『心の傷を癒すということ』 最終話 ネタバレ感想~人に寄り添い人に優しく

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最終話(第4話) ネタバレ感想~「残された光」

あらすじはコチラ

安和隆(柄本佑)は、肝細胞癌に罹患。
母や長兄の説得も聞かず、痛みを取る為だけの入院はやめ、自分に合う有効な治療法を探す。
湯浅浩二(濱田岳)に誘われたコンサートも階段が上りきれず、腹水もたまり・・・会場の中に入ることは出来なかった。
湯浅は和隆の隣が最高の席だと言う。

10月。片岡心愛(清水くるみ)の診察が最後となった。
しばらく仕事を休む。
家族との生活を楽しむ。

車椅子を母におしてもらい、妻や子供たちと歩く。
妻・柊子(尾野真千子)が落ち葉を拾っているのを見て
「心のケアが何かわかったわ。
誰もひとりぼっちにさせへんってことや。」

「あんたがずっとやってきたことや。」
と母が言う。





11月30日の夜明け、和隆は腹水の痛みにのたうち回る。
和隆の背中をさする柊子。
すると柊子も陣痛が始まる。
弟が柊子を病院に連れて行ってくれる。
一緒に行けない和隆は柊子を見送る。

「あんなに悪いって気づいてあげられへんかった。
荘介さん知っとったん?」

何も言えない和隆の弟・荘介。

一方、タクシーの中の和隆、
手には次男の七五三の家族写真。
病院に搬送された和隆。

12月1日。
意識のない和隆。
後輩の北林は柊子の病室に向い赤ちゃんのビデオと撮影。
和隆の病室にとんぼ返りして、赤ちゃんを見せる。
画面をさわる和隆。

柊子への手紙には「名前、決めたわ。灯にしよう。」と書いてあった。
2000年12月2日 享年39才。

ルミナリエ、子供たち三人の後を歩く柊子。
大変なこと・・いろいろあった。
でも和隆さんと違って、自分が大変な時に相手のことを気遣ったりでけへん。「さみしいわ。」



泣きながら書くことになると思った最終回。
こんなにドラマで泣いたのは久しぶりやな。
ワタシの場末のブログでいうのは何ですが、見ていない人には見て欲しいなぁ。
最終回は辛いことばかりやった。
辛くて辛くて、ただ見ているだけのワタシがこんなに辛いのだから、ご家族はもっと辛かったでしょう。

余計な描写は一切なく、重要なところを寄り深く見せて貰えた演出に感謝。
後味も最高、余韻も最高。

悲しみは表現したほうがいい。
和隆先生でも死ぬのは怖い。
それだけで安心する人もいると思う。

人に優しく寄り添える人だった。
ワタシにはとても真似できないtこですが、誰かに寄り添える人でありたい。
そんな人生を送らねば。

ラストカットは安先生のお子さんたちだったんですね。
ルミナリエで振り返る3人。
着実に時間は流れていて。
お父さんがこんな風に取り上げられることを誇りに思っているからご出演されたのでしょう。
柊子さん・・・本当に大変だったでしょう。
それだけで連ドラに出来そうなくらい。



柄本佑はすご~~く痩せて見えたなぁ。
「知らなくていいコト」では男前に見えるんですよ。
コチラではただただ優しい人に見えた。
白蛇さんの面影はない。
なんて役者なんだ。
安藤サクラと柄本佑が夫婦なんて、恐ろしいぜ!
そして安定の尾野真千子。
いつ子供産んだん?ってくらいお母ちゃんに見えるのは当たり前。
恋する女の子に見えたのも当たり前。
それがオノマチ。
だけどサラッとやってっけど、かなりスゴいことよねぇ。
彼女にできない役はないんじゃないかな~と思うわ。
意外だったのは、森山直太朗がとても上手だったこと。
関西弁も英語もめっちゃ上手。
小木よりずっと良い!!←そこと比べる!?
これは収穫だなぁ。
そういえば森山良子も金妻に出てたっけ?
・・・良子よりも小木よりも直太朗が上手だな(爆)

エエもん見させて頂きました。
4話だから良かったのか・・・もう少し見たかったけど・・・。
これも余韻。


    
    


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『心の傷を癒すということ』 第1話 ネタバレ感想~不安の安から安心の安へ
『心の傷を癒すということ』 第2話 ネタバレ感想~震災ストレス。みんなしんどい。
『心の傷を癒すということ』 第3話 ネタバレ感想~もうすぐイカナゴの季節
キャスト
安和隆・・・柄本佑
安終子・・・尾野真千子
安哲圭・・・石橋凌
朴美里・・・キムラ緑子
安智明・・・森山直太朗
安壮介・・・上川周作
湯浅浩二・・濱田岳
谷村英人・・趙珉和
喫茶店ママ・濱田マリ
片岡心愛・・清水くるみ
結城理恵・・谷村美月
校長先生・・内場勝則
梓・・・・・紺野まひる
北林医師・・浅香航大
新島看護師・平岩紙
永野良夫・・近藤正臣

コメント

  1. naraku より:

    柄本佑さんの安先生、最高でしたね。最終回は先生自身の闘病と最期が描かれると予想はしていても、、涙が止まりませんでした。

    ドラマの中で出てくる安先生の著作を読みたくてアマゾンなどで探したら、新刊の販売はなく、中古本で一万円以上する出品ばかり。。近頃のマスク高騰とは理由が違うかもしれないけれどなんだか悲しくなりました。しばらく時間をおいてからまた探そうと思います。

    • tarotaro tarotaro より:

      narakuさん、コメントありがとうございます。

      最終回、スゴかったですね。
      死を描くってのはわかっていたのですが、久しぶりにドラマを見て泣きました。

      安先生の本はそのうち重版されるのでは?と思っているのですが。
      図書館に置いてあると思います。
      ドラマが始まる前には普通にありましたが、ドラマで取り上げられると待ち人数が多くなるかもしれないですが。

  2. うらはら!! より:

    医療ドラマが多かった今期。
    このドラマは質が違ってましたね。しみじみと胸に訴えかける、いいドラマでした。時の流れもゆっくりで、画面も落ち着いていたなあ。
    いきなりの精神科医の話ではなく、青年期をちゃんと描いていたので彼らのバックグラウンドもわかったうえで入り込めてよかった。

    tarotaroさんはあの地震の経験者なんですね。何十年経っても忘れ難い辛い思いがあると思います。あのときにひたすら患者さんの声に耳を傾けて寄り添った安先生のすごさ。強さ。
    オノマチがバチが当たったと言われた、と安に言ったとき、安先生は『その人は怖いんやな』って静かに言った。なるほどーと思いました。

    森山直太朗さん、英語うまくてびっくりでしたよね。濱田マリも安定の登場。
    ラストのお子さんたち!知りませんでした。こちらのブログ読んで良かった!!

    • tarotaro tarotaro より:

      うらはら!さん、コメントありがとうございます。

      精神科医というのにスポットを当てるドラマも少なく、そして阪神淡路大震災も関わってくる。
      すごく盛りだくさんで全4話って少ないんじゃないかなぁって思っていたんですが、全て濃かったですね。
      すべてが。

      今、コロナで大変ですが、あの時も学校が避難所になり、卒業式もままならなかったなぁと思い出します。
      忘れたらアカンと思いつつ、地震の話は勘弁して欲しいと思う気持ちもあるので、きちんと考証されたドラマが制作されると良いなと思いました。

      森山直太朗さんはなぜあんなに英語が上手いんでしょう。
      関西弁もお上手でした。
      安先生のお子さんたち、特に末っ子さんは先生を知らないんですよね。
      このドラマが素敵なものだったからご出演されたのかなと、勝手に安心しております。