「幸色のワンルーム」 最終話(第10話)ネタバレ感想~ファンタジーだと思ってもあふれる生々しさ

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幸色のワンルーム/はくり

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警察から逃げ続けていた、幸(山田杏奈)とお兄さん(上杉柊平)。
幸は幻の少女を見たり、性的虐待をされていた担任教師戸塚純貴が警察に捕まったり。
誘拐犯として終われてしまう。

逃げ切れたら結婚式を挙げようと約束した二人。
しかしお兄さんはすべてを終わらせるために、幸の実家に行く。

幸の父は、幸が戻ってきたらそれで良い。
お兄さんを誘拐犯として告発しないと言う。

しかしお兄さんは、自首をして、二人が幸を虐待していたことを告発すると言う。
「誘拐犯の言うことなんて信用されない。」
そして幸に、虐待はなかったと言うように強要する両親。

お兄さんが警察に捕まり、誘拐する前から幸の写真を隠し撮りしていたとわかれば、ストーカーとなり接見禁止になる。
二度とお兄さんと会うことは出来ない。
そう思った幸は「虐待はなかった」と言ってしまう。



それでもお兄さんは食い下がり、幸の母を追い詰める。
とうとう
「出来損ないを殴って何が悪い!」
と虐待を告白。
録音していたお兄さんはそれを持って警察に行くと言う。

焦った幸母(雛形あきこ)は、ナイフでお兄さんを刺す。
お兄さんはスマホの位置情報を確認していた警察官(木下ほうか)らがやってきた。
幸母は、狂乱。
父親が刺したと言い出す。
終始モラハラで、偉そうだった父親も部屋の端でおびえていた。

死にたくても死ねなかったお兄さん。
死ぬつもりだった幸。

幸母に指されて死ぬまでが、お兄さんの計画だった。
幸は自由になれた。

2年後。
バージンロードを歩き、廃墟で結婚式を夢見る幸。

ワンルームの壁一面には、幸とお兄さんの写真。
その部屋で横になる幸。
そこにやってきた木下ほうかは無念の表情を浮かべた。

はっきりとしない最後でしたが、木下ほうかのラストの表情は、幸も死んだのかなと想像します。
そしてお兄さんは・・・死んだのかなぁ。

2年後までは幸は生きていたわけですが、施設にでも入っていたのか。
そのご施設を出て、自殺・・・?
お兄さんはあのときに亡くなっていたのか、それとも命は取り留めたが、2年後に亡くなったのか・・・。

漫画はまだ最終回を迎えていないのみたいなので、ドラマオリジナルの最後だったのでしょうか。

途中から感想を書かなかったのは・・・・書けなかったんですよ。
見てはいけないものを見ているような複雑な気持ちでした。

ドラマの中の幸とお兄さん。
これを「純愛」と見る視聴者もいるでしょう。
そんな関係に憧れる人もいるかもしれない。
でもこれは、現実には起こってはいけないことなんです。



お兄さんはイケメン。
そして優しい。
それは恋愛ドラマや少女漫画に出てくる誰しもが憧れる男性と同じ。
マスクをしてストーカーまがいのことをして誘拐事件まで起こしているけれど、お兄さんのパーソナリティの大部分は従来の漫画に出てくるヒロインの憧れの男性。
これは違和感でしかなかった・・・。

実は、幸は親に虐待されていた。
担任教師に性的虐待をされていた。
通常、そんな娘がお兄さんについて行くことはないでしょう。
性被害にあっている娘は、「男」と同棲できないと思う。
たとえ「心が死んでいた」としても。

「虐待」を受けていた女性を「助ける」ために誘拐する俺は救世主。
なんて、よからぬコトを考える男がいたら困るな。
それ、絶対ダメ。

そして設定が似ていると言われている「埼玉朝霞市の女子中学生誘拐事件」。
今でも被害者の少女は傷つき、苦しんでいるでしょう。
被害者家族のかたの心情を思っても、ドラマや漫画の中だとは言え、「少女を救い出した唯一の人物がお兄さん」ってのはキツいだろうと推察します。

それを思うと、このドラマを楽しんで良いのか、このドラマを肯定して良いのか。
ちょっと葛藤。

これはフィクション。ファンタジーだと。
そう思って見ていても、やっぱりドラマは生々しい。

この漫画を「ドラマ」にする意味があったのか。
ワタシには、わかりません。

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感想はコチラ
「幸色のワンルーム」 第1話 ネタバレ 感想~たぶん問題作
「幸色のワンルーム」第2話 ネタバレ 感想~やっぱり生々しい
「幸色のワンルーム」 第3話 ネタバレ感想~生きていくために相手を利用するしたたかさ
「幸色のワンルーム」 第4話 ネタバレ感想~担任教師の魔の手
「幸色のワンルーム」 第5話 ネタバレ感想~お兄さんがストーカーになった理由
CAST
山田杏奈 
上杉柊平
戸塚純貴 
清水伸 
わたなべ麻衣
大西信満 
齊藤なぎさ(=LOVE) 
佐々木舞香(=LOVE)
雛形あきこ 
木下ほうか ほか

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