「満願」最終夜「満願」~計画通りで控訴せず

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米澤穂信「満願」

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判決は懲役10年の実刑判決だった。
正当防衛は認められなかったので、藤井(高良健吾)は控訴の準備を進めていたが、その矢先重治(寺島進)が亡くなる。

妙子(市川実日子)に訃報を伝えると、重治の保険金で借金を返済してくれるように依頼された。
残りのお金は、藤井の報酬に充ててほしいと言う。
そして、妙子は控訴を取り下げてほしいと言う。
藤井は食い下がるが、妙子の意志は固く控訴を取り下げることになった。

数年後、結婚をし娘が生まれた藤井。
娘が宝物を要すから妙子を思い出す。



犯行現場にあっただるまと掛け軸。
藤井が下宿していた頃、妙子のへそくりを借りた。。
その時だるまに見られないようにだるまをうしろに向けた。
殺害現場でもだるまは後ろ向きだった。

妙子は家財道具を差し押さえられたが、掛軸は殺人現場を証明する証拠品として、検察に保管されており差し押さえは免れた。
殺された矢場は掛け軸をほしがったのではないか。
そして掛け軸に返り血がついたのではなく、妙子は矢場を殺害後、座布団で掛け軸の本紙部分(絵)を隠し、わざと表装部分に血をつけた。
掛け軸に血液をつけることが殺害動機なのではないか。

控訴をやめたのは、重治が亡くなり、掛け軸を奪われる心配もなくなった。
重治の保険金で借金がチャラになるなら。控訴をして掛け軸を検察に保管してもらう必要もなくなったからではないか。

そして、証拠品である掛け軸は、藤井が取り戻してくれるはず。
出所後、藤井の事務所に向かう妙子。
妙子は、満願成就できたのか?

妙子の家は代々、誰かのために尽くしていた。
妙子も貧乏学生をお手伝いすることが勤めだと思っていた。
先祖がお殿様からもらった掛け軸はとても大切なものだった。
骨董品としても価値があるとかではなく、妙子にとっては先祖代々続くプライド。
それを金貸しに持って行かれるのだけは避けたかったんだろうな。
計画通りの殺人で掛け軸も手元に残るなら控訴する必要もないね。

ワタシのイメージでは妙子の市川実日子が若すぎる。
彼女、年齢よりもすごく若く見えるので、高良健吾と不倫するんじゃないかとハラハラしましたw
和服もあまり似合っていなかったので、もっと薄幸女優を見つけてほしかった。
市川実日子さんは大好きな俳優さんなんだけど、妙子のイメージとはちょっと違ったかな。



ドラマとしては2作目が一番良かったかなぁ。
1作目はあらすじもネタバレも数行で済むような内容なはずだけど、そこに至るまでの経緯や結末のインパクト。
2作目は演出も俳優も完成度が高かった。
3作目は・・・・・少し、ほんの少し何かが足りなかった

第1作、2作が良さすぎたってのもあるかな。

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CAST
藤井++++++高良健吾
鵜川妙子++市川実日子
鵜川重治++寺島進

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