「テレビ報道記者」 ネタバレ 感想~綺麗事を上っ面だけ見せられたような気分

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ニュースをつないだ女たち

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曽根昭子(仲間由紀恵)は1981年に入社。
女性差別を跳ね返し、日本テレビで初の女性・テレビ報道記者となり、オウム真理教代表の麻原彰晃が逮捕される瞬間の中継を任されるまでに。
恋人(中村俊介)からのプロポース
「君は男になりたかった。」←はぁ!
も断り仕事に邁進。
地下鉄サリン事件でオウム真理教の代表・麻原彰晃逮捕。
逮捕された教団幹部から「坂本堤弁護士一家殺害事件」の犯行の供述を得られた。
曽根は視聴率のためオウム真理教を取材したことを悔やむ。
女性初の警視庁キャップが噂されるようになったが、後輩の田辺が”史上最年少キャップ”として抜擢される。
サブキャップとして、女房役として支えて欲しいと言われてしまう。
数日後、曽根は退社。
花束を抱えた曽根に入社2年目の平尾成美(木村佳乃)が声をかける
「曽根さんと一緒にとくダネを取りたいと思って」
「残念ね」
と言って立ち去る曽根

「なんで辞めたん?」
行きつけの定食屋・カン(南海キャンディーズしずちゃん)
「キャップになれなかったから・・・って事になっているけど、ホントは違うの。」
報道の仕事にプライドを持っていた。
社会の役に立っているって自信もあった。
おごりだった。
怖くなった。
その怖さを絶対に投げ出さないようにしっかり抱えて、毎日、真摯に仕事い向き合う。
それが自分の十字架だと思っていた。
”お前の仕事は男を支えることだった”って言われて、もう良いかって。
「私は逃げました」

平尾成美(木村佳乃)は地下鉄サリン事件が起こった1995年に日本テレビに入社。
女性初の警視庁キャップ(警視庁記者クラブのリーダー)となる。
独身、子なしでバリバリの仕事人生を送っている。

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2019年9月。の前で、研修担当の真野二葉(江口のりこ)は2003年、日本テレビ入社。
都内の事件・事故を取材する「警視庁記者クラブ」に配属され、秋葉原無差別殺傷事件などの現場に行く。
遺族取材に心を痛めていた頃、未解決事件の「柴又女子大生放火殺人事件」の被害者遺族・小林幸子(梅沢昌代)、小林賢二(ベンガル)と出会う。
「みんな時効をなくせばいいと思っているのに」
後に夫になる須貝辰矢(青木崇高)にそう言われ、「なんで時効なんてあるんだろう…」 と疑問に思う。
真野は元警察署長・海老名雄一(坂東彌十郎)に会いに行く。
海老名は署長時代に管内で発生した「世田谷一家殺人事件」が未解決のまま定年を迎えたことの後悔から未解決事件の遺族と共に時効制度の廃止に向けて活動している。
真野は海老名に遺族とのパイプ役を頼む。
小林夫妻の無念を放送した真野に海老名から連絡が入る。
時効になった被害者遺族に遺品を持って行く。
被害者遺族が遺品を抱きしめ号泣している
小林(ベンガル)はカメラの前で時効撤廃を呼びかけた。
国会でも陳述を行う。
時効撤廃にこぎ着けた。
この仕事をやっていると大義のためと言いながら何やってるんだろうと思う事もあるが、時効撤廃が決まり清々しい気分となる真野。

「よく頑張ったよ。
ま、一番頑張ったのは小林さんたちだけどな」
と須貝辰矢(青木崇高)
法改正が決まったが、まだ時効はある。
「真野、あたし将来、社会部長になるよ」
「平尾成美(木村佳乃)さん、出世に興味がないのかと思ってました」
「曽根さんが前例のない中、あそこまでいったのは大変なことだった」
先輩たちにも今の時代に生まれたかったって思って貰えるように。
後輩たちにも道を作りたい。

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2019年入社の和泉令(芳根京子)報道希望で入ったが、報道のありかたに疑問を抱く。
「こんなことのために報道記者になったわけじゃない…」
と何度も思うが、2020年、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、疲弊。
さらには彼氏にもフラれ、精神が崩壊する。

コロナ禍になり真野(江口ともこ)は保育園が閉鎖されたため休職せざるおえない。
コロナの取材の車のなかで
「須貝さんが休めば良かったのに
これは八つ当たりです。」
「真野が休暇届だしたんだもん。
やっぱりこういうときは母親なんじゃないの?」
「須貝さん、イクメンって呼ばれたことあります?
それって褒められじゃないですから。
子育てにおいて、男性は下駄をはかされてるんですよ」
取材を終えた和泉はいつも数字ばかり追っているとイヤになっていたと須貝に話しかける。
「真野も東日本の取材の時にそんなことを言ってたな。」
何人死んだとか数字ばかり聞かされて人はどう思うのかと言っていた
「お前は子育てに追われて仕事もままならないあいつしか見てないだろうけどな。」
「震災の時のモヤモヤを乗り越えたんですか?」
「うーん。じゃないの?」

真野のリポートをした過去の映像を見る和泉。
そこへ平尾(木村佳乃)がやってきた。
被災者たちのビデオレターを見た平尾が
「救われたんだよね。これ。」
地震が起きて”津波から逃げて”と報道せずに
自分たちはお台場の火事を伝えてた。
大きな声のほうを報道してしまうが、ビデオレターは1人1人の声を届けられると真野を見て思った。

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須貝は真野に代わり休暇を取ることにした。
「Z世代こえ~」
真野は和泉に電話をする。
和泉は取材のことで相談。
「真野さん、警視庁キャップになりたいんですよね?
みんな知ってます」
「平尾さん・・・」
「正しいと思います。
子育てしてキャップ。
無理ですよね。
実際、キャップでもないのに成立してませんし。
平尾さん、みんなを巻き込もうとしてるんだと思います。
真野さんが諦めても平尾さんは諦めてくれませんよ。
頑張って下さい。
私もキャップになりたいし。
だから早く出てきて下さい」
和泉はそこからめきめき仕事ができる子に。
ニュースzeroではトレンドワードを獲得。

社会部の御厨庸(平原テツ)が平尾にガンを告白
「会社を退職する」
と。
「本当に辞めたい?」
俯く御厨
「じゃ、ゆっくり休んで。」
「でも迷惑をかけるから」
「産休や育休で休んでいる人もいる。
迷惑だと思ってる?
もしかして私が介護で大変な時も休まなかったから?
あれは”平尾がいなくても代わりはいくらでもいる”って思われたくなかっただけだからね。
実際、代わりはいくらでもいる。
だからゆっくり休んで」

定食屋
「警視庁キャップが時短ってあり得ないですよね」
和泉が真野に聞く
「時間外労働してますよね?」
そういうの美しいっって思っている世代なのか?
”ズル働き”ですからね
休むべき時間も働いていたら、その仕事量を時短でこなせると会社は思う。
例えば真野がシングルママになったとしたら、キャップにはなれない。
どんな境遇の人でもキャップになれるように・・・。

平野、真野、和泉は報道で働く・・・

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いろんな時代に飛ぶもんで、とりあえずあらすじ見てないとついて行けない。
封建的な社会は今も変わらず。
仲間由紀恵さんの時代にはプロポーズを断ると
「君は男になりたかった。」
って言われる始末。
そういう事じゃないやん。
妊娠も出産も嫌なわけじゃないやん。
結婚まで考えている恋人が何を幸せに思うのか理解をしていない。
見ようともしていない。
これは1990年代だからってことでもなさそうだけど、今よりずっと多かったかもしれない。

そして結婚せずにバリバリ仕事をする木村佳乃時代。
こちらはなんと女性初の警視庁キャップに就任。
しかし結婚と出産はしていない。
親の介護も大変。
だけど介護費用を捻出できるエリート・

家庭と子育てと両立する江口ともこ時代
しかもコロナ禍で全く両立はできない
けども・・・夫が代わりに休むことができる。
さすが日テレ!?

Z世代の芳根京子
拗らせてるようでそうでもないか。
みんなそんなもんかな

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どの世代が女性が生きやすいのか?
今が一番働くには働きやすいだろう←半ば願望。
ああ、でもコロナな。
コロナ禍の報道が一番面白くなかったかも。
未解決事件とかやっぱり見ていてちょっと気になったもんなぁ。
ま、未解決事件とかは「仰天ニュース」とか「奇跡体験!アンビリバボー」を見ろってことかな。

シングルマザーでもキャップになれたら良いね。
シングルファーザーでもキャップになれたら良いね。

これが日本テレビという大きな組織ではなく、零細企業でもそうなった良いね。
骨太の社会派ドラマって触れ込みだったけど・・・そうかなぁって思っちゃったわ。
結構楽しみにしてたんだけどな。
・・・なんで時系列に放送しないんだろうかっって言う。

そしてちょっと「テレビも頑張ってます!」みたいな感じが。
大変でキツいけど素敵な仕事なんですって感じも。
もちろん、報道は必要なんですが。
やっぱり報道ってセンシティブやないですか。
このドラマで一番熱かったのは「時効撤廃」かな。
完全撤廃ではないけれど。
それ以外は・・・報道ではなくてもありがちな社会での悩みで。
ありがちでもないか。
いや、当人はとてもしんどいんだ。
でもパートのワタシにはワタシの悩みがあるしね。

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そして本当に日テレの報道を信じて良いのかって問題も。
日テレでなくテレビの報道を。
どこかの事務所に忖度もする。
漫画家さんが亡くなっても許可を得て放送しましたって言っちゃう。
今更ながらの調査委員会もホントに調査されるのか?
半分、信用出来ないまでにきている。

視聴者に向けて真実を報道しているのか。
このドラマは綺麗な部分だけを見せられてんじゃないかと感じてしまう。
男社会で女性が奮闘しているのは事実だと思うけど。
都合の良いときだけ”女性初”と言って目くらましされているようにさえ感じる。
テレビよりも真実を伝えてくれる媒体もあるのではないかと思うが、テレビの役割もあるとは思っている。
なんとも中途半端な感想だけど、わりと中途半端なものを見たなぁって感想なんだよねぇ。
ワタシの期待値が上がっていたので、どっちかってーとガッカリ寄り。

面白かったのはいつでも環境を変えたいと言っていた芳根ちゃんが、CMではキャリア採用で転職していたことかなぁw

3時間が長かったのか。
それとも10年を3時間にまとめるのは無理だったのか。
とりあえず女性が諦めないで良い時代はまだまだ先。
ワタシの場合は、じっくり仲間さん時代を見たかった。
キャストの皆さんはとっても良かったです。
特にマスク時代の演技も伝わるものがありました。
難しいだろうに・・・。

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キャスト
和泉令(芳根京子)
真野二葉(江口のりこ)
曽根京子(仲間由紀恵/特別出演)
平尾成美(木村佳乃)
西原宏樹(細田佳央太)
柳田皐月(富田望生)
カン(山崎静代)
海老名雄一(坂東彌十郎)
須貝辰矢(青木崇高)
高梨和美/高梨和記)(中村中)
久我健人(前原滉)
根本創(関隼太)
御厨庸(平原テツ)
奥田颯太(猪塚健太)
友永祐希(岡部尚)
稲田修平(寺島進)
小林幸子(梅沢昌代)
小林賢二(ベンガル)

コメント

  1. saki より:

    お久しぶりです。
    といってもほぼ毎日こちらのぞいております。

    夜は重いかなーと、今朝から見始めてるのですが、そっかー、けっこう残念な感じなのかな。
    ジャニからはじまり吉本があり、瞬間的には燃えるものの、鎮火も早くてダメージはほぼなし。
    テレビも休まずやっている。
    すべてが嘘くさいなーと、思ったりしてます、

    視聴者ができるのは、観ないか、選んで観ることで、多くの俳優さんや芸人さんは一生懸命職務をこなしているわけで…

    そんな中での見応えある番組と思ってましたが、気軽にみようと思います。

    • tarotaro tarotaro より:

      sakiさん、お久しぶりです。
      コメントありがとうございます。

      重たい話ではなかったです(苦笑)
      残念な感じです・・・

      報道の中には頑張っている人もいますけど、昨今では、やっぱり「セクシー田中さん」のことがよぎるわけで。
      その事件より先に撮影されていたそうですが、同じスタッフではなくともドラマ班が作ったものだと思うと。
      取材はしたと言ってもなぁ。
      なんだか綺麗なところだけピックアップしたんだろうと思ってしまいます。
      この時期に自画自賛のドラマなんて作るもんじゃないだろって。

  2. 中藪規正 より:

    リアルタイムで半分見て、後半は録画で夜明けに見ました。
    それで思った感想は「ああ、正社員のドラマだな」と。
    TV局には、契約、派遣、フリーランス、協力会社スタッフ等々いろいろな人が働いていますが、その人たちには一切触れていませんでした。
    若年層の非正規雇用が大きな問題となっている今、日テレの報道は、そこには目を向けていないのだ、と哀しくなりました。

    • tarotaro tarotaro より:

      中藪規正さん、コメントありがとうございます。

      そうですね「正社員」のドラマでしたね。
      制作会社に丸投げの番組もあるでしょうしねぇ。
      日テレは自社を礼賛しすぎてしまって、ちょっとどうかと思いました。
      そして4人の記者の方もきっと頑張ってこられたんでしょうけど、頑張りに関してはあまりクローズアップされていないように思いました。