「今ここにある危機とぼくの好感度について」 最終話 ネタバレ 感想~みんな愛のせいね

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第5話

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サハライエ蚊は甲殻類アレルギー以外の人は死なないとみのり(鈴木杏)から連絡がきて一安心。
しかし好感度を捨てた神崎真(松坂桃李)は普通の蚊をシャーレにいれ理事会でシャーレをパカッと開く。
きっとみんな慌てふためくと・・・、
三芳総長(松重豊)は理事会でサハライエ蚊で重症化する人は、50歳言おう、週一回以上の会食などなどホラをぶっぱなす!
須田理事(國村隼)以外の理事長は慌てて出て行く。
三芳総長は市長に連絡に行く。
次世代博も中止になるかもしれない。
須田理事は次世代博は中止にしないようにと総長に提言する。
その上で市長に先回りして次世代博の中止を阻止。
サハライエ蚊を逃がした研究室の堀田教授にも連絡。
結局、サハライエ蚊が大学から逃げ出したことなどは公表しないと市長
「準備に4年かかっている」



神崎はヤケクソ。
好感度なんてどうでも良いけど、結局は隠蔽する。
そんな時澤田教授(池田成志)からサハライエ蚊で重症化した人への治療法を見つけたと連絡が入る。
足立教授(嶋田久作)がアリから・・・ワクチンにないうるものをみつけた。
そして堀田教授の研究室からサハライエ蚊が流出したことも確認できた。
エビデンスもそろった!
神崎は証拠を握った。
しかしそれは総長の責任問題にもなる。
それでも証拠を手に入れたいと思うのかと三芳総長に聞く神崎。
「必ずや名を正さんか」。
論語である。
みのりの言葉を思い出していた三芳総長。
「蚊の流出が真実ならどんなにつらくてもそれを証拠不十分と言いかえてはならないんだよ。
私は学者だ。
誇りを持って 孔子の教えに従うまでだ。」



定例会見の前の理事会。
大学から蚊が流出したエビデンスは揃ったので、会見で真実を話すと三芳総長が発表。
もちろん止める須田理事。
次世代博の中止は許せないというが、人命には代えられないと三芳総長。
大学の新葉問題。
交付金の減額、調査費用、賠償金・・・存続の危機だと須田理事は興奮。
「しかし大学は営利団体ではない。」
教育機関なのだから恥じない選択しなくてはならない。
「そんなのは きれい事だ!」
金がナイト教育も研究もどうしようもない。
この熾烈な競争を勝ち残っていくことはできない。
「帝都大学は過ちを犯した。」
しかるべき責任を取らなければならない。
競争は熾烈だが、我々がこのまま生き残っていけるとは思えない。




「なぜなら我々は・・・。腐っているからです。」
我々は組織として腐敗しきっている。
不都合な事実を隠蔽し虚偽でその場をしのぎ黙認し合う。
深刻なのはそんなことを繰り返すうちに我々はお互いを信じ合うことも敬い合うこともできなくなってる。
お互いに信頼も敬意も枯れ果てたような組織に熾烈な競争を生き残っていく力などない。
「もし本当にそれを望むなら我々は生まれ変わるしかない。
どんなに深い傷を負うとしてもまことの現実に立ち向かう力
そしてそれを乗り越える力そういう本当の力を一から培っていかなければならない。
恐らく 長く厳しい闘いになる。
これは その第一歩です。」
会見で三芳総長は謝罪した。

1週間後、神崎は恋人に振られた。
次世代科学技術博覧会は蚊の徹底駆除がどうにか間に合い無事に開催された。
帝都大学は予定していた研究の出展を全て取りやめた。
当局は各所への謝罪と説明に連日明け暮れた。
サハライエカ流出による健康被害への対応、示談金や慰謝料はどうなるのかもわからない。
非難の電話が減った頃、三芳総長の留任が決まった。
なぜか須田理事だけは残ることになった。
三芳総長はこれから大学の手術を行う時だからこそ、大学のことを考えてる須田理事を慰留したと言う。

相変わらず世の中のことはわからないがちょっとだけ簡単に見えるようになった気もしている。
もしかしたら ・・・・それはみのりちゃん!
それはラヴ!
愛のせいかもしれない。



ヒールのような國村隼さんだったが、泥船のような大学に残る。
彼は彼で大学の未来を考えた上での行動していた。
立場や考え方の違いで行動も変わる。
誰かが悪で、誰かが善なわけでもない。
その結末が良かった。
結果だけみたら、次世代博は開催されたわけだし、三芳総長は留任。
裏側を知っているから三芳総長は留任してしかるべきだと思うけど、謝罪会見とその後の動きだけみていた一視聴者としては、こんな問題を起こした総長が留任!?なんて思ったかもしれないしさ。
次世代博に関しては東京五輪みたいなもんで、何があっても準備しちゃったからやめられないっていう。
ドラマのほうは開催されちゃったけど・・・。

「半沢直樹」みたいに善悪をスッキリできないこともある。
善悪がハッキリしている組織のほうが少ないかもなぁ。



愛なんて何の役にも立たない!って思ってしまった神崎。
神崎の彼女は勝手に神崎を振ってくれたので、みのりちゃんと神崎は・・・!!
神崎は彼女にはあまり何にもいえなかったのにみのりちゃんには本音を言えている時点でさ、もうみのりちゃんしかいないでしょ。
鈴木杏ちゃんは確かな演技力があるとずっと思っていたよ。
だけどこれほど鈴木杏ちゃんに合う役ってある!?
スゴいなぁ。
みのりちゃんは杏ちゃんしか考えらんな。
最後の泣き笑い。
神崎の号泣を見ての泣き笑い。
杏ちゃんしかいないわ~。

そしてもちろん松坂桃李くんも!
彼は情けない役、人に振り回される役が似合う!
イケメンなのに。
相変わらずスタイル良いのに!
スタイルが良い人が右往左往してんのって面白いんだねぇ。
右往左往して振り回される塚地武雅みたいなスタイルの人が面白いんだ!って思い込んでいたよw←なんやそれ!
いや・・もちろん演技力がスゴいんですけね。




理事達も巧な役者さんばかり。
秘書の安藤さんも。
こんなに素晴らしい役者を揃えられるのはNHKだからこそ。
攻めてるなぁってのは、「きれいのくに」 よりコチラのドラマのほうに感じました。
ま、「きれいのくに」はまだ最終回を迎えていないのに比べちゃってすみません。
「きれいのくに」のキャスティングも最高です。

とにかく、マスクなしの会食はやめて(苦笑)
いや・・・もう色々・・・ねぇ。
あ・・・「いだてん」では東京五輪を誘致していた松坂桃李くん。
「いだてん」を見ていたときは楽しかったなぁ(遠い目)

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キャスト
神崎真(松坂桃李)
みのり(鈴木杏)
三芳総長(松重豊)
石田課長(渡辺いっけい)
須田理事(國村隼)
鬼頭理事(岩松了)
水田理事(古舘寛治)
岸谷教授(辰巳琢郎)
室田教授(高橋和也)
澤田教授(池田成志)
温水洋一,斉木しげる,安藤玉恵,岩井勇気,坂東龍汰,吉川愛,若林拓也,岡本杏理,吉村卓也,坂西良太,尾関伸次,円地晶子ほか

コメント

  1. じろじろ より:

    たろたろさん、いつも切れ味の良い記事、爽快に感じております。

    「今ここ〜」終わりましたね。寂しいですが、納得のいく終わり方でした。
    個人的に現時点で今期No. 1のドラマです。
    渡辺さんの脚本をはじめ、芸達者の役者さん、音楽もシャレてました。
    現実を直視せずヘラヘラ生きてきた主人公に対し、BGMがバッハの「目覚めよと呼ぶ声あり」とそのアレンジの挿入歌。
    攻めてますね〜。
    内容も、STAP細胞の研究不正疑惑やあいちトリエンナーレにおける表現の自由の問題、デング熱騒動や現況のコロナ下でのオリンピック開催の是非を巡る問題等彷彿させ、勿論私が勝手に連想しただけで実際そこからインスパイアされているとは限りませんが、NHK、よくやった!という感です。

    最終話では、2話でフェードアウトしたみのりちゃんも出てきて、神崎くんといい感じになって満足です。

    みのりちゃん、丸眼鏡のマッシュルームヘア、ぱっと見ハリセンボンの春菜ちゃんに似せたのでしょうか?(ちなみに私は春菜ちゃんも好き。)
    自分の考えをしっかり持っていて、言うべき時に言う、行うべき時に行うことができる芯の強い素敵な女性を杏ちゃんが実現してくれました。

    主演の桃李くんも薄っぺらな役を余分な解釈を加えて格好つけることなく薄っぺらのまま熱演してくれました。こういうところが彼のすごいところですね。

    脇も充実していましたね。いざという時は毅然と立ち上がる松重総長、カッコいい。安藤秘書も良かった。國村さんを始めとする理事役もそれぞれキャラが立っていて流石の演技でした。

    ナレーションの伊武さん、大学の創立者か誰かの魂かと思っていたところ作業服でお掃除していましたね。
    彼が磨いていた胸像、眼鏡を掛けていて、最初は総長かと思いましたが、総長ごとに胸像は作らないですよね。
    録画を確認したら「本庄健三郎像」。やはり創立者?伊武さん?

    ともあれ、どこを取っても文句なしのドラマでした。

    • tarotaro tarotaro より:

      じろじろさん、コメントありがとうございます。

      主人公は事なかれ主義、平和主義な人物でしたが成長したような。
      でもきっとみのりちゃんに叱られたりするんだろうなぁって言う。
      そんなラストでしたね。
      それでも私は主人公・・・そんなに悪くないような。
      なんせあの大学を出てアナウンサーとして働いていたっていうだけで、努力家だと思いました。

      時事ネタを揶揄するような内容ではありましたが、撮影開始をしたのは去年の11月。
      その頃、渡辺さんは今の状況をどのように考えていたんですかね。
      コロナは収束していると思っておられたのかどうなのか。
      去年の11月までにこのような脚本をかきあげていたことがすごいなと思いました。

      鈴木さんは去年ショートカットにされてかわいいなと思っていたんですよ。
      春菜さんに似せる意味はあまりないと思うので・・・ってかわたしはあまり春菜さんを思い浮かべませんでしたw

      出演者の皆さんはすべて個性派揃い。
      しかも皆さんキャラクターの背景が見えるようなお芝居をされていて、素晴らしかったですね。
      ラストは明るく。
      風刺も適度に効いていて楽しいドラマでした。