『スローな武士にしてくれ』感想~殺陣は芸術。

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あらすじはコチラ

ハイテクな撮影機材と、老齢化したスタッフの取り合わせ。
売れない大部屋俳優たち。
じいさんたちがめっちゃきゃわたん!!!
特に立ち小便する伊武雅刀の可愛いことよ!

主人公の大部屋俳優・内野聖陽のキャラクターも良い。
売れない大部屋俳優だけど、家族や仲間に愛され、ベテランスタッフからの信用も厚い。
ただただセリフが下手クソなだけ。
それでも食べて行ける。

妻は水野美紀。
水野美紀の関西弁!!
「ラストチャンス~再生請負人~」より関西弁が上手にはなっていたけど、前が前田から・・・と思っていたら・・・・。
元・女優役。
しかも殺陣をやるんだよ!
こりゃ、水野美紀じゃなきゃだわ。

4kスーパースローカメラでの殺陣は大迫力。
ドローンでも撮影も美しかったけど、ハイスピード重量カメラって凄いんだなぁと。
カメラマンや撮影スタッフを映したシーンと完成したシーンを見られるのも、時代劇の裏側を見ているような気分になり楽しかったよ。

特に圧巻だったのは、『21秒13人斬り』。
これを見るだけでも眼福。
ラストのクレジットでもう一度見ることが出来ます。

ドラマはハイテクな撮影機材を使って時代劇を作る点にスポットがあてられているため、主人公の家族の不和もない。
スタッフや共演者との軋轢もない。
撮影スタッフは老人だけど、ハイテク機材に対し、いちゃもんを付けたり、拒否したり・・というようなシーンもない。
みんな全ての状況を受け入れるのみ!
そして、みんな楽しそう。

内野聖陽の親友・中村獅童との「池田屋」の階段落ちシーンのアドリブも見応えがありました。
シゲちゃん(内野聖陽)にセリフを言わせようと、するシーン。
みんなのマドンナ水野美紀を内野聖陽に取られたという切ない気持ちが最後の山場。
今までセリフが言えなかった内野聖陽がその難題をクリア。
ご都合主義?
いやいや、このドラマは大団円しかないんですよ。
今までセリフが下手クソと言われ続けていた大部屋役者だと思えないほどの達者なセリフしかありえないんですよ。

階段を落ちた中村獅童は
「シゲちゃん格好いい!!」
で、カット。
最後は「キネマの天地」が流れてくるのかと思いきや、もちろん「スローなブギにしてくれ」。

小学校時代から鍵っ子だったので、昼下がりの時代劇の再放送を見ておりました。
今思うとエロシーンもあったのでは?と思うんだけど、そんなシーンは覚えていなくて、今回出演していた里見浩太朗さんの「長七郎天下ご免!」の殺陣シーンは芸術だったぞ。
そのシーンが見たくて時代劇の再放送を見ていた。

親戚のおじさんたちが若い俳優を見て、「腰が入ってない。殺陣が下手や!」と言うのを度々聞いていたんだけど、腰が入っているとか入っていないとか知らなくても、殺陣のシーンは楽しい。
今回のような機材で撮影すると手抜きはできないし、”見せたいところをくっきりと見せて、見せたくないところをぼやかせる”ってことはできない。
CGで消せるけど、このドラマはそんなコトしていないと思う。
ガチンコの殺陣。
緊迫感よりワクワク感を楽しめる殺陣。

最高でした!!!

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キャスト
内野聖陽
柄本佑 中村獅童 水野美紀 藤本隆宏 浜田晃 佐川満男 本田博太郎 伊武雅刀 石橋蓮司 里見浩太朗 ほか

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