「あきない世傳 金と銀」第5話 ネタバレ感想~未亡人から義弟のご寮さんへ

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「二番目の夫」


髙田郁/あきない世傳 金と銀シリーズ

あらすじはコチラ

徳兵衛(渡辺大)は、惣次(加藤シゲアキ)に大店・伏見屋へ婿入り話が面白くない。
幸(小芝風花)に手を出そうとするが拒否られ、あやうく小火へ。
惣次は天神祭の船に伏見やから誘われる。
惣次は富久(高島礼子)にも本心を見せない。

惣次のことが好きなお杉(大西礼芳)は、惣ぼんさんのお役に立ちたいから伏見屋に婿入りするなら連れて行って欲しいと頼む。
治兵衛(舘ひろし)の息子・賢吉が反物のを畳む稽古をしている。
声をかける幸。
治兵衛に似て覚えが早いと褒めると賢吉は
「旦那さんにもおなじようなことを言われました」
という。
”あんたは治兵衛どんに似なはれや”
「なんやさびしそうなご様子で・・・
すんまへん余計なこと申しました」

翌朝、虫の息の徳兵衛が戸板に乗って帰ってくる。
つつみから鳥のようにダイブしたらしい。
徳兵衛はそのまま意識を取り戻すことなく亡くなってしまう。
四十九日が近づいても富久の哀しみが癒えず
「甘やかしてあんたを駄目にしてしもた」と後悔。
幸は四代目徳兵衛の着物を整理しながらお竹(いしのようこ)に後添えにしてもろたおかげで商いのことを教えて貰ったとしんみり
「妻とは認めてくれへんかったけど
誰に何を教わろうといっぺんも邪魔はせえへんかった
旦那さんおおきにありがとさんでございました」

智蔵(松本怜生)は好色物を書き出す。
お金を貯めて幸と商いをしようと考えていた。
評判もよく続編にすることになる。

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徳兵衛の四十九日を済ませたその夜
縁側に座った富久と幸
「ええお月さんだすな
お家さん、お頼みもうしたいことがございます
わてを五十鈴屋の奉公人として改めて雇うて欲しいと思います」
商いの手伝いをしたいという幸。
富久はまだ若い幸にはいずれ良い縁を探して嫁がせるという。
「けどわては五十鈴屋のお役に立ちたいんです」
五十鈴屋で授けて貰った知恵を五十鈴屋の役にたちたい。
ここで働かせてもらえるよう惣次に富久から頼んで欲しい。
「惣次のことまだ迷てますのや」
惣次には後を継いで欲しい。
しかし惣次は人並み優れた商いの才がある。
きっと大店の商いができる。
惣次の事思たらどっちがええのか・・・
のれんはなんとしてでも守るが、惣次が婿入りを望むのやったら・・・。
「お家さん迷う事ありまへんで
わては五十鈴屋の五代目を継ぐ気でおますさかい」
惣次がやってきた。
驚く富久
「ただ一つだけどないしても聞き届けて欲しい望みがあります
幸を・・・わての嫁に向かえとうございます。
廊下で狼狽えるお杉
「先代のあとを女房ぐるみで継ぐのはよくある話」
「けどなんにも幸を・・・」
「幸やとあかんのだすか?」
「伏見屋さんにはわてが断り言いに行きます」

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翌日、幸が洗濯物を干しているとお杉がやってきた。
「なんであんたなんや!」
幸さえいなければええとこの嬢さんとの縁談があるはず。
それやのに何で幸を嫁にせなあかんねや
兄のお古もらうなんて。
「のうなった旦那さんかて、後添えがあんたやなかったら、女遊びせんかった」
「口が過ぎますで!
あんさんにとやかく言われる筋合いやございません
己の身の振り方は己で決めますさかい」
立ち去る幸。
廊下に惣次がいて、幸を天満宮の参道に連れて行く。
「なんであんなにけったいなこといわはるんですか」
「アンタや幸やないとあかんのや!
商いでは誰にも負けとうない
五十鈴屋を大坂一、日本一の呉服屋にしたい
それにはあんさんが必要や」

「そやさかい奉公人として」
「あんさんが嫁になってくれたらわてはもっともっと強くなれる。
伏見屋に負けんほどの大きな商いできる。
幸 わての五代目徳兵衛の女房になってくれ
商いのことしか知らん男や
女子として幸せにしてやることはできひんかもしれん
せやかて存分に商いの知恵絞れるようにはしてやれる
それだけは天神さんに誓ってしてやられる」
幸は治兵衛の言葉を思い出す。
商いは戦。
惣次はそろばんで戦しはるんやと思う。
天神さんに手を合わせている惣次の隣に立つ幸
「お心に沿えるように精一杯勤めさせて頂きます。」

智蔵の好色本はまたまた評判でさらに続編を書くことになった。
智蔵は分家させて貰ったら、幸を嫁にして自分は好きな本を書いて生きて生きたいと言った日のことを思い出す。
五十鈴屋に向かう智蔵
しかしその日は、惣次と幸のお披露目の日だった。
呆然として二人をみる智蔵。

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惣次、何を考えてるんや(苦笑)
兄の後添えを弟が娶る。
「よくある話」
と惣次は言っていたけれど、人の噂では「ようやるわ」って感じだったし・・・どうなの?
やっぱり智蔵が幸にはお似合いだと思うんだけど、その智蔵だって自分が好きな本を書くために幸を娶りたいと思っているようにも感じた。
ま、智蔵は純粋に本を書きたくて、幸は純粋に商売がしたい。
好きなことを夢を叶える夫婦として一緒に生きて行ける・・・そう思てんのかもしれんけど。

惣次は自分にも厳しく、人にも厳しいと思う。
お家さんもなんで最初から惣次を跡取りにしなかったのか。
どう考えても四代目徳兵衛は・・・ねぇ。
でもあっけなく。
鳥のようにダイブして死んでしまった。

今日すんごく気持ち良かったのはお杉にピシッと言い返したところかな。
もう嫁いで何年も経ってるのにそりゃ口が過ぎるわ。
お竹どんは理解者となっていると言うのに・・・嫉妬は醜い。
しかし幸に嫉妬しているのは妹・結も。
結は幸がのほほんと暮らしていると思っているんだね。
幸を嫁に貰ったけれど、お家さんも幸の実家にはあんまり興味がないのか、ちっとも生活は楽になってなさそうだが・・・。
もう少し面倒見てやっても良いのにね。

ま、惣次と幸が組めば五十鈴屋は安泰かもしれん。
ただ仕事が出来る者同士というのは意見が合わなくなったら・・・ヤバいんじゃね?
同志として上手くいっている時は良いけどさ。
嫉妬・・・惣次ももしかしたら幸の商才に嫉妬するかもしれんな。
こりゃ、面白い。面白いよう!
よっし、やっぱりドラマが終わったら図書館で本を借りようw
「みおつくし料理帳」と同じパターンだ

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キャスト
幸(小芝風花)
惣次(加藤シゲアキ)
徳兵衛(渡辺大)
智蔵(松本怜生)
お竹(いしのようこ)
鉄七/鉄助(八嶋智人)
お勢(萬田久子)
富久(高島礼子)
治兵衛(舘ひろし)
菊栄(朝倉あき)
梅(内藤理沙)
お杉(大西礼芳)
佐七(葵揚)
田中健,細川直美,板尾創路,吉見一豊,永瀬ゆずな,街田しおん,長澤樹

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