第16週「ワテはワテだす」
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小夜が姿を消して3ヶ月
愛助は大学を卒業して村山興業で働き始める。
新聞には初めての女性代議士が誕生。
スーツ姿の愛助を「男前や！」と送り出しているところへ、山下がやってきた。
山下も愛助の姿を見て涙ぐむ
「坂口さんの下について宣伝の勉強してる」という愛助に
「ボンがおったら村山興業は安泰ですな」
と声をかけ送り出す。
山下が朝からやってきたのは、「浅草の喜劇王の大スター」棚橋健二の舞台出演の件だった。
タナケンは当時の日本を代表する喜劇役者
彼の作る歌あり踊りありの喜劇は民衆の心を掴む。
スズ子もタナケンの映画が大好きだった。
タナケンが演出・主演するレビュー劇団のドタバタを描いた次の舞台で、歌うて踊れる女優が見つからず配役に難儀している。
「むこうさんが福来さんに会いたい」
「会いたい？なんでだすか？
ワテに女優やれゆうことですか
あかんあかん
お芝居なんて畑違い
わてに恥をかかせる気だっか」
「わしはそう思ってまへん
村山興業で培った眼力はある。
芝居の向き不向きは人を見たらわかる
福来さん、あんた女優向きや」
「ワテは歌手･･･」
「芝居だけやのうで歌もある
挑戦するんやったら楽団を解散してヒマのある今や。
タナケンの胸借りて
せめて話だけでもきかな勿体ない！」
「ほんなら話だけでも･･･」
嬉しそうな山下
タナケンの稽古場に向かうスズ子と山下
「落ち着かへんようでんな？」
「タナケンに会うやなんて口から心臓飛び出そうや。」
待てども待てどもタナケンは現れず、2時間程田ってやっとタナケンがやってきた。
「大変恐縮だす
福来スズ子を連れて参りました。」
お辞儀をするスズ子
「わて･･･ワテくし福来スズ子と申します」
無表情に見るタナケン
「棚橋さんにお会いできて光栄です。」
「うちの福来は歌も踊りも折り紙付きです。
先生のお胸をお借りすることが出来れば、舞台は大成功するでしょう」
スズ子も「ホンマに光栄なことやと思てます」と言うが、台本を見ているタナケンは何も言わない。
「あの？聞こえてはりまっか
会いたい言われてきたのになんや無視されて･･･」
「私ははあなたを好き好んで呼んだわけではない」
「しかし、先生のマネージャーからは会いたがってると」
「ある人に福来スズ子はどうだと進められた。
なるほどスイングの女王ならと会ったまでです。」
「ほんで、どうでっか？」
「どうだろうね？」
「気に入らへんのやったら、はっきりおっしゃってもろてもかまいまへんけど
どないです？」
無表情にスズ子を見ている
「あかんわ」
スズ子は出て行こうとするが山下が粘る
「時間の無駄や！
ほんなら棚橋先生」
スズ子はドアを開けようとすると、羽鳥が入ってきた。
「先生、こんなとこで何してますの？」
「何って僕はこの舞台の音楽監督です」
スズ子を推薦したのは羽鳥だった。
「君にぴったりの曲ができた「コペカチータ」
「いやそやからたった今お断りして」
「君が歌ってこそこの舞台は完成する」
「先生にも舞台本番までには福来の魅力わかって頂けると思います」
山下はタナケンにアピール
「この曲は君が歌わなきゃ意味がない」
「そこまで言われたらやらな済まへんのやけど
あちらの方がどういわはるんか･･･」
「別にいいんじゃない？」
「別に？」
台本を受け取るスズ子。
こうしてスズ子はタナケンの舞台を踏むこととなる。
うわ～～。
面白くなってきましたなぁ！！
やっぱりこうじゃないと。
レビューとか舞台とか新曲とか。
どんどん見たいよぅ！！
タナケンってワタシのイメージする喜劇王そのもののキャラ。
表舞台ではめっちゃ面白くて観客を笑わせるのに、裏では気難しい感じ。
エノケンの顔に生瀬さんが似ている！
どこまで舞台を見せてくれるのかはわからないけど、楽しみだな。
そこへ空気を読まない羽鳥。
羽鳥先生がやってきたことで、ここまでの経緯は描かれなくてもわかったような気がするｗ
マネージャーとして有能な山下さんｗ
プッシュプッシュの山下さん。
右往左往するであろうスズ子。
いつクールなタナケンがデレてくれるか楽しみでやんす。
ブギウギの感想はコチラ→☆
主題歌 – ハッピー☆ブギ/中納良恵,さかいゆう,趣里
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キャスト
花田鈴子（趣里/少女時代：澤井梨丘）
花田梅吉（柳葉敏郎）
花田ツヤ（水川あさみ）
花田六郎（黒崎煌代/幼少期：又野暁仁）
村山愛助（水上恒司）
伝蔵（坂田聡）
小村チズ（ふせえり）
茨田りつ子（菊地凛子）
松永大星（新納慎也）
辛島一平（安井順平）
一井（陰山泰）
五木ひろき（村上新悟）
二村（えなりかずき）
小林小夜（富田望生）
羽鳥麻里（市川実和子）
羽鳥善一（草彅剛）
村山トミ（小雪）
坂口（黒田有/メッセンジャー）
山下達夫（近藤芳正）
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