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映画(1950年)
高峰秀子:山根寿子:轟夕起子:花井蘭子
(1959年)
轟夕起子:京マチ子:山本富士子:叶順子
(1983年)
岸惠子:佐久間良子:吉永小百合:古手川祐子
妙子(中村ゆり)の恋人板倉(柄本佑)が亡くなる。
一方、雪子(伊藤歩)の今度の相手は旧子爵家のお坊ちゃま。
見合い当日、現れた御牧(ムロツヨシ)は、冬なのに、ジャケットに半ズボンといういでたち。
その頃、本家では辰雄(甲本雅裕)の東京転勤が決まる。
東京で姉(中山美穂)が暮らせるわけがないと幸子(高岡早紀)は反対する。
妙子は姉妹を集め「妊娠した」と告白する。
妙子の相手は、バーテンダー。
好きでもない相手だから、結婚することはない。
1人で産むから、結婚資金をくれという妙子。
しかし薪岡の家には財産がなかった。
資産どころか、屋敷は抵当に入り、2億の借金があった。
姉妹に母が貯めた100万円ずつを手渡す。
鶴子は、妙子に自分の分も差し出す。
「もうどうでもようなった。」
東京に行くという鶴子。
妙子の子供は死産だった。
雪子は御牧と結婚を決める。
美しい紅葉の中を洋装の4姉妹が歩く。
平成6年とテロップ。
「その一ヶ月後、阪神・淡路大震災が起こり、失われた時代の幕開けです」とナレーションで完。
なぜ、阪神・淡路大震災を絡めたん?
テロップで「平成6年」とでた瞬間、震災の年?と思ったら、ナレーションが・・・・。
とってつけたように、震災を絡める必要なんてなかったはずだ。
せっかく楽しく見ていたのに、なんでこんなことしてくれたんやろ。
残念。←震災に過剰反応してしまいましたが、被災者なので、お許しを。
で、ドラマですが。
原作も1983年の映画の内容もうろ覚えだけど、妙子、結婚しなかったのね。
バーテンダーと結婚したんだけどな。確か。
そしてアホボンはあんなに良い人ではなかった。
確か、手切れ金を要求してたよねぇ、ケイボウは。
でも福士誠治アホボンはめっちゃ良かった。
毎回褒めている気がするけど、本当に良かった。
関西弁も上手だったし、ホントに「アホ」で、でもホントに「エエとこのボンボン」に見えた。
これからの福士誠治に注目したい。
四姉妹の関係は原作同様、面白かったなぁ。
この作品がよく映像化されるのも、舞台で長く公演されているのもわかる気がする。
ワタシは四女みたいに奔放な子が苦手だけれど、ドラマティックだなぁとは思う。
確かに四女は親の恩恵を受けていないんだろうな。
奔放な性格はそこからかな・・・。
そんな四女の妊娠に一番怒りを覚えたのは次女。
これは意外でしたな。
それでも、みんなわがままな四女を許してくれるんだよねぇ。
末っ子ってそういうとこあるよねw
三女も結婚なんてって思いつつ、ムロツヨシの2回目のプロポーズを受け入れた。
おでんの出汁つきの婚約指輪。
プロポーズも平成ならではよね。
原作の三女は、結婚が決まって、下痢続きだったから、平成の三女は幸せで良かった。
さて、もうすぐ平成が終わる。
ってことは、こんなふうに「平成」ってつけてリメイクするドラマや映画がまだ出てくるかもしれないなぁ。
これは・・まぁラストのあのテロップとナレーションはいらなかったけれど、楽しく視聴できました。
この後の四姉妹も見てみたい。
どうなるのか。
個人的には、兄弟より姉妹の物語のほうが楽しいなぁ。って思います。
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感想はコチラ
「平成細雪」第1回 ネタバレ 感想~ミポリンの関西弁は中々良い。
「平成細雪」第2回 ネタバレ 感想~高岡早紀のツッコミがステキ
「平成細雪」第3回 ネタバレ 感想~フランス留学だけは反対。
出演
蒔岡 鶴子 – 中山美穂
蒔岡 幸子 – 高岡早紀
蒔岡 雪子 – 伊藤歩
蒔岡 妙子 – 中村ゆり
奥畑 啓三 – 福士誠治
板倉 潤一 – 柄本佑
蒔岡 辰雄 – 甲本雅裕
蒔岡 貞之助 – 神尾佑
ゲスト
橋寺 誠 – 御牧(ムロツヨシ)
コメント
私も震災が絡んだのには唐突な印象を受けましたが、それでも違和感はありません
でした。むしろ、現代の日本の停滞はあのあたりから始まっていると再認識できた
からです。震災は社会の停滞を引き起こした根本理由ではありませんが象徴的な
意味として捉えました。原作が書かれた頃の日本社会の崩壊(敗戦)とは別の意味で、
「個人では抗えない、時代の大きな変化(崩壊)」を示唆するものとしてです。
私は被災者ではなかったので都合良く解釈しているだけかも知れませんが。
日本社会はこの30年バブルの崩壊以降はまったく進歩発展していないとあらためて
認識しました。
松宮さん、コメントありがとうございます。
「平成細雪」、再放送をしているんですね。
震災が絡んだのは続編でも作るのか?と勘ぐりましたが、そういうわけではなさそうですね。
ワタシはもっと単純に、とってつけたようにナレーションだけで「震災」を語らなくても・・・と思いました。
大切な人を急に亡くしてしまった辛さ。
20年以上立っていても割り切れません。
震災が社会の停滞を引き起こした象徴的な出来事と捉えることもできないです。
辛い思いしかないので、震災関連のドラマは見ないことにしているのですが、最後に急なこじつけに思えたんですよねぇ。あの時は。
ただ、このドラマはやっぱり楽しく見ていたなぁという思いは変わらないです。