「厨房のありす」 最終話 ネタバレ 感想~クズ犯罪者はおしゃべり。萩原聖人劇場

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残酷な事実、やさしい真実

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「誠士さんは、私の本当のお父さんなんですか?」
ありす(門脇麦)と倖生(永瀬廉)は五條製薬の創立記念パーティー会場へ出向き、誠士(萩原聖人)から真実を聞き出そうとする。
「本当だよ。僕が君の父親
25年前、僕と未知子は付き合ってた。」
貧乏の育ちの自分が未知子と付き合っても、五條道隆(北大路欣也)に許して貰えない
未知子は一人で出産すると言い出した。
”無理しないで。必死に頑張ってきたことは私が一番わかっているから。”
研究者として認めて貰えたら、ちゃんと結婚しよう。
そんな約束をして、未知子はありすを出産。
「まさかあんな事故が起きるなんて・・・」
「あれは事故じゃなかったんですよね?」
あの火事はジエチル亜鉛のせい。
ラボの鍵を持っていた中に犯人はいる。
ジエチル亜鉛は心護が購入した。
「どうなんですか?
お父さんがやったんですか?」
「心護なんだ」
数年前にその事実は知ったが、育ての父親が実母を殺したと知ったらどうなるか。
ありすのために真実に蓋をした。
誠士は横領も心護が犯人だと断言。
土下座して謝罪。部屋をでようとする。

理屈が合わない
未知子と晃生を殺す動機はないと反論するありす
「君のお店っていつ建てたの?」
心護はお金が欲しかった。

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その頃、心護は社長室にいた。
「未知子さんの話です。」
25年前の火事は事故じゃない。
混乱する蒔子(木村多江)
「あの横領が同一犯だと言うことも気付いている。
あの横領は25年前の火事はじこじゃない。」
「あの横領ってもう時効でしょう。」

誠士はパーティの時間だからと部屋を出ようとするが、ボイスレコーダーの音がする。
「火事のあと、しばらくして晃生に呼び出されただろ?」
心護がレコーダーを持って入ってきた。
レコーダー内の声は晃生と誠士
晃生は誠士が放火犯であることを確信していて、誠士はそれを認め、ペラペラを事の真相を喋る。
”そうだよ。
俺が火をつけた”
晃生は音声を死ぬ前に心護に託していた。
未知子に睡眠薬を飲ませ眠らせていた。
ジエチル亜鉛は心護のIDで購入。
命からがら未知子を抱きかかえてラボを出てきた誠士はヒーローになった。
事の真相を話せば、未知子の研究はできない。
研究チームは解散。
未知子は無駄死にだな
次の段階に進めば誠士は蒔子と結婚できる。
そうしたら晃生を良いポストにつかせる。
全てをばらして未知子の研究をふいにするか、世の中に貢献する研究とさせるのか。
結局晃生は黙ることにした。

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蒔子と北大路欣也が入ってきた。
「二人には全て聞いて貰った
もう諦めろ
お前が未知子を殺して
晃生に横領の罪を着せた」
蒔子は
「柳田先生に渡していたお金
どうしてたの?」
鎮痛剤のデータの改ざんを柳田に頼んだお金は横領した金だった。
「お前の横領の証拠となる資料だ」

最初から晃生に横領の罪を着せるために所長に傷心させた。
「なんだって今になってこんなこと言う気になったんだよぅ!」
取り乱す誠士
「ありすのおかげだよ。」
ありすは自分が傷ついても向き合おうとしたのだ
「全てを認めるのか?」
「でも信じて下さい。
横領は会社のためですよ!
誰かが手を汚さなくてはいけません」
「父さんを殺しただけだろ」
「何も死ななくても良かったのに。」
悪びれる様子もない誠士
「未知子のことはどうだったの?」
「君はお見合いを控えていたのに、僕に好きだって言ってくれた」
「私のせい・・・」
ありすは誠士の矛盾をつく
「自作自演ということか」
「綺麗事と嘘しかない。
あなたが愛しているのはいつも自分だけ
未知子のことも私のことも愛していたなんてうそ」
「警察よべ」
道隆(北大路欣也)が促す
「全てあんたのせいだ
あんたの真似をしただけだ。」
道隆は全部切り捨ててここまできた。
ありすのことだって役立たずだと切り捨てた
「俺はねあんたのやり方と真似ただけだよ」
火事の自作自演がなければ自分のことは眼中になかっただろう。

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誠士はありすの父親だからそれが殺人犯だなんて困るよねと今度はありすにすり寄る誠士。
しかしありすはDNA的に誠士は自分の父親だが、心護と過ごした時間はかけがえのないものだ
「私の父親は八重森心護だけです」
顔色が変わる誠士
「お前の父親は殺人犯だけどな!」
と言いはなち部屋を出て行く誠士。
追いかける倖生
「ありすの父親なんかじゃねぇ!」
倖生は誠士を殴りつける。
それを見た蒔子は警察に電話をかける
「ここに殺人犯がいます」
道隆はパーティの客を前に誠士のCEO就任を取り消すと謝罪する。

ありすは倖生になぜ自分を引き取ってくれたのかと尋ねる
「みっちゃんが亡くなったあと、ありすを施設に預けると言い出した。」
このままだとありすは家族を失う。
心護は自分とありすを重ねた。
ASDのありすとゲイの自分。
だからありすを放っておけなかった。
晃生の言っていたこと思い出した。
ぼくらでもいつか子供を持てるのではないか。
「ありすとなら寄り添って生きて行ける」

事情聴取が長引き、一人帰路につくありす
和紗に自分は倖生にとって仇の父親の子だからもう一緒にいられないと苦しい胸の内を話す。

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自宅に帰ってきた倖生から逃げるありす
「ありす。
俺、出て行かないよ
俺とありすが仇同士だって、そんなの関係ない。
俺たちは俺たちだろ?」
「倖生さんは私のことを嫌いになります。
今は良くてもことあることにそのことを思い出します。
倖生さんに嫌われてしまったら生きて行けない」
「ありす、さっき言ってきた
積み上げてきた関係が大切だって」
本当にそうだ
それは未来に対しても言えるること
俺とありすが一緒にいて
ずっと一緒にいて、時間を積み上げて行って
心護と築いてきたような関係を俺もこれからありすと築いていきたい」
「私もそうしたいです。
でも怖いです。」
「俺たちの間にどんな高い壁があってもその気持ちがあれば乗り越えて行ける」
戻って来た心護にありすは
「倖生さんとずっと一緒に暮らします」
と宣言した。

その後、横領の証拠を隠蔽した蒔子は時効のため不起訴。
そしてありすの店に、蒔子と道隆がやってきた。
道隆はありすと倖生に謝罪。
そしてこんな美味しい店、今まで知らなかったなんて損をしたと笑う。

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前半は萩原聖人の独壇場。
喋れば喋るほど自業自得の展開に。
しかも同僚の晃生にクズ犯行の事実をベラベラ喋る犯人。
なんで晃生はあの時告発しなかったのか?
この証拠があれば、蒔子は誠士と結婚しなかっただろうに。
そうすれば会社としても浅い傷で済んだ。

胡散臭い萩原聖人がそのまま犯人だったわ。
妹から姉に乗り換えるために、自分の子を産んでくれた女性を殺害。
ありすのことも可愛い娘とも思っていなさそうだし
この25年間、会社の内情もたっくさん知れただろうから、出所してきたら恐喝でもして食べて行くつもりかな?
それとも暴露系YouTuberにでもなるか?
ミステリードラマとか刑事ドラマ以外で、こんなクズを見ることもあるんだなぁ。
久しぶりに清々しいほどの悪人だった。

この事実を隠されていた倖生とありすが気の毒。
心護もここに来て暴露するならもっと速いほうが良かった。
ありすの実父が殺人犯になるのが嫌だったのか・・・。

にしても五條家の姉妹は男を見る目がない。
誠士の言う通り、それもこれも道隆が悪かったんかもしれんな。
育て方とか横暴さとか。
その他モロモロ。

いや、だけど、ホンマ。
未知子、なんで誠士を選んだ。
顔か?顔なのか?
声か?声もエエよなぁ。
ま、コロッといってしまうようなところがあるな、萩原聖人には←なんつー納得の仕方。

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さて、ありすと倖生。
ホントに仇同士だけど。
でもありすのいうように、ありすは誠士の愛情を貰ったこともないし。
関係ないって思える・・・はず。
でも倖生は、パーティの。
たくさん人がいる中で、誠士を殴って
「お前はありすの父親じゃねぇえ!」
なんてやっちゃったから、勘の良い人は「ああ、ありすって誠士の隠し子なんだ」くらいは思うかもね~。

五條製薬も地に落ちたと思うけど、ここから復活できるのかなぁ。
このありすは門脇麦ちゃんしか演じられてなかった気がする。
ほぼ良い人しかいなかった登場人物。
1番悪いのは誠士。
2番目が道隆かな。
人を切り捨てる・・・。
役立たずとして孫を施設にいれるような男は、最後の最後に謝罪しても取り返しはつかない。
お金持ちの五條製薬が孫娘が自閉症だから施設へ。
そして心護へ押しつけたと。
誠士の殺人事件の報道の中で週刊誌が暴露するかも。
・・・北大路欣也は無駄遣いやった気がするなぁ。
この役の北大路さんはキンタロー。のものまねっぽかったし(苦笑)

一見ハッピーエンドだけど、案外ありすは辛い人生が待っているかも。
倖生がいるから大丈夫か?

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キャスト
八重森ありす(門脇麦)
酒江倖生(永瀬廉)
八重森心護(大森南朋)
三ツ沢和紗(前田敦子)
三國谷優作(前原瑞樹)
五條蒔子(木村多江)
五條道隆(北大路欣也)
五條誠士(萩原聖人)
三ツ沢金之助(大東駿介)
三ツ沢定一郎(皆川猿時)
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