第20週「ワテかて必死や」
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「誤解を解きたいんです」
スズ子はおミネたちの住処にやってきた。
「腹割ったところでアンタとあたいらじゃ立場が違うんだ」
「そんなん関係あらへん」←大いに関係ある
「好きでもない男に抱かれたことあるのかい？？
戦争で家族を亡くし亭主を亡くし
金もない食べるものもないあたいらが。
誰かが始めた戦争にあたいらは巻き込まれただけ！
町にでればギンバエを見るような目で見られ、石を投げるヤツまでいる。
お気楽に歌ってるあんたとは立場が違うんだよ！
わかったら帰れ」
「帰れ！」コール！！
「お気楽なんかやない！
お気楽て。
そちらさんこそワテの気持ちなんか何もわかってへんやないか。」
「ナマな口きくじゃないかぁ」←大映テレビ･･･
「ワテかて死に物狂いや
病気でお母ちゃんが死んで
戦争で弟が死んで
しまいには一番大切な人まで結核で死んでしもた
愛助いうねん
祈っても拝んでも愛助さんにはもう会われへん
いまだにあの人の丹前抱いて寝てるわ
せやけどワテには愛助さんが残してくれた赤ん坊がおる。
何があっても育てなあかんねん。
お気楽に見えるか知れんけど娘を守ろうtおもたら
寂しい悲しい言うてられへん。
つろうてもへこたれそうになっても笑て歌うんや
そらあんたさんらとは立場が違うかもしれへん
せやけどワテかて必死や！」
「そうかい。
あの楽屋にいた赤ちゃん･･･女の子かい」
「愛子言います。」
「アタシもさ亭主が戦死してしばらくはあの人の寝間着を抱いて寝たもんだよ」
口々に他のパンパンたちも話をする。
「さっきは帰れなんて言ってごめんよ」
「ワテの方こそ急に押しかけてすんまへんでした。
はよ、帰らな」
コーヒーでも飲んでいけ、もっと話そうと引き留められるスズ子
「せやけど。あかんのです。
娘をマネージャーに預けてきたから。
あの子にはワテしかおらへんから」
スズ子を送るおミネ
「あんたを誤解してたみたいだね
甘く見て済まなかった」
「ワテこそ言いたいこと言うたらスッキリしました
誰にも言われへんかったのに、見ず知らずのあんたさんらに。
甘えてしもてすんまへん」
「誰でも愚痴りたいときはあるさ。」
「それでも笑て歌てたらほんまに楽しなるんです
幸せがむこうからきてくれる
福が来るで福来スズ子
死んだお母ちゃんがつけてくれました。」
「確かにね
何か希望を持って自分から笑わないと生きて行けないもんね」
家に帰ったスズ子
「愛子、おそなってごめんな。」
「さっきやっと寝ましたんや
赤ん坊を寝かしつけるのもなんぎなもんですなぁ」
「すんまへん」
ガード下。
達彦がショバ代をよこせと他の少年らに売り上げを取り上げられる。
達彦が取り返そうとすると殴られ、怪我をしてしまう。
通りかかったスズ子が、少年らに「何してんねん！」と言うと、少年らは逃げ出す。
「大事な売り上げ取られてしまった
アイツら･･･」
足を怪我している達彦に「今日は帰ったほうが良い」と声をかけるスズ子。
怪我をした達彦を家まで送っていくことにした。
「もう場所、変えたほうがエエで」
とスズ子と達彦が話していると、家のなかから母親の声がする
「達彦、帰ったの？」
達彦が家に入る。
窓の隙間から母親を見たスズ子。
目が合う
「タイ子ちゃん！
タイ子ちゃんやないの！
あんたタイ子ちゃんの子かいな！」
「お母ちゃん、このおばさんしってるの？」
「タイ子ちゃん久しぶりやな
結婚して東京行く言うてたけどこんな近くにおったやなんて。
タイ子ちゃん？」
「どなたさんでしょう？」
「何言うてんねん
ワテやスズ子や
葬式以来かな」
「すいませんけど帰って頂けますか？」
「タイ子ちゃん、一体何があったんや」
タイ子がよろよろこを歩き出し、スズ子を追い出そうとして倒れる
「タイ子ちゃん無理したらアカン」
「帰って。
お願いやからほっといて下さい
スターさんには関係あらへん
施しを受ける義理はありません。」
閉め出されたスズ子。
唇を結び歩き出す。
一難去ってまた一難
ってところでしょうか。
しかしワタシ･･･ここにきて、このエピソードの数々にはあんまり面白さを感じず（苦笑）
タイ子のエピソードはともかく。
ま、どうせなら、タイ子とパンパンを一緒にするエピソードのほうがスッキリしてよかったかも。
おミネがまた出てくるのかどうか･･･これはわかりませんが、これきりなら、このエピいる？
どなりこんで、腹割って話したらわかって貰えました･･･。
史実であっても、ねじ込まなくていいような気もしますわ。
史実じゃなさそうだし
怒鳴り込んできて出会うっていうのも乱暴。
腹割って話したと言っても、やっぱりパンパンガールとスズ子の立場は全く違う。
スズ子が「ワテから必死や」と対抗すればするほど微妙。
スズ子は愛子を育てて行くのに沢山の手を借りれる。
雇おうと思えばシッターだって雇える。
もちろんスズ子だっておミネたちだってみんな大切な人を戦争で亡くしたことには変わりないけど。
でも才能で食っていけるスズ子と身売りするしかないスズ子とは全く違う。
「東京ブギウギ」しか知らないでいられたら、自分と重ねて、この人も頑張ってるって思えるかもしれないけど。
実際に会ったら･･･「全然違うわ」って思ってしまうんじゃないかしら。
知らないからこそ、こぶ付きのスズ子に共感できるってもんよ。
知ってしまったら･･･比べてしまうんじゃね？
「スズ子の靴は良い靴」で金持ちしか履けない靴なんだし。
タイ子ちゃんもまたご主人を亡くした･･･ってところだろうか。
まだスズ子が何にも言っていないのに
「施しを受けたくない！」
って言い出すのは、スズ子の「お節介」を知っている幼なじみならではよね（苦笑）
金曜日にはわかり合えると思う。
幼なじみだもの。
だけれど･･･こっちを掘り下げたほうが良かったと思うんだけどなぁ
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主題歌 – ハッピー☆ブギ/中納良恵,さかいゆう,趣里
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キャスト
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花田梅吉（柳葉敏郎）
花田ツヤ（水川あさみ）
花田六郎（黒崎煌代/幼少期：又野暁仁）
村山愛助（水上恒司）
茨田りつ子（菊地凛子）
小林小夜（富田望生）
羽鳥麻里（市川実和子）
羽鳥善一（草彅剛）
村山トミ（小雪）
坂口（黒田有/メッセンジャー）
山下達夫（近藤芳正）
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