『心の傷を癒すということ』 第3話 ネタバレ感想~もうすぐイカナゴの季節

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「見えない命綱」

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精神疾患を抱えた患者・片岡心愛(清水くるみ)の中には、複数の人格が同居していた。
身寄りの無い片岡。
時にはママと泣き、時には怯える。
そしてよく記憶が飛ぶ。
「私は病気じゃない。私は弱いから病気になったんですか?」
和隆(柄本佑)は、そうではないと否定。
それでも避難所を出るという片岡。
行くアテもない片岡。
とどまるように強制できない和隆。

和隆に第二子が産まれたころ、父・哲圭(石橋凌)の事業が破綻した。
「少しだけやけど。」
と和隆は父に金を渡す。
「あべこべやな。」
出産祝いもあげらない父。
体調が悪く、弱気でもある。

1年が経ち、和隆の連載は最終回を迎えた。
どこかの待ちで和隆の連載を読んでいる片岡。

2年が経ち、和隆の連載が本になった。
本を持って、避難所の学校の校長先生(内場勝則)に渡す。
校長先生も様子がおかしい。
和隆が気づき声をかけるがなにも癒えない。
避難所に妻を亡くし一人暮らしの校長先生は娘に電話をかける。
米を買い忘れたがこのまま死んでも良いかなと思った。
「なんでそんなこと思うん?」
「米を残して死んだら勿体ないって思ったんかな?」
「死にたいっていう人ほど死なへんから。」

そうやなと電話を切る。
車の振動で床板の釘が浮く。
かがんで釘をおさえる校長先生。



その頃、病院にまた片岡がやってきた、
「何かあなたの支えになる物を見つけて欲しい。
趣味とかないの?」
「ありません。
先生は?」
「ジャズピアノが好きやな」
「なんでですか?」
答えに窮する和隆。
クラシックピアノって楽譜に書かれた通りに弾かなければならないが、ジャズは違う。
自分だけの思いつきで弾いてもよい。
それが自分の個性として認めて貰える。
「ジャズ弾いているとき一番自分を出せる気がする。」

和隆の本がフロンティア学芸賞を貰う。
授賞式。
「賞に値する本を書いた実感がない。」
と恩師・永野良夫(近藤正臣)に話す。
「震災のことを書いて賞を貰うなんて、なんか申し訳ない。」
「君は手持ちの武器だけでどう立ち向かったのか。
本の中に人の苦しみに精一杯っ耳を傾けている君がいる。」
と言われ、救われる。



和隆は授賞式の帰り実家に寄る。
父親は床に伏せっている。
和隆が小説家になりたいことを覚えていて、「夢が叶ったな。」と言う。
父は在日とバカにされ働いてきたのに、破綻してしまったと悲しんでいるが、和隆は一生懸命働いている人のことを馬鹿にすることはできない。
と涙ながらにいう。
父は和隆の賞状を額に入れて微笑む。
ほどなく父は逝ってしまった。
父は毎晩和隆の賞状を読んでいたと言う。
酔っ払った兄は
「和隆ほど世の中の役に立ってるヤツはおらんで。」
と言う。

校長先生は米びつの米が少なくなり、また死にたくなってしまう。
そのときドアベルが鳴る。
仮説に引っ越ししてきたときに赤ちゃんの泣き声を気にしていた女性が
「イカナゴ炊いたんです。
よろしかったらどうぞ。」
赤ちゃんも大きくなっていた。
「また米を買おう」
と思う校長先生。

2000年、出世欲のない和隆は、心のケアはなんやろうなぁ?っと思っていた。
「一人一人が尊重される社会を作る」
それが心のケア・・・。



人間は傷つきやすい
心をを癒やすことの出来る社会を選ぶのか。
傷ついた人を切り捨てていく厳しい社会を選ぶのか。

話はそのシーンそのシーンで変る。
ちなみ年代も飛んだりする。
なのに、なぜだ。
ぶつ切りにはならないのだよ。

多重人格の女性。
校長先生のお話。
それだけで1話は作れる。
でも来週でお別れです・・・。

和隆のように押しつけがましくないしゃべり方、好きやわ~。
あんなに押しつけがましい父ちゃんのもとに産まれたのにさ。
反面教師なんだろうか。
「癒し方」はわからないけれど、癒やされるんだよね、このドラマ、

和隆先生は、連載でたくさんの心を救った。
片岡さんもそうだった。





イカナゴは命を救う。
校長先生のような人でも心の病気になる。
ワタシは運良く、仮説住宅に行かなくても済んだ。
毎年のように災害で仮設住宅が建てられる。
辛いよねぇ。辛い。命があるだけ良かったとは言うけれど、ホントに良かったのかなぁと。

もうすぐイカナゴの季節。
地震の年にイカナゴを食べたかどうか・・・全く覚えていない。
でもこの季節になると、あちこちの家からイカナゴの良い匂いが漂ってきて、その家、その家にいろんな味付けがあって。
歩くだけでご飯を食べたくなる季節。
ちなみに我が家はザラメ砂糖を使いますw

そういえばオノマチと紺野さんではイカナゴの発音が違ったなぁ。
この間、今年もイカナゴが不漁だというニュースがやっていた。
海が綺麗になりすぎてたのが原因だとか。
あのときは25年後にイカナゴが高級になっているとは思っていなかったよ。

来週は最終回。
予告だけで泣けそうです。
エンディングも切ない。




   
   

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キャスト
安和隆・・・柄本佑
安終子・・・尾野真千子
安哲圭・・・石橋凌
朴美里・・・キムラ緑子
安智明・・・森山直太朗
安壮介・・・上川周作
湯浅浩二・・濱田岳
谷村英人・・趙珉和
喫茶店ママ・濱田マリ
片岡心愛・・清水くるみ
結城理恵・・谷村美月
校長先生・・内場勝則
梓・・・・・紺野まひる
北林医師・・浅香航大
新島看護師・平岩紙
永野良夫・・近藤正臣

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