第19週 「ヤッコソウ」
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井戸端で万太郎と竹雄が話している。
「一人で植物学を痛蹴るにはとんでもない金がかかる
峰屋はもう金は出せん
おまんにはもう家族がおる
気持ちだけではどうにもならんじゃろ」
「けど、寿恵ちゃんは背中を押してくれた」
部屋では綾が寿恵子の八犬伝を見つける。
八犬伝を読んだことのない綾にもう一度読む前に戻って、馬琴先生を読む前に戻ってひれ伏したいという寿恵子。
運命に導かれていく八犬士たちは綾と万太郎に似ている。
「万太郎はそうじゃね」
「お義姉さんもです。」
自分で酒を造った。
もっと楽な道もあったかもしれないのに。
「本当に強い！八犬士みたい！」
「そばにおると迷惑じゃろ？」
「まさか。ありがたいです」
自分は何も取り柄がないけれど、側にいるだけで仲間になったように思う。
物語なら自分は村人みたいな。
今は八犬士に近づけたようで嬉しい。
「お寿恵ちゃんに取り柄がない？
それ本心で言うてる？
お寿恵ちゃんこそ八犬士じゃ思うけど」
「違います～～～！！」
「本気かえ、お寿恵ちゃんは？」
「うん。」
「あの高藤様を振り切っておまんを選んでくれた
ありえん道選んでくれた。」
「笹のようなお人じゃ」
「どう見たちもっとかわいらしい花じゃろ？」
「寿恵ちゃんはそんなどころじゃない」
大抵の草花は茎の先端に花をつける。
しかし竹は節のひとつひとつグンと成長する。
笹は寒くて厳しい場所でもしっかり根を張る
飛び抜けて生きる力が強い。
綾竹が佐川に帰る前。
長屋では恒例のドクダミを抜きが行われた。
丈之助が
「俺、ドクダミ抜くの最後になるから！
原稿料が入ったら、ついに彼女を身請けするから！！
もっと良いところに住むからね！」
長屋の住人たちは適当に流す。
綾はその様子を見て
「これが普通じゃがね。
自由に出て行くことも流れていくこともできる
それでもつながりが消えるわけじゃない
どこでも生きていけるがじゃね」
と言う。
「3冊目の売り上げです
持って行ってください」
万太郎は植物採集に出掛ける。
「二人に何かあったら･･･」
「万太郎さん私たちのことは忘れてください
長屋を出たら草花が待っています
万太郎さんと草花
私も万太郎さんが出掛けたら好きに過ごしますから
八犬伝とか八犬伝とか八犬伝とか」
寿恵子は綾竹を送り出す。
内職の金が入り、質屋に出掛けるとそこで新聞連載小説を見つける。
主人によると、女学校の校長・田口が女生徒に手を出す
相手が校長で断れずついに今日、田口を受け入れて中退することになるというストーリー。
驚く寿恵子は、田邊教授の家に向かう。
田邊教授の家の前は民が大騒ぎ。
石も投げ込まれる。
女中が出てきたところで、寿恵子は聡子の友人だと言い中に入れてもらう。
初めて博覧会で会うた時、寿恵子を可愛いと思った竹雄
「良かったのう。わしが横恋慕せんで」
「体の半分以上が足の竹雄が横恋慕しなくて良かった」
って万太郎。
二人のコンビ良いわ。
昨日も書いたけど、もう帰るの･･･？？
東京に出てきたらエエのに。
もう帰るの？？
寂しい。
寿恵子ももとの馬琴ヲタクに戻った。
いや、哀しみが消えることはないと思うし、ちいちゃんが大きくなれば園ちゃんお思い出すだろうし。
園ちゃんの月齢を超えれば超えたで、園ちゃんだったらどうだったかな？って思うだろうし。
それでも前向きに。
それでも冒険に！
丈之助が原稿料を貰って、本当に身請けするのかどうかは･･･わからんけど。
もし丈之助も長屋を出て行くことになるなら･･･それはそれで寂しいなぁ。
一番の若手だから丈之助が出て行くのが普通と言えば普通。
そして田邊ね。
この時期はどうなんでしょう。
後ろ盾があるのかないのか。
後ろ盾がないからあんな揶揄したような小説が書かれるのかもしれない。
森有礼はまだ暗殺されていないのかな？
ま、混沌とした時代ですよね。
美作が姑息な手を使ったかもしれないしさ。
聡子ちゃんは本当に田邊を信頼しているので、あの小説は嘘なんだけど。
田邊がこの地位を得るまで、不満を買っていたのでしょう。
田邊が万太郎に嫉妬をして、人生を奪ったように。
田邊に嫉妬してその地位を奪う人間もいる。
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主題歌 – あいみょん「愛の花」
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キャスト
槙野万太郎（神木隆之介/幼少期：森優理斗/小林優仁）
槙野寿恵子（浜辺美波）
徳永政市（田中哲司）
田邊彰久（要潤）
広瀬佑一郎（中村蒼）
野田基善（田辺誠一）
里中芳生（いとうせいこう）
倉木隼人（大東駿介）
倉木えい（成海璃子）
及川福治（池田鉄洋）
江口りん（安藤玉恵）
堀井丈之助（山脇辰哉）
大窪昭三郎（今野浩喜)
波多野泰久（前原滉)
藤丸次郎（前原瑞樹)
細田晃助（渋谷謙人)
岩下定春（河井克夫)
前田孝二郎（阿部亮平)
宮本晋平（山根和馬)
大畑佳代（田村芽実）
大畑イチ（鶴田真由）
大畑義平（奥田瑛二）
槙野綾（佐久間由衣）
槙野竹雄（志尊淳）
槙野ヒサ（広末涼子）
槙野タキ（松坂慶子）
【語り】宮﨑あおい
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