原作はコチラ
dele／本多孝好
あらすじはコチラ→☆
純子のパソコンにはSNSのやりとりが遺されていた。
優菜に彼氏を取られたあと、自暴自棄になった純子は自分の心の闇をSNSに吐き出していた。
そこに近づいた”バク”という男。
純子の気持ちを肯定しつつ、言葉巧みに純子の周りの人間のメルアドを聞き出す。
そしてその人物たちのLINEのやりとりを純子に送りつける。
友人たちは自分の悪口をLINEでやりとりし、父親と浮気相手のLINEの会話、母親と担任教師のベッド写真。
この世界は汚れている。
汚れる前に、綺麗なまま死にたい。
綺麗なまま死ねる方法は凍死・・・。
純子は自殺した。
”バク”のパソコンに入り込み、すべてのデータを消したケイ（山田孝之）。
バクとの対峙。
バクは自分を見限り会ってくれない娘と同じ世代の子を狙って自殺に追い込んでいた。
しかし自殺教唆の立件は難しい。
不正アクセスetcで警察に通報した。
「それでも5,6年あれば出てこれる」
また同じことをやってやると言うバクに。
「俺がお前みたいな奴見逃すわけないだろ。
二度とキーボードを触れないアナログな人生送らせてやる。」
と言い放つケイ。
そして”俺の相棒”が昔ながらの方法で、バクの餌食を助けるために奔走していると。
純子のパソコンのデータは消去した。
故人の意思を尊重した。
“思わず言葉を失う動画”とは、小川優菜らがある女の子を”ブス！飛び降りろ！！”とコールしていじめている動画。
「純子は彼氏に手も握らせない。
私は彼氏を奪ったのではない。」
その上で
「私はいじめをするような人間じゃなかった。」
と自分を正当化。
純子が死んでから、どうしていいのかわからなくて
「気が付いたらいじめてた」
無自覚に犯罪に走る優菜たち。
ブスと言われていた彼女の家に向かったケイと祐太朗。
「ブスでごめんなさい」
と言う彼女。
まだ彼女には死にたくない気持ちがあった。だから
「自分の心が止めている」
と言うケイ。
切羽詰まった相手に、核心を突く言葉を言うケイに脱帽。
相手の人にもよるけれど、祐太朗のように優しい言葉がもしかして背中を押すこともあるかも。
いや・・・二人揃っているから彼女を止められたのかもとも思う。
そして付け加えるなら、彼女はブスでもなんでもない。
「ブスでごめんなさい」
と祐太朗にすがる姿は・・・。どれだけ追い詰められていたことか。
これが中学生の実態か・・・。
”手も握らせない”って中学生なんだから、それぐらい清い関係でいてよ。←おばさんの願望。
それでも優菜が「自分はイジメをする人間ではなかった」と苦悩していたと訴える都合の良さ。
”純子が死んだ理由、ワタシも知りたい。”って悪びれずに言っちゃうあたり・・・。
罪の意識はないのね。
「ブス」といじめていたあの動画を見る限り、「イジメ」ではなく、自殺教唆だと思うんだよね。
バクとやっていることは変わらないの。
バクより、ずっと酷いと思う。
あれを「イジメ」と片付けて良いのか。
純子の自殺理由は、両親と友人の汚い部分を見てしまったから。
友人の悪口と両親のW不倫。
どちらも原因。
彼女はパソコンからそのデータは消してしまっていたわけだから、自殺動機は知られたくなかった。
ケイはデータを復元して、消してしまった。
知らなくていい事ってたくさんある。
故人の意思だけど、彼女の自殺理由は知らなくて良いことだけど・・・。
「お前ら不倫していたよね？」くらいは両親に言ってやりたい。
娘に自殺された十字架の上にもう一つ重しを乗せてやりたいと思うワタシは、バクの成分が少しあるのだろうか？
バクに対する脅迫。
そして祐太朗がバクの尻拭いに走る。
祐太朗の優しさなら、きっと救えると思う。
最後に少しの救いがあったので、良かった。
ケイはいじめられっ子に自分のことを”お兄さん”と言い、
祐太朗は自分たちのことを”おじさん”と言うのが面白かったな。
最後には祐太朗も自分のことを”お兄さん”と呼んでいたね～。
前半のイジメはいつの時代もなぁと思うんだけど、後半はネットの恐ろしさと人の闇が怖かった。
どちらも彼女を追い詰めた。
彼女への自殺教唆で罰せられない案件。
法律では裁けないのももどかしい。
でも・・・法律を改正したところで・・・無力な気がする。
そして「汚れたくない」と言う彼女の思い。
パソコンやスマホのカバーのホワイトデイジー。
SNSのアカウントもホワイトデイジー。
ホワイトデイジーの花言葉は”無邪気”
自分の闇も許せなかったのか。
時間が経てば許せたはずなのに、バクが入り込んできて、死に至ってしまった彼女が辛い。
視聴時間中は、次の展開が気になり夢中で見る。
ブログを投稿するにあたって、印象に残っているシーンを思い出し、書きたいことを書く。
キーボードを打っている時間に、ちょっと泣きそうになることが多いのがこのドラマ。
視聴中は涙ぐむ時間もなかったが、ブスと言われいじめられていた子が飛び降りようとしたシーン、自殺した子が両親の不貞や友人の悪口を目の当たりにしたシーン。
そしてケイが祐太朗を「俺の相棒」と言ったセリフ。
ホワイトデイジーの花言葉を調べてわかった瞬間。
バクが住んでいたアパート「カロン石神井」。
ギリシャ神話の冥界の渡し守「カロン」。
ついつい涙腺が緩む。
夏休みの最後にこのドラマを放映した意味・・・。
そして、ついつい、長い感想になっちゃう。
こんな長文にお付き合いいただいてありがとうございます。ありがとうございます。←なぜ鈴木奈々？気がついたら二回「ありがとうございます。」と打っていたｗ
読んでいただいてありがとうございます。
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感想はコチラ
「dele/ディーリー」第1話 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～デジタル遺留捜査
「dele/ディーリー」第2話 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～遺したい自分だけを遺す復讐
「dele/ディーリー」第3話 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～あなたに出会えた事の心からの喜び
「dele/ディーリー」第4話 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～不幸な能力超能力
「dele/ディーリー」第5話 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～辛い恋でも恋をする
「dele/ディーリー」第7話 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～”すっげー気持ち悪い！”
「dele/ディーリー」最終話(第8話) ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～期待したい続編。最高の最終回。
キャスト
坂上圭司………山田孝之
真柴祐太郎……菅田将暉
坂上舞…………麻生久美子
ゲスト
石森 純子（14）………山田 愛奈
コメント
たろたろさん、いろいろ考えちゃうドラマですよね、これ。今回は私はケイには不同意で、全部ぶちまけてしまいたいと思いました。だって本人が浮かばれないじゃないですか。結局苦しんで、それを墓場まで持って行ったわけで、彼女の無垢で美しい死体に関係者全員が「死人に口なし」で乗っかってるだけじゃないですか。両親も子供のことを傷つけているわけでしょ、子供を監視しながら自分たちは陰で人には言えないことをして裏切っていた。バクの罪も裁かれなければいけないでしょうよ、ケイが万一死んだら誰がこいつを監視するんですかっての。ブスだとか飛び降りろとか、いじめてたあの子たちも、裁きは受けるべきでしょうよ。だって、こいつらは全員「あなたは生きている」状態なんだから。純子はそうじゃないんだから。彼女は自分で何かをすることも考えることもできないが、彼らはできるんだからさ。こういったこと全部を、ケイが抱え、菅田将暉が「昔ながらの方法で」後始末していくのって、何か違うと思いました。生きている世界のルールを適応したうえで、彼らが個人として動くのならまた別だと思ったけど。何だかそれだけ私には純子が不憫に思えてなりませんでしたね。ほんと、菅田将暉みたいな人に巡り合えていればよかったのに（ここはケイに同意）。
きいろいとりさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ワタシも両親の不倫に関しては、「娘さん知ってましたよ。」と言ってやりたい。
自分たちのことは棚に上げ、娘の死因を知りたいって思い上がりに腹が立ちますが。
でもあの夫婦は破綻してそうでしたね。
ただ両親の不倫も、友人のLINEの悪口も。多分クロなんでしょうが、バクがねつ造したとも限らないとも思っています。
多少、脚色してそう。
彼女がパソコンのデータを消したのは、誰にも自殺の理由を知られたくなくて、その思いをくんだなら、浮かばれるんじゃないかなと。
バクの罪は暴かれたところで、殺人罪どころか自殺教唆すら証明できないと思います。
ケイがねつ造した罪なら確実に刑務所には入ります。
ケイが死ぬのが早いのか、バクが死ぬのが早いかはわからないですが、罪を暴いても一生監視することなど誰にもできないし、そんな権利はないと思います。
いじめっ子たちがやったことは許されることではありません。
あの動画を拡散するぞと言ったことで、抑止力にはなると思います。
彼らがイジメた子は自殺せずになんとか踏みとどまっています。
彼らは”まだ”誰も殺していません。
純子は、彼らにイジメられて自殺したわけではないので。
「彼氏を友人に取られた」
と絶望する思春期の子はいるとは思いますが、心変わりは誰にでもあるので、元彼と友人を責めるのはちょっと違うかなぁと思ったりもします。
両親、同級生、バクは裁きを受けなければいけないけれど、現状では彼らを法的に裁くことはできないと思います。
社会的に抹殺するだけのデータを復元しましたが、それらをネットにさらすという行為はするべきなんでしょうか。
もし主人公がネットに動画を拡散したらドン引きです。
てか、勝手にデータを抜き取った主人公たちも警察に捕まっちゃうかも。
自殺した女の子は気の毒だけれど、誰も裁けないってのはシュールだなぁと思いました。
たろたろさま、返信どうもです。うーん、そもそも主人公たちがまずいことをしているわけですよねえ、それじゃ警察からもなんでとか聞かれそうで。私はネットにさらすのではなくて警察に通報ということを考えていたんですが、それもうまくいかなそうですね。子供が泣き寝入りになっちゃったのがかわいそうというか、気の毒というか、そんな話でした。原作の話からして、ドラマではこういう流れにしていってこの先どういう展開に持って行くのかなとまあ、期待ですね。
きいろいとりさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
主人公ふたりが法を守ってはいないですからねぇ（苦笑）
警察に通報しても・・・立件されないでしょうねぇ。
モラル的にはおかしいだろうってことでも、立件できない案件って世の中多いと思います。
条例違反にもならないような・・・。
きいろいとりさんは原作を読んでおられるんですね。
ワタシも図書館に予約しようかなぁっと思っていたところです。