『カムカムエヴリバディ』 第12回 感想~身を引く安子。あまちゃんな稔。

スポンサーリンク

「1942ー1943」

あらすじはコチラ→

「二度と稔には近づかないで」
美都里から門前払いされてしまった安子。
注文の品も受け取って貰えず「生活の足しに」と紙幣を数枚押しつけた美都里。

安子の様子が変なことに金太も気づくが、安子は配達の品を間違えてしまったと繰り返す。
事情を知っているのはきぬのみ。
ディッパーマウスブルースの前で稔を待っていたきぬ。
稔に封筒を渡す。
中のお札を見て驚く稔。
「確かに返しました」
そのまま帰ろうとしたきぬを引き留め
「説明してくれんか」
と話す。
「安子ちゃんがそれを持ってなやみようったんです
どんねんして返そう言うて。」
見てられなかったからきぬが預かり、安子には黙ってここにきた
「これはなんのお金なん?」



稔は帰宅し封筒と金を握りしめ母がいる部屋へ
「これはどういうことですか!」
「こざかしいこと。あんたに返すなんて。」
「手切れ金みたいに渡すなんて卑怯だ。」
「あの子は金目当て」
「彼女を侮辱するな!!」
帰宅した千吉(段田安則)が美都里を窘める
「つまらんことをするんじゃない」
「僕は彼女と安子さんと一緒になります。
父さんや母さんがなんというおうと
僕は安子さんと一緒になります」
「わかった
そこまで言うんならお前の好きにしたらええ
そのかわり家を出て、雉真の名を捨ててあの菓子屋の婿になれ
その覚悟があるんか」
「それしかないと言うんじゃったら」



「あほ。考えなしにものをいうな
どねんして食うていくん?」
惚れたおなごをどうやって食わしていくつもりなのか。
稔は甘い。
菓子屋でも服屋でも商いは大学の勉強でどうこうなるものでもない
しかも居間は戦争中。
気を抜いたら、隙を見せたら潰されてしまう。
雉真の長男としてぬくぶくと育ってきた稔にできることなどない。
稔が出来るのは会社の益になるおなごと婚約するくらい。
戦争が終われば稔が好きな商いをする財産が残る。
「世まい言をいうとらんと、きっぱりと別れてこい」

安子が店番をしている。
そっと稔が安子を見つめていた
金太がもう商品がなくなったので店を閉めるという。
金太と目が合った稔は逃げる
追いかけた金太が
「安子に用があったんじゃねえんですか?
会ってやってください。」
振り向く稔
「それが一時安子を苦しめることになっても
どうか安子に会うてちゃんと話をしてやって下さい。
お願いします。」



店に戻った稔。
稔にお茶を出し、さがる小しず
「母さんが失礼なことを言うたそうじゃな
ごめん」
首を横に振りうつむく安子
そっと安子を見る稔
「いけん。
いや・・・いけん いけん
やっぱりこねえなん間違うとる」
安子の前に立つ
「安子ちゃん
時間はかかるかもしれんけど
戦争が終わったら、大学卒業したら、きっと」
「ありがとうございます。
嬉しいです。
じゃけど。
間違うとったんです。最初から。
わかっとったはずなのに、夢を見てしまいました。
長う夢を見続けてしまいました」
「安子ちゃん」
「ラジオの講座がなくなったら覚えた英語忘れてしまいました。
稔さんのこともきっと忘れられます。」
稔に貰った英語の辞書を稔の胸に押しつけて走り去る
稔の足下に地所が落ちる
拾う稔。
安子の夢はく終わった



稔はやっぱりボンボンだなぁ。
「婿になれ」
と父に言われ動揺。
父親の手の中にあるよ。
一代で財を成した父ちゃんとボンボン育ちの稔では器が違う。
大学卒業しても菓子職人にはなれない。
そこを突く父ちゃんには敵わない。

そんな父ちゃんがなんであの母ちゃんを選んだのか。
打算があったのか、それとも恋愛結婚なのか。
昼ドラみたいな妄想をすると、美都里は後妻であの兄弟の実の母親ではないとかw
まぁ、そんなややこしいことはしないか~。




母ちゃんはバカだけど、父ちゃんの正論には何も言えない。
そりゃそうだ。
愛だの恋だの時代が違うし、おばちゃんのワタシでもぐうの音も出ない言い分だわな
稔も理解してしまう。
理解出来てしまったのだ。
しかし・・・稔より安子のほうが大人。
今も昔も女性のほうが精神年齢が高いし現実を見ている。
稔は安子の顔を見て、きっぱり別れられない弱さを見せる。
しかし安子は心得ている。
稔・・・やっぱりボンボンだよ。
ひなたの道は歩けない。
安子が日陰の道で良いなら、このままずるずると妾の道を進む事になってしまうが、それには安子は若すぎる。

そして今日も安定のきぬちゃんのうまさよ。「きれいのくに」では得体の知れない気持ち悪い役を演じていて、今回はコメディエンヌで。さすがっす。
段田さんもさすが~。
最近はこういう真面目な役や「和田家の男」のようなインテリなじいさんの役も多いけど、お調子者の役も見たいんだよなぁ。
土曜ワイド劇場で水谷豊さん主演の『探偵事務所』みたいな役の段田さんが見たいっす!

にほんブログ村 テレビブログへにほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援して頂けると嬉しいです。

「おかえりモネ」感想はコチラ→

主題歌:「アルデバラン」AI

キャスト
橘安子(上白石萌音/幼少期:網本唯舞葵)
雉真るい(深津絵里)
ひなた(川栄李奈)
橘家の人々
橘金太(甲本雅裕)
橘小しず(西田尚美)
橘算太(濱田岳)
橘杵太郎(大和田伸也)
橘ひさ(鷲尾真知子)
雉真稔(松村北斗)
雉真勇(村上虹郎/幼少期:藤原詩音)
雉真千吉(段田安則)
雉真美都里(YOU)
柳沢定一(世良公則)
柳沢健一(前野朋哉)

語り(城田優)

コメント