「dele/ディーリー」第2話 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～遺したい自分だけを遺す復讐

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dele／本多孝好
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亡くなった宮内詩織（コムアイ）は両親とうまく言っていなかった
そしてガールズバーの春田沙也加（石橋静河）。
以前、芸能事務所を相手にセクハラ裁判をしようとしていた。
和解金でかたはついたものの芸能界を追放され歌手デビューができないでいた。
二人は、バンドのメンバーだった。
そして詩織が削除したいデータは生前葬だった。
その映像は両親に見せられることになる。
両親はガールズバーを訪れ、告別式は中止にする。
焼かれる前の娘の姿を見せてほしい。
そして娘の話を聞かせてほしいと、泣きながら沙也加らに頭を下げる。

初回と違って、真相がよくわからなかった。
親子の対立っていうのは、序盤にすぐわかったけれど、詩織が亡くなった経緯も、自殺か他殺か。
そして消したいデータも。

詩織が突然死であったことがわかってから真相が明るみに。
孤独死したのかと思っていた詩織が、愛する仲間がいて、愛してくれる仲間がいて、良かったな、エエ話やないかい！
コレ、親子が逆でも成り立つな～とか思っていたんだけど、山田孝之のセリフで一気に凍り付く。

「（映像を見せたのは）復讐」

親子が逆だと成り立たない話だった。
そうか復讐か・・・。
そうだな、そうかもしれない。

亡くなった詩織が動いている姿は、生前葬の映像だけ。
そこで”新しい家族（＝バンド仲間）”とうれしそうに笑う詩織がいた。
そこに不自然さはないけれど、「復讐」と言うセリフでゾッとする。
両親が泣きながら友人に頭を下げているとこで、今日はハートウォーミング！って思っていたワタシがあさはかだった。

もちろん、真相は闇の中。
詩織は見せたい自分だけを選んだで映像に遺した。
人間なんていろんな顔を持っているんだから、残す自分で印象は変わる。

感情を見せない山田孝之がガールズバンドのファンで、ノリノリで音楽を聴いて、メンバーに会ってうれしそうでかわいいなぁ！って思っていたら、最後に「復讐」と靜かに言い放つ。
人間には本当にいろんな顔がある。

彼女が選んだ自分は・・・両親への復讐。
詩織は死んでいるんだからわからんけどね。
そこも含めて面白いと思いました。

1話と2話ではテイストが全然違うけれど、脚本家が違うからねぇ。
それが良い方向に働いているんじゃないかと思う。
1話ほどの派手さはない。
アクションもない。
地味。
でも良く出来ているなぁという印象。

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キャスト
坂上圭司………山田孝之
真柴祐太郎……菅田将暉
坂上舞…………麻生久美子

ゲスト
宮内詩織………コムアイ（水曜日のカンパネラ）
春田沙也加……石橋 静河