望月諒子/神の手
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高岡真紀（市川由衣）と待ち合わせた木部美智子（吉岡里帆）のもとへ警察がやってきた。
高岡真紀が死んだと。
遺書らしきものがある。
まだ他殺か自殺かわからない。
美智子は真紀から
「”花の人”の本当の作者が死んでいるとしたら？
誰も知らない作家よ来生恭子」
と聞いていた。
真紀が自殺をするはずなんてない。
美智子は三年前に失踪した・来生恭子(入山法子)のことを調べ始める。
恭子の妹・真由美を訪ねると恭子は「新文芸」編集長・三村幸造（安田顕）に小説を持ち込んでいたと言う。
恭子の小説は手元にはない。
三年前に失踪した恭子。
美智子が調べている「静岡児童連続誘拐事件」も3年前に起きた。
美智子は「花の人」の作者は来生恭子なのではないかと考える。
「週刊フロンティア」編集長・真鍋竹次郎（尾美としのり）に「盗作」の件について調べると言う。
盗作疑惑には三村（安田顕）が絡んでいるかもしれない。
そうなると文芸界の大スキャンダルだ。
美智子の担当になった中川春樹(橋本良亮）に、高岡真紀（市川由衣）の主治医で心療内科医・広瀬（大谷亮平）について調べるように頼む。
広瀬は来生恭子の実家も訪ねていた。
そこで小説を見ているかも知れない。
美智子は三村を訪ねる。
高岡真紀が殺害される前に来生恭子のことで話があると呼び出されたことを伝える。
そして来生恭子の原稿を読み、彼女の文体が「花の人」に似ていると話す。
「花の人」は来生恭子の作品ではないか。
三村は「花の人」を読んだことはないと答える。
「三村さんはなぜ来生さんをデビューさせなかったのでしょう」
美智子は文学のなのことはわからないが、特異な才能を感じた
発表されれば世間に認められていたのではないかと
「あの人はただ純粋に小説を書きたかった」
商業ベースで売れるものを求められたら潰れていた
小説を書くことは心のなかに怪物を飼うことだ
美智子は来生恭子の最後の小説「自殺する女」も読んだ。
遺書のような小説
いや小説のような遺書なのかも
「私には来生さんが心を病んでいるのではないかと思いました。
「精神状態は不安定でした。」
「それで社員総会を抜け出したんですか」
3年前の社員総会を三村が抜け出したのは来生から電話があったのではないか？
「ありました」
担当と小説家の関係ならよくあることだと言う
「二日連続で無断欠勤するなんて普通ではない」
と美智子は言うが･･･。
三村がデスクに戻ると広瀬から電話が合った。
「大変なものが見つかった」
来生恭子(入山法子)のパソコンを調べたら「花の人」の下書きが見つかった
本郷にまで来生恭子が乗り移ったのかという広瀬。
広瀬は美智子にも連絡をした。
「高岡真紀のことを聞きたい」と申し出た美智子に取材を引き受けた広瀬。
三村も広瀬のいる静岡にやってくる、良かったら3人で話そうという広瀬。
広瀬は来生を殺害したのが三村なのではないかと推理する。
三村は笑って否定。
そして約束があると出て行く。
その時三村は「あれも残っているのか」と呟いたことに違和感を覚える美智子
美智子は本郷素子(山本未來)に取材をし、盗作のことに踏み込む。
その後、本郷からの横やりが入り、美智子の連載は打ち切りになってしまう。
美智子は命を狙われるも、広瀬のことを調べる。
広瀬は来生恭子の恋人だった。
来生恭子(入山法子)の実家を訪ね、パソコンを調べ、最後の小説を見つける。
三村もパソコンを調べていたと聞く。
そして美智子はある小説を見つけ、三村の出家がある限界集落に向かう。
三村が土を掘り出していた。
声をかけた美智子。
そして広瀬も尾行してやってきた。
「花の人」は広瀬と恭子の恋愛をモチーフにして書かれた小説だった。
それを知っていた広瀬は三村こそが盗作の犯人だと思った。
恭子の原稿を読んでいたのは三村だけだ。
真紀の取材を受けた時、真紀が美智子に嫉妬していることを知った。
一発大きな記事を書きたいと思っていたので、手駒にした。
三村を追い詰める広瀬
「そこに埋められているのは恭子さんじゃありません。
男の子です。
彼女が殺したんですね。そしてあなたが処分して、ここに埋めた」
美智子は恭子の最後の小説に「静岡児童連続誘拐事件」の犯人しか知り得ないことが書かれていたと話す。
なぜ恭子を止めなかったのか
殺人事件が起きる前にと三村を責める美智子
「恭子を愛していた。」
三村は恭子を追い込み続けた
君はもっと賭ける
神の手に導かれて、恭子はよどみなく書き続ける
「読者は私一人」
ただ三村一人に読ませるためだけに絶え間なく書き続ける恭子
「彼女を愛し神の手を独占することの幸福に私は魅入られてしまった。」
3年前、三村は恭子が少年を殺したところに駆けつけた。
少年の遺体を二人で埋めた。
遺体を埋めてから2ヶ月は何も起こらなかった。
もう大丈夫と思った時に、3月12日に起きた悠太君を殺害した事件のことが書かれた原稿が送られてきた。
送られてきた原稿を破棄し、恭子には全て処分するように言った。
その後、彼女をなだめるために連れて行った伊豆へ行く。
恭子はそこを舞台に「自殺する女」を書いていた。
荒れる海を見つめる居言う子
ゆっくり恭子に手を伸ばす
「私が肩を押したのか、彼女が自分で落ちたのかもうわからない」
恭子は神の手と共に死んでいった。
全てを終わらせた恭子。
広瀬は恭子を殺したのは三村だとスコップで殴りかかろうとした、
そこへ警察がやってきて、高岡真紀殺害容疑で広瀬を逮捕。
広瀬は高岡真紀が面白おかしく来生恭子の記事を書こうと暴走したためもみ合って殺害したと供述。
三村は悠太君を殺害し、恭子を殺したのは自分だと供述した。
美智子を襲ったり脅迫メールを送っていたのは本郷だった。
文学賞は返上した。
中川春樹(橋本良亮）はなぜ恭子をデビューさせなかったのだろうかと疑問を口にした。
「花の人」は三村は読んでいなかった。
あの作品は恋の思い出
3月12日を消去する時に三村は初めて「花の人」を読んだ。
そこには恭子の繊細さが滲み出ていた。
本郷のような恭子と真逆の作家に書かせたのは、誰もが盗作を疑い、いつか来生恭子が書いたのだとわかるように仕向けたのかもしれない。
美智子は神の手はいらないと思うのであった。
これ･･･大分前に読んだんですが、理解出来なかったんですよね。
ややこしい小説だったなぁという印象です。
誰が主役かわからない書き方だったので、映像のほうがわかりやすいですね。
ちゃんと「美智子」が主演ってなっていたので。
作者が神戸在住の人なので、小説の舞台は神戸や和歌山など近畿圏だったと思うのですが、静岡や伊豆に変わってましたね。
経費削減でしょうか。残念。
恭子がデビュー出来ていたら、こんな事件は起こらなかったのでしょうか。
三村が恭子を愛さずに小説家として恭子をデビューさせていたら、悠太君が死ぬことはなかったのか。
恭子が病むことはなかったのか･･･。
恭子が魔性の女であることは確かなんだろうなぁ。
そして病んでいたことも。
ま、三村も広瀬も病んでいるよねぇ。
高岡真紀は殺されにいったようなもんか。
高岡真紀に恭子の真似をさせたことを後悔していた広瀬だけど、どうやって憑依したような話し方をマスタ－させたのか。
恭子の真似を特訓していたかと思うと、ちょっと笑ってしまう。
三村は少年を殺害したのも恭子を殺害したのも自分だと言って聞かない。
事実は少年を殺害したのは恭子で、恭子は多分自殺。
三村は手を下していないだろうと思う。
それでも供述はする。
これ･･･冤罪よ。
遺体遺棄だけの起訴にしないと･･･。
こんなスキャンダルってねぇ。
本郷（山本未來）も高岡（市川由衣）も小悪党ではあるんだけど、巻き込まれた感よ。
高岡なんて死んじゃったし、本郷が度胸があるからって、殺人、傷害未遂までしちゃってるんだからもう小説家としてはだめなんじゃないかなぁ。
原作が荒削りというかわかりにくかった分、ドラマはわかりやすくなっていてよかったんだけど。
少し物足りないところもあったかなぁ。
ヤスケンは良かったんだけども。
主人公が運良く、サクサクと謎を解きすぎること、広瀬達也(大谷亮平)が恭子を本当に愛しているように見えなかったこととか。
広瀬の役はちょっと違うなって思っちゃうのは、何でか。
広瀬の役ってもうちょっと巧妙さがないと。
最後は「三村が恭子を殺した！」の一辺倒だからなぁ。
悲哀もなんもなかったよ。
そこをボソボソヤスケンがフォロー。
うん。考えて見れば三村（ヤスケン）には家族がいるんだし、ま、えらいスキャンダルだよねぇ。
後日談･･･ちょっと見たかったかも(苦笑）
読んでいただいてありがとうございます。
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キャスト
木部美智子(吉岡里帆)
三村幸(安田顕)
広瀬達也(大谷亮平)
来生恭子(入山法子)
中川春樹(橋本良亮/A.B.C-Z)
高岡真紀(市川由衣)
本郷素子(山本未來)
真鍋竹次郎(尾美としのり)
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