、ワタシにとって良かったのかなぁ。

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AAA/Tomorrow

キャスト
義経えみる++++吉岡里帆
半田明伸++++++井浦新
栗橋千奈++++++川栄李奈
七条竜一++++++山田裕貴
後藤大門++++++小園凌央
桃浜都++++++++水上京香
石橋五郎++++++内場勝則
京極大輝++++++田中圭
南英里佳++++++安座間美優
向井里香++++++谷まりあ
川岸彩++++++++鈴木アメリ
青柳円++++++++徳永えり
阿久沢正男++++遠藤憲一

コメント

  1. masa より:

    ドラマ終わっちゃいましたね。
    来週から寂しくなります(笑)

    さて、児童相談所(以下、児相)ですが、子供の保護には一時保護と通常保護の2種類があります。
    原則、一時保護であれば保護者の同意は必要ありません。
    通常保護ですと同意が必要となり、保護者はこれを拒否することも出来ます。
    ただし、拒否された児相は裁判所に審判を申し立てることが出来、裁判所が児相への入所を認めた場合は保護者の同意なく、強制的に入所させることが出来ます。

    もちろん、保護者の同意拒否を覆そうとしてるのですから、児相側にはそれなりの根拠が必要になります。
    児相もバカではありませんので、可能性の低いケースでわざわざ裁判所に申し立てたりはしません。
    逆に言えば、児相が裁判所に申し立てた時点で、裁判所はほぼ入所許可の審判を下します。

    参考になれば嬉しいです(^^)

    • tarotaro tarotaro より:

      masaさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます。

      一時保護と通常保護があるんですね。
      以前、現在20代の知人が、親の許可なしに施設に入れられたと聞いたことがあったので、?でした。
      彼女も施設に入るような年齢だったので、事実はよくわかっていないのかもしれないですね。

      今回のケースだと、1週間の放置。
      これでは、強制的に入所させられるかどうか、微妙なのかもしれないですね。
      ただ、微妙でも入所させたほうが良いケースもあると思いました。
      ワタシ、梓を信用できないので、ハルカちゃんが施設に入所している間、やっぱり楽な方に流れてしまうのではないかな。
      行方不明になるかもなぁと思ってしまいます。
      福祉に終わりはないですねぇ。
      けれど、仕事だから、そこまでどこからで終わらせなければいけないだろうし。
      難しいです。