「透明なゆりかご」第6話ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～全て男のせいではないけれど。

「いつか望んだとき」

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「透明なゆりかご」沖田×華
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ハルミ（モトーラ世理奈）は中一のとき、母と喧嘩して家を飛び出した。
悪い男たちにひどいことをされた。
帰宅すると母に汚いものを見る目で見られた。
それから・・・中絶を・・・。
老夫婦（イッセー尾形・角替和枝）医院は看板を上げてしなかった。
手術代は安く、そして身元も聞かない。
相手の名前も聞かない。その理由は・・・。

20年前、中絶手術をしにやってきた少女。
忘れたハンカチを持って追いかけると、橋の上から自殺。
何も聞かずに手術をしてあげれば良かった。
辛い過去。そのせいで二人は・・・・。

「またいつでもおいで」
とハルミを送り出す。
送り出されたハルミは、その本心に気づいていた。
本当は中絶手術なんてしたくない。

中絶手術はなぜするのか？
瀬戸康史先生に聞くアオイ。
本当はしたくない。
しかし自分が断っても違う病院に行くだけだ。
できるだけ丁寧に手術をする。
中絶手術もまた赤ちゃんを迎える準備の手術だ。
と言う。

不妊治療の末、流産してしまった夫婦。
不妊の理由は夫。
それがわかってすぐに妊娠すると
「本当に俺の子か？」
と聞かれた。
そして流産。
離婚がよぎる妻。
夫は離婚届を持って病室にやってきた。
妻に謝罪。母にも不妊の原因が自分だと伝えたらしい。
しかし数日後。
診察には二人でやってきた。
本当は仲良しだったと笑う妻。
それでも”産みたい”と言う妻。

紗也子（水川あさみ）は妊娠していないことにがっかりしていた。
産みたいのか、産みたくないのか。
ハルミが
「赤ちゃんもバカだよね。産めないワタシのとこにきて」
と言っていたことを思い出す。アオイ。

紗也子のところに赤ちゃんが来たら、今の紗也子の悩みがすべて解決する。
だから紗也子の赤ちゃんは生まれる前から親孝行だと笑う。

性的暴行をされて自暴自棄になっちゃったのかな、ハルミちゃん。
中学一年生でそんな経験したら・・・。
せめて母親さえ優しくしてくれたら。
母親の態度で自分を大切にすることが出来なくなった。
ただ妊娠は防げると思うんだなぁ。
100％ではないけれど、お金はかかるんだよな。。

アオイの妄想は、元気な赤ちゃんをおんぶしたハルミ。
赤ちゃんを連れて老夫婦の医院を訪れたハルミ。
そんな妄想。
その日がくると良いなとワタシも思う。
あの二人は手術をした患者さんが赤ちゃんを連れてきてくれるのを待っているだろうし、そうなれば老夫婦も報われるような気がした。

子ども欲しいかと言われると考えてしまう。
でも産まないという決断もできない。

女には期限があるからね。
還暦をすぎても親になれる男とは違う。
三十路を越えると、いろいろ考える。
そのせいで結婚していない女は結婚のことも考える。

仕事か妊娠か。
夫が子供をほしがっても、育児はワンオペになるかもしれない人もいるだろう。
ドラマのように姑からのプレッシャーにいらだつ人もいるだろう。
なんで女ばかりがこんなに悩まなければならないのか・・・。

妊娠も中絶も壮絶。
不妊治療も辛い。
治療して授かっても「本当に俺の子か？」なんて聞かれたらたまったもんじゃない。

理不尽だよなぁ。
だけど、このドラマ、男性視聴率は低そうだから、男性の意識は変わらないような気がするわ。
ま、全部男のせいにするわけではないけれど、無自覚名ヤツが多すぎる。

ハルミちゃん役のもモトーラ世理奈ちゃん。
パパがイタリア人らしいです。
すご～～～く雰囲気のあるモデルさんで女優さん。
「そばかす」も個性も凄い良いねぇ。
これから楽しみだ。

そして老夫婦。
イッセーさんも角替さんもとても良かった！！
ヨボヨボすぎて、心配だったけれど、「腕は良いらしい」。
20年前に背負った十字架を知ってから、序盤のシーンを思い出すと泣けてきました。

やっぱりこのドラマは好きだわ。
壮絶な内容なのに、どうしてもこの雰囲気を味わいたくて観ている。
辛い内容しかないのに、泣きそうになるのに、清原果耶ちゃんのひたむきさに救われる。

キャスト
青田アオイ…清原果耶
由比朋寛…瀬戸康史
青田史香…酒井若菜
町田真知子…マイコ
町田陽介…葉山奨之
望月紗也子…水川あさみ
榊実江…原田美枝子