「天使にリクエストを」 第3話 ネタバレ感想~価値のある人生

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~人生最後の願い~「貧民狂想曲」

あらすじはコチラ

行方不明になった武村(塩見三省)は、過去に小説を侮辱された劣悪な生活保護受給者の宿泊所のスタッフのもとにいた。
武村のアパートの畳をひっぺがずと爆弾を作れるスペースがあった。
本当に爆弾犯だったのか!?

警察に通報し、みんなを避難させ、武村の前に座る島田(江口洋介)。
島田は武村を守ると決めた。
しかし爆発しなかった。
「嘘だったのか?」
「嘘じゃない。でもダメだった。やっぱり偽物だな。」
何十年も前にある半場で一緒だった男に爆弾の作り方を教わった。
爆弾犯で一人行方不明の男かどうかはわからない。
貧しい労働者ほど自分がなぜ貧しいのか。
その社会の仕組みを考えようともしない。
”爆弾はそれを目覚めさせるために作るんだ”と言っていたらしい。
「俺はそいつに会って夢を持ったんだ。
そいつが爆弾を作ったように、俺は小説を書く・・なんて夢だ。
それまでは何もなかった。
ただ働くだけの人生で初めて持った夢だ。」

「なぜ偽名まで使うようになったんだ。」
「単なるペンネームだよ。
つまらない本名を捨ててペンネームを名乗るようになった。
いつの間にかそれだけになってしまったて話だ。
くだらねーよ!くだらねーよ!
何を書いてもダメだった
箸にも棒にもかからない
俺には・・・俺には何の価値もなかった。」
せめて最後に本物を作ってみたかった。
本物の爆弾犯になりたかった。」



小説のノートを開く島田
「それは間違ってる
武村さん。あんたはちゃんと価値のある生き方をしてきたじゃないか。
それを爆弾で吹き飛ばしていいわけない。
どんな理由があろうと爆弾犯がしたことは間違いなんだ。
あんたの小説のほうがずっと価値のある爆弾だよ
おれはそう思う。
爆発しなくて良かったよ。」
「あなたのような人こそ
生きて。。。生きていかなきゃな。」
ノートを武村の手に握らせる島田
「あんたもだ」
「ありがとうありがと・・・」
武村心停止。

探偵事務所。
ダメなことをした人間を助けなければいけないのか。
亜花里(上白石萌歌)は武村を爆弾犯だと思っている。
「ダメな人間なんていないのよ
ダメなことをしてしまうだけ。」
佐藤和子(倍賞美津子)の意見に同意する島田
「武村さんの最後の願いは、自分の価値を知ることだ。」
そんな島田になぜ逃げなかったのか?と聞く亜花里。
本当は死にたかったのか・・・。



今日は、江口洋介が歌ってくれました。
高田渡 「生活の柄」


知らない歌でございました。
だけど切ない歌でしたね。
武村とマッチしたような・・・そんな。

第1話はグレープ 「無縁坂」
第2話は西田佐知子 「アカシアの雨がやむとき」

さて第4話はなにかしら?

塩見三省さん・・・静かにハラハラしてしまった。
爆弾犯なのか・・・それとも・・・。
爆弾犯ではなかったけれど。
塩見三省さんが活動家の晩年のように見えてしまったし、床下爆弾工場が発見された時には驚きました。
「なぜ貧乏なのか」考えた結果爆弾を作ったという爆弾犯。
そして夢を持った。
その小説は・・・あのデブ(憎たらしさを込めて)に罵られた。
絶妙に腹の立つデブに。
「人間の価値」
自分は無価値だと否定して生きる。
他人にも無価値だと言われる。
デブを道連れに死のうと思ったのか。
でもデブと一緒に死ぬなんて嫌じゃん。
だけど・・・デブに自分は爆弾を作ることができる!と本物の爆弾犯だ!と、怖がらせたかったんだろう。



あかりちゃんもなんか闇がありそう。
ダメな人間かどうか。
たくさんの人を傷つけた爆弾犯の命は助けなくてもいいのか。
あかりちゃんの言いたいことはよくわかる。
ただ倫理観としては寺本(志尊淳)くんが正しいかな。
武村・・・犯人ではなかったしね。

自分に価値があるかどうか・・それは自分で決めれば良い。
勝手に他人が判断することでもない。
でも・・・島田に「価値がある」と言われて、嬉しかったと思うんだよなぁ。
やっぱり、そう思われたいよ。
爆弾犯なんてもっともらしいことを言っているけど、ただの殺人犯ではないか。
そんな人に一種の「あこがれ」を抱いてしまう気持ちもわかる。
わかるんだけど、島田に「価値がある人生」と言われたことは、大切なことだった。
島田の言う通り自分の価値を知ることが願いだったのなら、島田の言動と行動は依頼者の望むものだったと思う。
このドラマ、派手さはないけれど、好きだわ。



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キャスト
島田修悟…江口洋介
小嶋亜花里…上白石萌歌
寺本春紀…志尊淳
佐藤和子…倍賞美津子
島田時恵…板谷由夏
大松幹枝…梶芽衣子
武村正介…塩見三省
三井真吉…山本學
高津川直也…西郷輝彦

コメント

  1. なおりん より:

    このドラマ、いいですよね。
    役者さんたちがうまいからか。
    脚本がいいからなのか。
    どちらも揃っているからなのか。
    50分CMなしなのに、あっという間でした。
    5回しかないなんて、もったいない!

    そして、ときどき、江口洋介が私の大好きな進藤先生を思い出させてくれる(ハート⬅バカ)
    最近のドラマの江口洋介は、「あれ?こんな下手くそだった?」っていう感じが多かったので、今回はうれしいです~。

    • tarotaro tarotaro より:

      なおりんさん、コメントありがとうございます。

      このドラマ、考えさせられることも多いのですが、多すぎなくて。
      終活に関しても・・・。
      最終的に賠償美津子さんが亡くなったりしないよねと思いつつ・・・。
      江口洋介、上白石萌歌、志尊淳・・・それぞれの過去も知りたいなぁと思うと、時間が足りないような気がします。

      江口洋介は格好良いですよね。
      いわゆる美形ではないですが。
      90年代に売れた俳優さんって、すっごい美形の人は少ないですよね。
      そこが良いのかも。
      これからも楽しみです~!