虎に翼 第43話 ネタバレ 感想~父の懺悔。直言、安らかに逝く

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第9週「男は度胸、女は愛嬌?」


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直言は栄養失調と肺炎で心臓の音も弱いもう長くはないと医者に診断された。
寅子からは表情がなくなる。
「お父さん、ずっと隠していたってこと。
優三さんのこと・・・」
「目を覚ましたらお母さんが聞いて」
「夕飯の支度。
お母さんはお父さんをお願いします。」
淡々と過ごす寅子
それから直言はみるみる衰弱していく

ある日の昼食。
布団から直言がはるに起こしてもらう。
「みんなに話がある。
みんなこっちへ。」
優未を重田に預け布団の側に行く寅子
「トラ。
質問がある
直道が亡くなっても花江ちゃんは猪爪家の人間でいられるんだよな?」
「はい」
「良かった。
花江ちゃん 君は猪爪家の人間だ
いつまででもこの家にいていい
でもこの先、良い人が現れたらその人と幸せになりなさい
その時は息子たちをもちろん連れて行っていいし、おいていってもいい」
「話は終わりましたか?
じゃ」
「終わりな訳ないでしょう?
お義父さん、その話は今する話じゃないです。
トラちゃん私ね、お義父さんのしたことは許せない
優しくする必要なんてないと思う。
怒ってもいい。罵倒しても良い。
でもね、トラちゃんはきちんと伝えるべきよ。
お義父さんとは生きているうちにお別れできるんだから
お願いよトラちゃん」
座り直す無表情の寅子

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両手をつき頭を下げる直言
「ごめん。
優三君の事すぐ伝えられなくてごめん
知らせが来てつい隠してしまった
今トラが倒れたらうちは、我が家がダメになると思って。
そう思うと言えなかった。
でも時間がたてばたつほど話し出せなくなった
トラの仕事が決まったら・・・でもトラの仕事はなかなか決まらないし」
「トラちゃんのせいにするんですか?」
「俺はこの通り弱いダメな愚かな男だ。
俺がもっとしっかりした男だったら。。
結局トラに頼みっぱなし・・・
ごめん。ホントにごめん。」
「トラちゃん許したくなかったら許さなくて良いのよ」

「お父さん」
「トラが結婚し他時、正直優三くんかと思った」
「え?」
「もちろんトラが幸せだったらそれでいい。
でも花岡君がいいなぁって思った
だよな?はるさん」
はるさん・・・無言
花岡の下宿先に手土産持って会いに行ったこと。
佐賀県に出張に行く知人にご実家を見てきてくれと頼んだこともある。
「うそ・・・」
「優三さんと家族になれるってあんなに喜んでたじゃないか?」
「優三くんには感謝してる。
優未という可愛い可愛い孫にも会わせてくれた。
でもな直道と花江ちゃんの結婚とは違うというか
だって寅子の夫は花岡君を思ってたから!
トラは確実に幸せを勝ち取ったぞと思った。
周りに自慢できるぞ。
老後も安泰だって思ってしまったから。
・・・これは話すべきじゃなかった」

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「俺はとことん愚かで情けない男だ」
共亜事件のとき、寅子がしつこくて腹が立った。
残業って嘘ついて飲みに行ったこともある。
直明が出来る過ぎる子だから本当に俺の子供かなって疑ったこともある。
花江ちゃんがどんどん強くなって嫌だなって思ったこともある。
うちは女性が強いから・・・
直道とこっそり寿司に行ったこともある
トラが見合いに失敗して嫁に行けなくなって嬉しくなってしまった。ごめん。
優未を高い高いしてカモイに頭をぶつけてしまった。
黙ってたごめん。
直道が死んだとしり一人でこっそり闇市で酒をかった
「うんうん、いったんやめてくれる? まだ続くの?」
「まだちょっとだけ」
「一生分の懺悔するつもり?」
「だって。お前達にこんなに迷惑かけて。
ごめん。
役立たずでダメで申し訳なくて死にきれない
ごめん。ごめんな。」
「何度もごめんって言われても
でもお父さんだけだったよ。
家族で女子部に行っても良いって言ってくれたのは。
女学校の先生の前でもお見合い相手の前でも誰の前でもうちのトラはすごいって
どんな私になっても
私に可愛い可愛いっていっぱい言ってくれたのはお父さんだけ。
それはこの先も変わらないから。」
「当たり前だろ。
トラは俺の誇り、宝物なんだから。」
泣きながらうなずく寅子
「トラ・・・ごめん」
直言がそのまま力なく頭を畳みにつく
一瞬止まる家族
「まだよ!まだ寝てるだけ!」
「スッキリしちゃって・・・」
そのままグーグー眠る直言

数日後、直言はしずかに息を引き取った

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お父さん、エリートだったんだよね(笑)
可愛い人だけど、優三ではなく花岡だと思っていたのね。
で、素行調査みたいなことをw
娘の幸せを願う。
トラは優秀。
その婿さんも立派で優秀でみんなに自慢できる。
なんて有頂天の父さんの顔は目に浮かぶ。
死の間際。
最後まで素直で笑っちゃう。
それでも最後にはジーンときたけど。
あのまま死んじゃうのか。
ナレ死だと思っていたのに死んじゃうんだ~なんて思っていたけれど、寝てたw
最後の懺悔。
花岡のくだり以外はそんなもん誰だって隠れて思っているわってなことばかり。
猪爪家は女性が強いからねw

花江は猪爪家に嫁に来なくても強い女性だったと思うけどね。
そして魅力的だし。
もしかしたら再婚もあるかもしれない。
でも今、それじゃないと、猪爪家の家族だから、スンとしている寅子にもちゃんと話すことができる。

こんなにチャーミングに素直に懺悔できたら、直言は思い残すことはないでしょう。
そんな・・・ことないか?
いや、ワタシにはわかる。
直言が、直道と優三にあの世で懺悔しているところがw
とりあえず謝罪はするでしょ?軽くw
いや、あの二人は仲間だから笑って許してくれるかな?

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主題歌 – 米津玄師「さよーならまたいつか!」

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キャスト
佐田寅子(伊藤沙莉)
佐田優三(仲野太賀)
猪爪はる(石田ゆり子)
猪爪直言(岡部たかし)
猪爪直道(上川周作)
猪爪直明(三山凌輝)
米谷花江(森田望智)
山田よね(土居志央梨)
轟太一(戸塚純貴)
花岡悟(岩田剛典)
桂場等一郎(松山ケンイチ)
穂高重親(小林薫)
雲野六郎(塚地武雅)

語り – 尾野真千子

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