「白い巨塔」第四夜 感想～誰からも愛されない財前

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山崎豊子/白い巨塔

田宮二郎主演

唐沢寿明

裁判が始まる。
里見脩二（松山ケンイチ）は大学教授の椅子を捨ててまで実を証言するが、財前（岡田准一）の圧力に負けた柳原（満島真之介）を「記憶にない」を繰り返す。

判決は原告棄却。
柳原の証言は全く採用されず、里見の証言は認められた。
しかし”血管内リンパ腫は困難で、同被告の法的責任を断定することはできない。”と判決が言い渡された。

里見は左遷。
財前は喜ぶ。

里見は大学を去る。
「医者としての自分にもっと厳しくあるべきだ。
これっきり会う事も無いだろう。
さよなら。」
と言われた在背んは

「患者のために患者を救う医者と
自分のために患者を救う医者。」
とケイ子（沢尻）に言われたことを思い出す。

勝訴してもまだまだ裁判は続く。

財前・・・明日、急に病気が判明して、急に死ぬの？？
全く病気の気はいがしないやん。

5日しかないから仕方ないんだけど、人間関係が希薄だよなぁ。
財前は妻からも愛人からも愛されているようには見えない。

毎日毎日、チューだけはするけどｗ
ってかチューしかできないけど（倫理上仕方ない）。

妻は仕方ないかもしれんが、愛人はゴロちゃんが好きなはずでしょ？
でも・・・。
「里見先生と財前先生は全然違う。
患者のために患者を救う医者と
自分のために患者を救う医者。」
とか・・・医師会のじいさんや取り巻きの前で言われちゃって・・・。

クラブのママがこんなに立ち入ったことを話すかしらねぇ。
普通、言い返すだろうに・・・。
キャストは豪華なわりに、沢尻エリカのクラブはまったく高級クラブに見えないのも問題だなぁ。

んでもって、又一も自分のために婿さんを教授にしたいって野心があったけれど、多少情はあったと思う。
そして財前と里見の友情・・・。
これが全くない。
財前はずっと里見を馬鹿にしているようにしか見えないし、里見は財前のことを軽蔑しているようにしか見えない。
だからなのか、二人の対立もそこまで緊迫しない。

そして柳葉敏郎はあんなに番宣に出ていたのにあっけなくしんじゃった。
しかし柳葉敏郎と岸本加世子の関西弁のイントネーションに気持ち悪くて気持ち悪くて。
ここまで大阪臭を消しているんだから、二人も標準語でやったら良いのに。
そして両親につられたのか、息子役の子は大阪出身なのに関西弁が下手くそだった。
どうなってんだ・・・・。

で・・・。
何より財前が薄っぺらいからねぇ。
あんなにしっかりしている原作でも脚本でこんなことになるんだねぇ
5回しかないから仕方ないのかもしれんけど、これは・・。

あまりにも財前が悪人だよねぇ。
もっともっと人間味あふれる財前が見たかったし、その方が岡田君にも合っているのでは？
実際問題、これが医療過誤になるのかどうか・・・。
PETしたからって助かったかどうかわからないしさ・・。
医者も気の毒だなぁっと思う。

弁護士役の斎藤工も山崎育三郎もなぁ。
もったいないとしか言えない。

明日は最終回。
ホントに最後まで到達するのか？
明日は急に病気になって死んでいくしかないぞ？
大丈夫か！？

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感想はコチラ
「白い巨塔」 第一夜 感想～野心とエロさに欠ける財前
「白い巨塔」第二夜 感想～ところで里見は脇役なの？
「白い巨塔」 第三夜 感想～”財前でおま！”って言いそうなひらパー兄さん
「白い巨塔」第五夜 ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～財前には知性と品性と身長が必要だ。
キャスト
財前五郎・・・・岡田准一
里見脩二・・・・松山ケンイチ
花森ケイ子・・・沢尻エリカ
東貞蔵・・・・・寺尾聰
鵜飼裕次・・・・松重豊
大河内恒夫・・・岸部一徳
柳原雅博・・・・満島真之介
佃友弘・・・・・八嶋智人
亀山君子・・・・美村里江
野坂奈津美・・・市川実日子
財前又一・・・・小林薫
財前杏子・・・・夏帆
黒川キヌ・・・・市毛良枝
東政子・・・・・高島礼子
東佐枝子・・・・飯豊まりえ
船尾徹・・・・・椎名桔平
佐々木庸平・・・柳葉敏郎
佐々木よし江・・岸本加世子
佐々木庸一・・・向井康二
関口徹・・・・・斎藤工
国平幸一郎・・・山崎育三郎