「二つの祖国」山崎豊子
あらすじはコチラ
「二つの祖国」第一夜(前編)ネタバレ感想~
終戦後。
日系二世の天羽賢治(小栗旬)は、東京裁判の通訳モニターの仕事をしていた。
弟・忠(高良健吾)とはフィリピンで対峙して以来、わだかまりがあった。
チャーリー(ムロツヨシ)に紹介されたペニシリンの取引に手を染める忠。
憲兵に捕まった忠をチャーリーは見捨てた。
賢治が忠を迎えに行く。
アメリカに帰国し、父の仕事を手伝うように忠に伝えるが、忠にはアメリカ国籍はなかった。
仕事への不安と忠のことで悩んだ賢治は、梛子(多部未華子)に会いに行く。
梛子は、原爆で母を亡くし、チャーリーの紹介で東京のホテルで働いていた。
その日、初めて二人は結ばれた。
二人の関係は続くが、1947年。
賢治の妻。エミー(仲里依紗)と子供たちが来日。
家族4人で暮らすことになるが、エミーは梛子と賢治の仲を疑っていた。
チャーリーは華族の令嬢にバカにされたため、梛子の家に押しかけるが、検事と梛子の関係に気づく。
そしてエミーもチャーリーの口ぶりから二人の不倫関係を確信した。
とうとうエミーはアルコール中毒になった原因を話す。
「リトルトーキョーの実家付近で白人浮浪者に強姦された。」
エミーを抱きしめる賢治。
そんな時、梛子は白血病に倒れた。
妹・広子(池田エライザ)が働く病院に入院した。
広子と忠は連絡を取り合っており、忠から梛子の入院を知らされた賢治。
しかし見舞いに行けない日々が続く。
やっと梛子を見舞った賢治。
「エミーを愛してあげて。」
椰子の言葉に複雑な気持ちになる賢治。
梛子の余命は1年だった。
東京に戻った賢治のストレスはマックス。
白人軍人と喧嘩して、酒を飲み、やはりエミーとはやっていけないと思う。
その間、梛子に説得された忠は賢治と仲直り。
と嬉しいこともあったが・・・。
東京裁判は結審を待つのみとなった。
数ヶ月ぶりに再び梛子を見舞う賢治。
判決がでたら、膨大な翻訳作業と判決結果が外部に漏れないように拘束される。
それが終われば、また会いに来ると言う賢治。
しかし梛子はこれが最後だと覚悟していた。
服部ハウスで翻訳に励む賢治。
そこでもストレス続き。
酒を飲むことで紛らわせる。
梛子の危篤をチャーリーに知らされ、広島に行く賢治。
賢治に手紙を遺していた梛子。
生まれた国の原爆で死ぬことになってしまった梛子。
「わたしはアメリカの敵だったのでしょうか」
梛子から亡くなってから3ヶ月。
東京裁判の判決の日。
賢治は
”広田弘毅被告を絞首刑に処する。”
と判決文を読むことになる。
久しぶりに自宅に戻った賢治は、またエミーと喧嘩をした。
椰子が亡くなったことを知ったエミーは
「だらしなくレイプされてしまった人間は死んでしまった女にも負けるのね。」
と口走り、二人の夫婦関係は修復不可能となった。
賢治は東京裁判の判決は不公平であると考えていた。
チャーリーが賢治をを情報部のケント・ギルバートに売る。
賢治もチャーリーも除隊した。
チャーリーは以前馬鹿にされていた華族令嬢と結婚することになった。
賢治は拳銃自殺を図る。
40年後
賢治の息子は賢治がかつて働いていた日系の新聞社で記者をしていた。
二つの国を持つ主人公の苦悩より、不倫と夫婦不和がメインだったような気がする。
東京裁判の面々にビートたけし、笑福亭鶴瓶、織田信成・・・とちょっとした飛び道具キャストが揃っていたからかしらん。
たけしの東条英機のヅラはコントだったぜ。
鶴瓶の大川周明もだけどさ。
あ。。。もう織田信成の愛新覚羅溥儀 もね。
似てるからってさw
チャーリーを馬鹿にしていた華族の夫婦に福田雄一と蜷川実花。
下手クソやないか!!!
で、主人公。
こういう人を夫にしたら幸せにはなれないぞ(爆)
一番好きな人と結婚して欲しかったわ~。
なら苦しむ人も少なかったのでは?
エミーはさ、結婚当時からイライラしているし、義実家での態度もデカかったしさ。
下の娘がお腹にいるときから酒浸りだし、治安が悪いっていってのに一人で町を歩いてレイプされちゃうし。
それでも気の毒だと思うわ。
賢治は椰子の話には耳を傾け、受け止める。
なのにエミーの話はほぼ聞かない。
幼子を抱えているのに、勝手に軍人になることを決めた。
戦後は、不倫中のくせにアメリカから妻子を呼び寄せる。
アカンやろ!!
エミーはずっと寂しかったのよねぇ。
だけど、仲里依紗はパ●パ●にすら見えちゃって、損だわ。
もっと素直になれば・・・。
山崎さんの本って男の浮気には寛容なのよねぇ。
ま、時代がそうなんだろうけど。
賢治は辛いだろうが身勝手だな。
最後には椰子のことを思い出し自殺。
罪だな。
で、やっぱりBGM問題。
今日はユーミンの「ベルベットイースター」まで登場。
エンディングのエンディングロールはサザンの”勝手にシンドバッド”あたりが流れても驚かない自信があった。
ユーミンを流したんだから、サザンも流しとかな!みたいな。
だけど、一番笑えたのは、賢治(小栗旬)が白人と喧嘩するシーン。
「ヒロシです・・・。
ヒロシです・・・
ヒロシです・・・。」
でお馴染みの「Che Vuole Questa Musica Stasera」まで流れる始末。
「ケーンです。
ジャップって言われて白人を殴ったとです。」
とか・・・言わないけどさ(爆)
もう、笑わぜにかかってたよな?
絶対みんな「ヒロシ」を思い出すに決まっているやん。
椰子の遺言状を読むシーン前ヴォーカル入りのBGMってのもなにげにあり得ない。・
意図的にこのBGMを使ったっていうけれど、担当者のお気に入りのプレイリストをただ流していたのではないかと
最後までBGMにモヤモヤしました。
で、昨日はサクサク進むストーリーをそれなりに楽しんでいたんだけど、今日は長く感じたなぁ~。
主人公がブレブレなんだもの。
原作を読んだのは四半世紀前なので、よく覚えていないんだけど。
だけど山崎豊子先生が化けてでてきそうな内容だったなぁ。
テレ東は豪華が売りのドラマより、低予算ドラマのほうが上手に制作するのかもしれんな。
読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援していただけると嬉しいです。
出演
天羽賢治…………小栗旬
井本梛子…………多部未華子
天羽エミー………仲里依紗
チャーリー田宮…ムロツヨシ
天羽忠……………高良健吾
天羽勇……………新田真剣佑
天羽鷹……………余貴美子
天羽テル…………麻生祐未
天羽乙七…………松重豊
特別出演…ビートたけし 笑福亭鶴瓶
松井竹虎…………仲村トオル
オーソン相川……田中哲司
広田弘毅…………リリー・フランキー
井本広子…………池田エライザ
小田万里子………橋本マナミ
池島努……………柄本佑
倉石隆信…………甲本雅裕
小田千代…………根岸季衣
畑中万作…………泉谷しげる
横山喜三郎………中村雅俊
ウエップ…………モーリー・ロバートソン
ムーラー…………セイン・カミュ
パーカー…………ケント・ギルバート
ホプキンズ………厚切りジェイソン
マイケル坂田……ハリー杉山
ピーターソン……ダニエル・カール
カミング…………デイヴ・フロム
ケヴィン…………ジョージ・ウィリアムズ
アメリカ人技師…村雨辰剛
愛新覚羅溥儀……織田信成
コメント