『おちょやん』 第74回 感想～恩着せがましいテルヲ

 第74回（第15週）「うちは幸せになんで」

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テルヲと借金取りが喧嘩をし、警察に連れて行かれた。
騒ぎを聞きつけた千代が稽古場から出てきた。
警察官に「知り合いか？」と聞かれたテルヲは赤の他人やと答えた。
3日後、テルヲは警察に拘束されたまま。
身元引受人がいないらしい。
千之助が千代に意地張ってんと会いに行ったらどうかと聞くが、千代はテルヲとは無関係だと言い張る。
旦さん（名倉）の見舞いに行く千代。
旦さんはテルヲが「あんたは千代の父親代わりなんやから、死んだら千代が悲しむ！」と自分のほうが辛いのに助けたくれたと
倒れた時のことを回想した。
一平は、テルヲの写真が出来上がったと千代に見せた。
「ええ顔してるやろ？」
この写真は捨ててもええんか・・・。

テルヲに会いに行った千代に「せっかくわいが他人のふりしてやったのになんできてん。」と一平。←どこまでも恩着せがましい
最後に言わせてほしいとテルヲ
「千代・・・。
わいとサエのもとに産まれてきてくれて、おおけにな。
千代が生まれた時ほんまにうれしゅうてな。」
初めは赤ちゃんの千代に触ることができなかった。
怖くて怖くて、自分が触ったら千代が汚れると思った。
「せやのにわいはそんな千代のことほってもうた。
あの日から何もかんもあかんようになってもうて。
あれからいろんなこと後悔してばっかりやけど、あの日以上の後悔はない。
あん時のわいをいっちゃん許せんのはこのわいや
千代・・。今までわいのしてきたことほんまにすまんかった。
どうか幸せになってくれ。」
「なんやねんな
今まであんたのしてきたことって！」
千代とヨシヲをほったらかして栗子さんを連れてきたことか。
お金ないのに酒ばっかり飲んだことか。
それとも千代を捨てたことか。
千代のお金全部持ち逃げしたことか。
「ほんまに許されへんことばっかりや」
「それでええ。
恨まれたまま死ぬ方がお前を悲しませんですむさけ」←また恩着せがましい
「ヨシヲに会えたらな言っといてほしいねや
すまんかったって。
せめてお前らだけでも・・・」
「ヨシヲはなあんただけやのうてうちのことも恨んだ
あんたはうちからヨシヲまで奪ってしもたんや！」
「堪忍や。堪忍してくれ千代」

子供の頃の千代を捨てた日以上の後悔はない・・・。
いや、娘になった千代を女郎屋かなんかに売ろうとしてたやろ。
そしていちいち恩着せがましい。
「俺を恨め」
いちいち言いにこんでも恨んどるわ！
借金取りは悪い奴らなんか？
結局はテルヲが借りてんねからさ。
返済していればこんなことにはならんかったのにさ。
テルヲが死んでも苦しめられる予感やわ。
死んだら自分は「あがり」なんやろけど、残された千代はどうなんねん。
岡安にも稽古場にも千代の自宅にもつきまとって最後に「他人や！」って言われてもなにも響かない。
千代が号泣していても「可哀想に」と思うけど、涙は出ないわ・・・。

せやのに。
一平まで千代にテルヲに会いに行けと言うのか。
一平、千之助、旦さん・・・みんなに外堀を埋められて、結局テルヲに会いに行く千代。
なんで？なんで？
これまでされてきたことを思えば、会いたくないのもよくわかる。
もう許さんでもエエし、もうテルヲのことを考えるのが無駄やと思うんやけど。

これでずっとお花を贈っていたのはテルヲでしたエピソードでテルヲを許すのか？
明日はテルヲではなく「お父ちゃん」と呼ぶのか？
もし紫のバラの人がテルヲだとしても、そのお花は借金で買うたんちゃうん？
そんなん貰って嬉しおすか？
本当に千代のことを思うなら、どっかのタイミングで仕事してるわ。
結局、人生の最後は娘に依存。

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主題歌：「泣き笑いのエピソード」秦 基博

キャスト
天海千代（杉咲花/幼少期：毎田暖乃）
天海一平（成田凌/幼少期：中須翔真）
竹井テルヲ（トータス松本）
岡田シズ（篠原涼子）
須賀廼家千之助（星田英利）
須賀廼家天晴（渋谷天笑）
須賀廼家徳利（大塚宣幸）
須賀廼家百久利（坂口涼太郎）
漆原要二郎（大川良太郎）
高峰ルリ子（明日海りお）
須賀廼家天晴（渋谷天笑）
石田香里（松本妃代）
岡田シズ（篠原涼子）
岡田宗助（名倉潤）
富川みつえ（岸田結光）
かめ（楠見薫）
富川菊（いしのようこ）
富川福松（岡嶋秀昭）
富川福助（松本和真）
椿（丹下真寿美）
夕（板谷由夏）
須賀廼家万太郎（板尾創路）
語り/黒衣・桂吉弥