「砂の器」ネタバレ感想~涙必至のラストは存在せず!映画の焼き直しはノーセンキュー!!

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フジテレビの開局60周年ドラマ「砂の器」

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松本清張

梨絵子(土屋太鳳)は和賀英良(中島健人)の子供を妊娠した。
互いに今西刑事(東山紀之)に追求を受ける。
梨絵子はカナダに行くと和賀に告げ別れを切り出す。
しかし尾行されていることに気づいた梨絵子はマンションから投身自殺する。
ほどなく警察は和賀が梨絵子の店の常連だったことがわかる。

今西刑事(東山紀之)の推理。
被害者が行方不明の男性・三木謙一(高嶋政伸)は旅行中、テレビで見た和賀にクギヅケとなる。
和賀のCDを購入し和賀が「秀夫」だと確信。

三木は和賀英良の素性を知る男。
しかし実の父に会わせたいと思っていた。
三木はケンティの実子からの手紙を差しだし、本物の父は本浦千代吉(柄本明)だけだと言う。
三木の口を防がなければ、ヤバいと思った和賀は渋谷に三木を呼び出し犯行に及んだ。

そんな英良の素性。
本名は元浦秀夫。
広島に生まれた。
ピアノの才能に恵まれた秀夫は幸せだった。
しかし兄・誠也が未成年幼女連続殺人の犯人だったことで人生が変る。
誠也は逮捕後、自殺。
母は心労が重なり病死。

本浦親子に嫌がらせにきたチンピラに暴行を受けた秀夫を助けるため、父がチンピラを殴り殺す。
逃亡のため四国に行き辛いお遍路生活送る千代吉と秀夫。
秀夫の高熱で終止符が打たれたお遍路生活。
そこは島根県。
三木は善意の人だった。
千代吉に出頭するように説得。
千代吉は自首。



秀夫は和歌山の鈴村家に養子にだされる。
子供に恵まれなかった夫婦だが、秀夫を引き取った2年後後子供が生まれた。
その上、連続幼女殺人事件の犯人の弟だといじめられ不登校。
14才で家出してしまった秀夫。
鈴村夫妻は捜索願を出さなかった。
その後その夫妻は災害で亡くなる。

軽井沢で和賀康介というピアニストに出会った秀夫。
秀夫は和賀康介のファンだった。
和賀康介の息子は死亡していた。
分身のように秀夫を英良として育てた。
今西刑事は和賀家の庭から本物の息子の白骨遺体を見つけた。
和賀康介はその後死亡、秀夫の素性を知るのは三木だけ。

今西刑事は千代吉がいる老人介護施設に会いに行く。
そこで英良と名乗る秀夫の写真を見せるが、息子とわかっていながらそんな人は知らないと答えた千代吉。

事件の真相を話しながら感極まって涙ぐむ今西刑事。

宿命コンサートが終わり、パーティのさなか・・・。
今西は秀夫を逮捕すべく乗り込んだ!


ハッピーハロウィンで始まる「砂の器」。
スマホも普通にでてきて、科捜研の科学捜査も行われる。
けれど、捜査会議は昭和。←その捜査会議で泣き出す東山紀之って一体・・・。
なんだが雰囲気は昭和。
ケンティーが乗っている車は古い車で目立つなオープンカー。←愛人と会ってんのにエエんか?

亀田もあっという間、紙吹雪から愛人・土屋太鳳まであっという間。土屋太鳳からケンティまでもあっちゅー間!
これなら2時間で良かったんじゃないか?
って思うんだけど、涙必至のラスト31分46秒のせいで、3時間SPにしたのかしら。←もちろん涙必至のラストなんて存在せず!

その31分ってほとんど東山さんの朗読で終わったんだよね~。
東山紀之が刑事役をやっていると棟居刑事「刑事7人」にしか見えないね。
刑事の執念っつーもんを感じない。
サラッといつも冷静で。
まさか捜査会議で泣くキャラに変身するとは思わなんだ。←何回でも言うw

ケンティーは犯罪者には見えないんだよね~。
キメ顔が多くいつ「セクシーサンキュー」って言うのか待っちゃった。
ってか、この作品の雰囲気なら「セクシーサンキュー」って言っても大丈夫な感じ?

ケンティーはじめ婚約者の岡山の奇跡・桜井日奈子ちゃんも愛人・土屋太鳳も若手刑事・野村周平も、まだまだ高校生役を演じているイメージ。
ケンティーと土屋太鳳のラブシーンも海辺を歩く姿もただの爽やかカップルで、よもや松本清張の世界だとは思えない。
ラブシーンがなかったのに土屋太鳳が妊娠しているのも無理があると思っていたので、回想シーンだけでもラブシーンがあって良かったですけど。

しかしケンティーが和賀役を演じることで、和賀役が悪人にならないんだよね~。
妊娠した恋人を捨てて、恋人が流産して死ぬってのは無理だったんですかねぇ~。

殺人事件=ハンセン病

これは参ったよ。
殺人事件の詳細もわからんしよ~。
兄ちゃんは物静かで良い子だったのに殺人を犯した理由もわからないとか、やめてくんないかね?
それならいっそ、兄ちゃんが非行少年だったほうが、納得できるってもんよ。

「お遍路コスプレだけは絶対にやらせる!」
と言う制作陣の頑固さもよくわからんしよ~。

お遍路中に秀夫が
「お父さんのせいじゃ!」
と言って千代吉パパに殴られるんだけど、これ、おかしくない?
だって、お父さんが殺人を犯したからお遍路になってんじゃん。
病気じゃねーし、誰のせいでもないわけねーし。
どう考えてもチビケンティー被害者だし。

チンピラを殺す柄本明さんと高嶋政伸を殺すケンティーとシンクロ。
柄本明さんの最後のお芝居はこのドラマには勿体ないほどの熱演でしたが、お遍路中の千代吉は柄本佑か柄本時生にやらせたほうが良かったんじゃ・・・。
誰がどうみてもお遍路する父子には見えない。
祖父と孫にしか見えない。
そして本浦家の男どもは殺人犯。
なんなの、これ・・・。

構成:橋本忍、山田洋次
脚本:小峯裕之
丹波哲郎主演(1974年)

ってことで、丹波哲郎主演の映画の脚本をベースに現代にってことにすると、歴代の映像化作品とあまり変らないと思うの。
斬新だったのは、最初から「犯人」をバラしている件(苦笑)
いくら名作だって犯人を知らない人は何をモチベーションに見て良いのか?
今回今西刑事が主演ならミスリード要員を入れるべき。
でないと今西刑事は最初からカンの良いだけの人になっちゃう。

確かに1974年の映画は不朽の名作だ。
あの映画が成功したのはいろんな要因があってこそ。
映画の脚本も膨大な原作を140分にまとめただけあって、突拍子も無い展開やご都合主義なとこもありました。
だけど見ちゃうのよ。
それがあの映画のパワー!

ここまで映画の脚本をしゃぶり尽くすくらいなら、一度原作を忠実に映像化してみるのも良いんじゃないのかしら?
原作が膨大なので、2時間SPでは無理だけどさ。
「砂の器」の映像化に飽きた人は是非とも原作を読んで欲しい。
ってか、もうしゃぶり尽くされた「砂の器」より、松本清張には映像化されていない名作があると思うの。
掘り起こして見て欲しい。

本編とは関係ないのですが、字幕スーパーもやっつけだったのか?
聞こえ憎かったので、字幕をオンにして見ていたんだけど、生放送のドラマでもないのに字幕がやたらズレているのはどうなってんの??
生放送の番組なみに字幕がズレていた。
ちょっと手抜きなんじゃないの?
このクオリティでは仕方ないってとこなんでしょうか?

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キャスト
今西栄太郎・・・・東山紀之
和賀英良・・・・・中島健人
本浦千代吉・・・・柄本明
成瀬梨絵子・・・・土屋太鳳
田所佐知子・・・・桜井日奈子
吉村弘・・・・・・野村周平
早坂琴美・・・・・黒木瞳
三木謙一・・・・・高嶋政伸
岡本多恵・・・・・泉ピン子
田重喜・・・・・・北大路欣也
中居正広主演

玉木宏主演

コメント

  1. tkdtkd より:

    いやぁ、似たような感想です。
    一番重要なのは、和賀英良が、なぜ辛い人生を歩んだか、ですね。
    世間から受ける仕打ちの不条理さです。
    しかし、兄が(理由は判らないが)未成年殺人犯、父も殺人犯・・・であれば世間から虐められるのは当たり前!?

    人権団体からのクレームはあるだろうけど、やはり、ハンセン病なんですよね。

    • tarotaro tarotaro より:

      tkdtkdさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      そうなんですよねぇ。
      家族の半分が犯罪者で、自分も犯罪者になってしまうなんて、普通の2時間ドラマでもありがちです。
      それに和賀英良がお子様すぎたってのもあります。
      中の人は25才ですが、25才より若く見えます。
      とても辛い人生を歩んできたような影もない。
      彼なら若手刑事役のほうが似合っていたかもしれません。

      ハンセン病もそうですが、一応ミスリードになる人物も原作には登場するわけで。
      それもなく最初からHPで犯人を知らせるってのも・・・ねぇ。
      ハンセン病はダメでも、架空の病気・・・なんて作れないですかねぇ。
      それでも人権団体からクレームが来ちゃうんでしょうか。