十津川警部の事件簿 (4) 「終着駅殺人事件」 ﾈﾀﾊﾞﾚ 感想～泉澤祐希の涙はいつも美しい

西村京太郎『終着駅殺人事件』

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亀井定男（角野卓造）は根来薫（山村紅葉）から常連客の店のホステス松木紀子（岡本玲）の失踪について相談された。
ストーカー被害を受けていたということからその男に事情を聞くが、男にはアリバイがある。
亀さんは紀子が青森出身だと知り田舎に帰ったのではないかと考える。

安田章（瀬戸利樹）の遺体が見つかり、捜査を始める十津川（船越英一郎）
安田は経営者で1週間ほど休むと社員らに一斉メールをする。
秘書には同窓会をするからと新幹線のチケットを予約させていた。
安田に誘われていたのは町田隆夫（泉澤祐希）、川島史郎（野村祐希）、片岡清之（森田甘路）、樋口まゆみ（小島藤子）、村上陽子（逢沢りな）
5人を聴取することにした。
しかし仙台で急に用ができたと、川島史郎（野村祐希）が下車していた。
まゆみと安田は半年前まで付き合っていた。
まゆみによると川島は安田に融資を頼み断られていたとか。

町田隆夫（泉澤祐希）にはオレオレ詐欺の受け子の前科があった。
通報したのは安田。
町田には大手事務所の優秀な弁護士がついた。
その裁判費用はどこからでたのか。
安田を恨んでいたのではないかと追求する十津川。
「この事件とは関係ない！」
と証言を拒否する町田。
翌朝、川島の他殺体が仙台で発見される。
川島は青酸ソーダで殺害された。
金属メーカーで働く樋口まゆみ（小島藤子）なら手に入るかも？

十津川は町田のオレオレ詐欺事件での弁護士に話を聞くと雇われたのは町田ではなく安田だと言う。
町田は金に困り、闇バイトに手を出してしまった。
足抜けしたら命の保証はないと言われ、安田を頼った。
安田が通報し、今の就職先を紹介してくれた。
町田の職場を訪ねた十津川
「あなたにとって安田さんは恩人だったんですね。」
「当たり前でしょう」

川島が殺害された毒物と樋口まゆみの会社で使われていた毒物が一致。
直後に樋口まゆみ（小島藤子）が失踪する。
んでもって、村上陽子（逢沢りな）の遺体が発見される。
陽子は窒息死。

町田隆夫（泉澤祐希）と片岡清之（森田甘路）のアリバイは成立。
十津川は二人に監視をつけた。
樋口まゆみ（小島藤子）はホストクラブで飲んだくれ救急搬送されていた。
及川哲太（桐山漣）はまゆみを追求
川島の死因は青酸ソーダによる中毒死。
まゆみを警察に同行する。
殺人を否定するまゆみだが、薬物を盗んだことは認めた。
安田に振られ落ち込んでいるところを同僚が慰めるためホストクラブに連れて行ってくれた。←そんなことする？
ホストにのめり込み、多額の借金ができたところに、薬物を盗んだら200万円渡すとメールがきた。
コインロッカーの鍵が送られてきて、そこに薬を入れた。
鍵は私書箱止めで送り返す。
やりとりしたメールは全て消した。

十津川は彼らが出身の大学に三枝和美（宮崎美子）教授に話しを聞くと、6人は大変仲良かった。
8年前、町田（泉澤祐希）の姉がひき逃げにあったこと。
町田が小学生の頃、両親は亡くなり、高校生だった姉が学校をやめ昼夜問わず働き、町田を育てた。
しかし姉が亡くなったことにより、抜け殻となり町田は大学を除籍となってしまう。

交通事故はバイクの運転ミス。
あと10分発見が早ければ助かっていた可能性が高かった。
十津川は深い絆で結ばれていた仲間なのになぜ町田に手を差し伸べなかったのか。
安田はオレオレ詐欺の時にあれだけ手を貸したのに。。。腑に落ちない。
まゆみ（小島藤子）にもう一度聴取する十津川。
まゆみは町田を慰めようと提案したのに他のみんなは「そっとしてあげよう」よそよそしかった。
交通事故があったとき、安田の内定祝いをするはずだった。
お祝い事の時はお酒を飲んで花火をするのが決まり事だった。
バイトで送れるまゆみには内定祝いが中止になったと連絡がきた。
内定祝いは、町田の姉が事故に遭ったすぐ近くの使われていない施設だった。
事故の現場付近の路面に花火の火薬があった。
彼らが飛ばした花火が道路に飛び、バイクが運転ミスをし町田姉が死んだ。
だから安田は町田と距離を取っていたのではないか。

及川哲太（桐山漣）はその交通事故で亡くなったのは町田の姉だけではないことに気付く。
加害者の男だ。
調べると加害者は男手一人で娘を育てていた。
その娘は亀さんが探していた松木紀子（岡本玲）だった。
紀子に任意同行を求める。
8年前の事故の復讐の為、殺人をしたのではないかと追求。
紀子はアリバイを主張。
陽子が殺害された時のアリバイの裏付けは取れたが、他は自宅にいたと主張。

陽子のストーカーが盗聴で捕まる。
ストーカーは紀子の部屋にも盗聴器を仕掛けていた。
紀子は「花火」と言い残して父は死んだと誰かと電話で話していた。
相手は町田ではないかと推理する十津川。
町田と紀子が共犯であれば犯行は成立する。

紀子を追求する十津川。
町田との通話履歴を証拠として出す。
陽子殺害時紀子にはアリバイがあった。
陽子は青森で殺されたのではない。
町田の職場近くで殺されたのだ。
そこから青森へ遺体を運んだ。
紀子は発作で倒れてしまう。
気がついた紀子はこれ以上町田に罪を犯させたくないと説得され真相を話す。
紀子が発作で苦しんでいるところを偶然町田に助けて貰った。
二人は被害者遺族と加害者遺族だということに気付くが、惹かれ合う二人。
そして事件の真相を調べるため、町田がカマをかけた。
「8年前の事件が再捜査される」
と皆に告げる。
その場に盗聴器を仕掛け先に帰る町田。
すると帰った後、4人は事件の真相を話す。
ちっとも反省していない4人。
ひどい言葉の数々に町田と紀子は復讐を決めた。

その頃、町田は警察を巻く。
片岡を殺害するために動いた。
脅された片岡も警察をまいた。
町田は片岡に発砲。
そこへ十津川班が到着。

十津川の説得で町田は号泣し、町田逮捕。
十津川は警察署に連行するために紀子に会わせた。
多分、これが最後になる。
「片岡を殺せなかった」
と謝罪する町田。
「人を憎むほうが苦しかった。」
二人は号泣し抱き合う。

あらすじを読んだだけで、河相我聞が思い浮かぶ
渡瀬恒彦十津川シリーズと、高橋英樹十津川シリーズでも映像化され、BSでバンバン再放送されていますからね。
役名は変えているものもあればそうでもないのもあり。
同級生っていう設定はそのままだけど、大学の同級生でしたね。
確か･･･高校の同級生じゃなかったかな。
内容はかなり印象は変わるかな。
町田（泉澤祐希）がオレオレ詐欺の受け子とか。
原作は1980年ですから、オレオレ詐欺なんて言葉なかったしな。
確か陽子よりまゆみが先に殺されていたし、もっともっと殺人が起きていた。
まゆみはホストクラブで借金･･･8年前の事件の真相にたどり着くために、一人殺さず残して置いたんだな。

でも前作の町田の殺害動機よりはしっくりしました。
花火が原因ってのは一緒なんだけど。
動機はしっくりしたけど、事故が起こる原因はやっぱりちょっと突飛かな（苦笑）
そして･･･死者は少ない（爆）
4人が殺害され2人が重傷だったけど、やっぱり最近はそこまで連続殺人は無理なんかな～。
町田が2人殺害、1人を重傷？
紀子は1人殺害。
ま、近年にしては多いほうか？

町田役の泉澤くんの切ない演技は好きなんですが･･･犯人だってわかっていたので残念。
彼が犯人だと「「アンナチュラル」 第5話 ネタバレ 感想～雪の中の復讐」を思い出す。
「アンナチュラル」は続編ないのかなぁ。

2時間ドラマは貴重な存在。
帝王の船越英一郎さんと裏女王の山村紅葉さんの共演は、狩矢警部シリーズ（TBS）を思い出すなぁ。
やっぱり船越さんは狩矢でも十津川でもないんだよなぁといつも再確認してしまう。
毎回言ってるけど、船越さんが亀さんで、ゲスト出演の桐山漣くんが十津川でも良いのになぁ。駄目？
桐山漣は意外にも？爽やかな若手刑事でしたが、年齢的には十津川警部でも良いんだよね。
桐山漣くん世代が十津川警部になったら、いくら亀さんでも船越さんじゃ年が取り過ぎになっちゃう？
なんで桐山君はゲストだったんだろう。
レギュラーでも良いのにね。

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キャスト
十津川省三(船越英一郎)
羽村凛々子(大野いと)
六条勝幸(大場泰正)
本間良介(西沢仁太)
根来薫(山村紅葉)
根来竜二(山口竜央)
亀井定男(角野卓造)

ゲスト
及川哲太（桐山漣)
町田隆夫（泉澤祐希）
松木紀子（岡本玲）
安田章（瀬戸利樹）
樋口まゆみ（小島藤子）
片岡清之（森田甘路）
村上陽子（逢沢りな）
川島史郎（野村祐希）
三枝和美（宮崎美子）（友情出演）