「今ここにある危機とぼくの好感度について」 第1話 ネタバレ 感想~世界がシンプルになれば良いのに

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「名門大学の広報マンに次々と降りかかる不祥事対応の嵐!」

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真(松坂桃李)はみのり(鈴木杏)と付き合っていた記憶がない。
二人で3時まで飲んだが・・・ふったのかふられたのか・・・も記憶がない。
予備調査の会議で理事たちは隠蔽に必死。
告発者のみのりのメンタルケアを真に押しつけて終わる。
みのりと再会した真は、ポスドクがどれだけ立場が弱いかと聞かされる。
真だった5年後はどうなるかわからないのに、イマイチピンときていない様子。
そんな時、大学の学生新聞の一面に”教授・岸谷(辰巳琢郎)の論文不正か!”と掲載されてしまう。
上司・石田(渡辺いっけい)に相談すると新聞を買い占めるように言い渡され、新聞部の部室に行くように言われる。
新聞部の部室を尋ねると撤回するつもりもないし、買い占めてもすでにネットに上がっていると伝えられた。
真は周りからみのりがずっと真の事が好きだったと聞かされ、しかも大学が首になったあとのポストも用意したから説得をしろと乗せられた。

ちょっと綺麗なレストランにみのりを食事に誘った真。
来年の4月以降のみのりの就職先を用意した。
若手育成事業の助教のポスト。
みのりは誰が採用したいと言っているのかと問いただす。
真は理事に呼ばれて相談されて・・・初めてしったけど・・・。
スター教授を守ることは大学を守ることだ。。。と言い訳。



「何それ。 なめてんの?」
みのりはそんなクソダサい交換条件飲めない。
不正は事実ですから自分の心には死んでも納めまないと言い返す。
そして神崎が最初からそのつもりで自分に近づいてきたこともわかっていた。
ジュースを飲み干し、千円札を置いて店を出て行くみのり。
追いかける真はとうとう路上で土下座。
「あのね!」
一介のポスドクが上司のスター教授と大学っていう権力を敵に回すの分かってて内部告発したのだ。
シミュレーションや検証を徹底的にやって事に及んでるのかってちょっと想像したら分かんないのかな。
「本当。権力持ってる人たちって見下してる人間に対して想像力ないよね。
君もね 見下すのは勝手だけど見くびるのはやめた方がいいよ。
痛い目見るから。
私は、日本の科学研究にあるべき姿に戻ってほしいだけだよ。
資金資金資金ってお金のことばっかりに必死になってあまりにいびつにゆがんでしまってもう絶対このままじゃダメだってみんな分かってる。
だけど誰も止められない。
私だって こんなことしてそれでどうなるのとも思うよ。
だけど やらないよりマシだから。」



昔から好きな人に振り向いて貰えなかったけど研究さえしてたら楽しくて夢中になれた。
世界は私の相手をしてくれる。
本気で。 真剣に。 正直に。
「だから 研究の喜びを取り戻したい。
自分と現場に。それだけだよ。」
みのりは自転車に乗って走り去った。

念のためみのりとの会話を録音していた真は、学長に恩師・三芳(松重豊)に聞かせた。
三芳は泣き出した。
翌月大学は定例会見で岸谷研究室の論文不正疑惑に対する本調査開始を発表した。
世間は騒ぎになる。
複雑なことの嫌いな真は世界に単純であってほしかった。
簡単でシンプルで自分にもやすやすと分かるものであってほしかった。
だけど・・・そんな簡単なものではなかった。



松坂桃李はこういう役が上手いんだよなぁ。
世界がシンプルなら良いのに。
それはワタシも思う。
人間関係も社会の仕組みもシンプルなら良いね。
そうは行かないのが人間界なんだよ。←何者?

鈴木杏ちゃんの心づもりを全くわかっていないんだよなぁ。
まだまだわかっていないはず。
何もかも握り潰されないように告発をする。
その覚悟。
自分の好感度しか気にしていない男にはわからない。
だけど・・・そこまで主人公が悪いとは思わない。
なぜなら・・・・その上がもっと悪いから。
辰巳琢郎も被害者といえば辰巳琢郎。
ま・・・高級車を乗り回しているのであんまり同情できないけど。
結果を求められすぎて、論文を改ざんしてしまう。
研究費がないので不正をしてしまう。
いや・・・もちろん。
コストはかからないほうが良いけど・・。
有期雇用で働いてる人が多すぎるのもなぁ。



みんな最初はみのりちゃんみたいに心意気があっただろうに。
権力を持つと想像力もなくしてしまうのね。

こんなに格好良いみのりちゃんがなぜ真に惚れていたんだろう。
普通に・・・顔なんだろうか?

ぬっくんは個性的すぎることがよくあるんだけど、理事のベテラン俳優さんたちがみんな個性豊かで豪華で。
大河ドラマなみじゃんって思うのでした。
鈴木杏ちゃんは久しぶりだけど確かな演技力で、しかもあのメガネが可愛くて。
素敵だったなぁ。



「ワンダーウォール~京都発地域ドラマ~」を思い出したんだよね。
渡辺あやさんの脚本という共通点もあるけど。
あれは・・まぁ・・ついつい成海璃子ちゃんの胸に目が行っちゃって(おばさんがスミマセンw)。
あれはまんま京都大学だったけど、今回は・・・どうなんでしょうね。
連続ドラマということで、あのドラマよりもわかりやすいと思うし、来週も楽しみ。

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キャスト
神崎真(松坂桃李)
みのり(鈴木杏)
三芳総長(松重豊)
石田課長(渡辺いっけい)
須田理事(國村隼)
鬼頭理事(岩松了)
水田理事(古舘寛治)
岸谷教授(辰巳琢郎)
室田教授(高橋和也)
澤田教授(池田成志)
温水洋一,斉木しげる,安藤玉恵,岩井勇気,坂東龍汰,吉川愛,若林拓也,岡本杏理,吉村卓也,坂西良太,尾関伸次,円地晶子ほか

コメント

  1. じろじろ より:

    たろたろさん、いつもブログ楽しく拝読しております。

    タイトル長めの「今ここ(以下略)」、渡辺さん脚本ということで楽しみにしておりましたが期待以上でした。

    何といっても桃李くんの薄っぺらさが(あくまでも役柄として)いい!
    波風立たないよう当たり障りのない発言をしてひたすら保身に走る。
    滑稽であるとともに憐れみを誘うその姿はカリカチュアされているけど、どこにでもいそうな人。
    突出した何かを持つ人は別として、可もなく不可もない人が評価されるのは減点方式。ミスしないよう、事を起こすよりは何もせず、自分の落ち度にならないよう、どこかに保険をかけておく。少なからず自分も重なる部分があります。

    …なんて自らを顧みて真面目に考察させるのは、いかにもNHK的ですが、たろたろさんの仰る通り笑いの要素も散りばめられた、密度の濃いドラマですね。

    みのり役の鈴木杏ちゃんもいいですね。本当お久しぶりで、かつ地味な役柄のため、ぱっと見、演者が誰か知っていてもわかりませんでしたが、肌が綺麗。回を重ねるごとに可愛さがにじみ出てきそうですね。

    桃李くん演じる神崎との間に恋愛感情が生まれるのか。展開が楽しみです。

    • tarotaro tarotaro より:

      じろじろさん、コメントありがとうございます。

      渡辺さんの脚本だと思うと期待してしまいますよね。
      薄っぺらい主人公がどう変わって行くのか楽しみです。
      でも・・・薄っぺらくても良いじゃんと思ってしまう自分もいます。
      だってみんながみんな強くて才能があるわけじゃないですから。
      そんなワタシはシンプルだと良いのに・・・と思う主人公に寄り添えますw

      鈴木杏ちゃん、一時はお肌が荒れ気味でしたが、なにか一皮むけた気がします。
      子役から転身するのって大変だったんだろうなと。
      でもやっぱり上手。
      そしてセリフも聞きやすいし声もすとんと入ってくるので、ありがたいですw