「エルピス」第9話ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～岡部たかし劇場。報道は精神を病む

-希望、あるいは災い-善玉と悪玉

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恵那（長澤まさみ）は拓朗（眞栄田郷敦）がクビになった理由に納得がいかない。
巨大な力を感じるも為す術も亡く、心身のバランスを崩す。

一方、大門副総理（山路和弘）の娘婿で秘書の大門亨（迫田）に接触を図った村井（岡部たかし）は、拓朗（眞栄田郷敦にジャーナリストを名乗らせ、亨と引き合わせる。
その後、村井から引き合わせた理由を聞く拓郎。
亨は正義感が強く、大門のボロがでるならそこからだろうと考えていた。
村井は報道時代から亨に顔を売っていた。
2017年、大門派の議員がレイプ事件を起こし、もみ消した。
亨はその事実に耐えられなくなり、村井に内部告発を持ち掛けてきた
証言VTRを撮った
大門派の柏原議員は選挙事務所のバイトの女子大生に強引に酒を飲ませ酩酊状態になったところホテルで強姦した。
女子大生はそのあとそれを苦に自殺
大門から隠蔽を指示されたという亨。
しかし放送の直前でお蔵入り
大門だっが副総理になったのだ。
上がいきなりビビり、亨は告発を取り下げ、村井はフライデーボンボン人生が始まる。

村井は世直しのために汚職事件お取り上げたいと思ったことはない。
一生に一度あるかないかのデカいスクープが欲しかった。
それは誰にも渡したく無い
渡すくらいなら墓場まで持って行く！
「やるよ」
それでも村井は拓郎のそのスクープを渡したのだ。
拓郎は亨の内部告発のVTRを家で見て憤る。

拓郎は亨に話を聞きに行く。
「離婚届を送ったんですよ。」
すでに別居状態だったが踏ん切りが付かなかった。
やっと覚悟ができた。

「斎藤正一(鈴木亮平)さんご存じですか？」
大門との関係が深く、最近、フリージャーナリストとしてどんどんマスコミに露出
知名度をあげ、おそらくそのうち出馬する
大門も自分の地盤を斎藤に譲るつもりだ。
それくらい買っている。
亨の妻（大門の娘）は心の優しい人で、亨が大門を憎んでいることに心を痛めていた。
前回内部告発を踏みとどまったのも、大門に疑われたら、妻子を守れないと思ったからだ。
しかし今は斎藤がいると村井に言われた。
斎藤が大門の地盤と娘と孫を守る
それらをひきつぐために動いているのだ。
「亨さんはそれで良いんですか」
「ええ」
「残念ながらこれはもう僕の性分で。
一人の議員が事務所のアルバイトに来ていた若い女性を強姦
秘書は被害者の女性ではなく加害者の男性をまもるために動いた
女性はそのあと自ら命を断った。
自分の罪深さを忘れる為に生きていくなんて僕にはどうしてもできない
背負い続けて行くしか無いんです。」
「僕も。
昔、自殺した友達の事を思いながら、この仕事をやってます。」
「そうですか
今、僕は少し神様に感謝しました
このことをそういう、岸本さんと言う人に預けることができるのだと。
真っ暗闇の中に一筋細い光がさしたような気がします。」

インタビューを終え、村井の友人・週刊誌の編集長・佐伯（マキタスポーツ）に持ち込む。
「大門終わりますよね？」
「終わるな」
今度こそ間髪をいれずにマスコミを巻き込んで、本城の逮捕へ！
と意気込む拓郎
「慎重にやろう。
このレイプ事件の遺族に取材をして裏を取る。」
とにかく急いで記事にしたい拓郎だが、佐伯は裏を取って正真正銘の事実であることを示さなければいけない。
瞬殺で一撃しなければ反撃されてしまう。
裏の取れていない情報をテレビや新聞は取り上げない
そんなことをしてる間に、大門らは全力で裏をとれないように圧力をかける。

その頃、恵那の同期・滝川雄大(三浦貴大)は拓郎のネタをネットメディアに持ち込みたい言い出す。
ゴシップのyoutuberに持ち込めば、取り上げてくれ風化されないとか。
しかし裏で多額の報酬を得ようとしているだけの滝川に、とにかくやめてと恵那。

拓郎は亨の記事を書いていた
亨と話したのは8月29日
それが最後となった。
5日後の9/3、亨の遺体が見つかる。
愕然とする拓郎。
警察発表は病死。
亨には精神科への通院歴があったので自殺だと思われたくないという遺族の意向だった。
葬儀に押しかけるマスコミ。
対応する斎藤。
村井は斎藤に声をかける。
「ほんとは病死じゃなくて自殺だから？
ホントは自殺じゃなくて他殺だから？」
斎藤がにらみつける
「斎藤君
引き返すなら今じゃないかな
でないとこの先もう戻ってこれないぞ。」

村井は馴染みの記者が撮った大門のコメントを聞く。
亨は自分にとって良く出来た秘書、娘にとって良い夫。
亨の正義には助けられたきた。
我慢強い男であったから、病気の進行に気がつかなかったのが悔やまれる
村井はレコーダーを叩き潰しつばを吐く

ニュース8が終わり、恵那はスタッフから東京五輪の打ち合わせ。
そこに村井が乗り込んできて暴れる。

どんどん高まっていく。
目が離せないとはこのことか。

拓郎から金を受け取った刑事も信用に値するヤツではなかった。
金をもらったのにもらっていないと虚偽の報告し、恐喝されたとな。
へ？金もらってないのに恐喝とはこれいかに？

今日も拓郎が主役なのかと思いきや、今日の主役は村井さん！！
岡部さん、仕事増えそう！！！
いや、そうでなくて、村井の話をｗ

正義感の塊は村井さんやないか。
拓郎や恵那と同じようにスクープを握り潰され
拓郎と同じく人事異動。
夢も希望もなくなったところに、拓郎がきた。

そして大門のやりかたにとうとう。
とうとう堪忍袋の緒が切れる。
あんなヤツが副総理だなんて！！

このドラマに出てくる事件は、もしかしてあの事件？大門はあの人？なんて、思っちゃうわけで。
TBSはこのドラマ…やりたくなかったわけだわ…とも思っちゃうわけで。
報道が悪いのではなく、局と政治家との忖度よねぇ。
ま、それは放送局だけではなく、新聞も、警察も…

しかし迫田さん。
大門事務所を辞めた時点で、「消される！」と思ったら、瞬殺だった。
あれは自殺なんかではない。
拓郎…この事件を手放すかもしれない。
良心の呵責に耐えられないよね。
責任…感じちゃうわよねぇ。

そして村井に「引き返すなら今」と言われた斎藤。
まだ斎藤のその手は汚れていないことを願うが。
グレーだな。
殺人まではしていないだろうけど、いろんなとこに圧力はかけているだろう。
テレビ局も、斎藤が大門の息がかかったジャーナリストだとわかっているのに積極的に使う。
こんなフリージャーナリストがテレビにバンバン出て発言していたら、偏向報道でしかない。
斎藤は罪悪感を抱かずに、大門の尻拭いをサラッとしてしまうのか。
野心を優先するのか。
ホントのジャーナリストとなるのか。

ああ、しかし岡部さん。
村井の役がピッタリよ。
声も良いしさ。
セクハラパワハラでスナックで酔っ払っていたのも似合うし、時折見せる顔は「仕事できるんだな！」って思わせられるし。
圧力に屈していたけど、やっぱりジャーナリストとしてのプライドを持っているところとか。
すごく説得力のあるお芝居だなぁ。
売れた！！絶対に売れた（爆）
岡部たかしは来年、引っ張りだこになる！はずｗ

さて来週、最終回。
まだ2019年ですが、コロナ禍も描くのか。
少なくとも大門逮捕だけは見たい！！

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キャスト
浅川恵那(長澤まさみ)
岸本拓朗(眞栄田郷敦)
大山さくら(三浦透子)
滝川雄大(三浦貴大)
名越公平(近藤公園)
笹岡まゆみ(池津祥子)
海老田天丼(梶原善)
松本良夫(片岡正二郎)
大門雄二(山路和弘)
村井喬一(岡部たかし)
木村卓(六角精児)
岸本陸子(筒井真理子)
斎藤正一(鈴木亮平)