第2週「女三人寄ればかしましい?」
あらすじはコチラ→☆
寅子、よね、涼子、梅子、香淑は甘味処に集まって議論することに。
寅子と同じように不平等に憤りを感じている面々だが、法律を考えると妻に勝ち目はない。
「お子さんもいないのだし、ここからまた頑張るしか」
と梅子
「そもそも男と女同じ土俵にも立てていないのだ」
とよね
「姦通罪も女だけ夫は家の外で女を作りたい放題」
諦めスンッモード
穂高も著書で夫の庇護下に置かれ社会的に不平等な立場だが、妻の無能力は必ずしも不利益ではないとも書かれている。
独断で判断して失敗しても夫に相談しなかったと責任を取らなくてすむ
しかし妻の一個の人格者として考えるなら恥ずかしいことであるとも
結婚しなければ女にとっては茨の道が待っている
でもこれが現実だ。
それぞれがやるせない気持ちを抱え甘味を食べる
女子部中庭
暴力の賠償金として着物を支払って貰うのはどうか?
寅子が提案するが
離婚裁判で賠償金が支払われた判例はないはず
とよねは一刀両断
あれこれ議論する寅子とよねを見て「実に良い」と感心する穂高
「法律は自分なりの解釈だ」と優三は言っていたことを思い出す寅子
いろいろな感情はあるが、どう弁護するか?と訊ねられるとなかなか難しい。
瞬くまに一週間が経つ
涼子、梅子、香淑、よねは着物は取り戻せないという判断。
「猪爪くんは?」
「この1週間、着物を取り返す方法を考えたが、法律守るなら着物は取り戻せない・・・」
ただ裁判所は自由なる心証により判断できる。
法律や証拠だけでなく社会、時代に合った判断ができる。
「見に行きませんか?判決を」
と提案する寅子
裁判官の自由なる心証に希望を託すしかないのではないか
「課外授業か。
面白いじゃないか。
せっかくだし久保田くんたちを誘おう。
無理強いはせんが時間が許すものたちは来なさい。」
涼子は母を
梅子は夫を
香淑は祖国にいる家族を
よねも。
みんな裁判を見に行くと立ち上がる。
裁判所、穂高に引率され女子部の面々が裁判所を歩く。
竹もとの団子を見た桂場がギョッとして立ち止まる。
法廷に裁判長が入ってくる。
傍聴席を埋め尽くした女子部の学生。
穂高と会釈を交す田中裁判長
傍聴マニアの笹山も傍聴する
双方の弁護士・シソンヌはそれぞれの意見を交し、休廷後判決を言い渡すという。
裁判長は逡巡
原告席で俯く妻
薄ら笑いをしている夫
裁判長が入ってきた。
桂場も小窓から覗く
主文・・・
穂高に引率された女子部の面々たちがぞろぞろと傍聴する様はワクワクしかない。
あの裁判で女性が傍聴席に座っていると、ニヤついている夫もちったぁ反省して欲しい。
ここにいる学生はアンタを軽蔑するよと。
ま、そんなの屁の突っ張りにもならんくらい男のほうが恵まれているんだろうが。
それにしてもシソンヌジローの訴えが女性に響き、そのことが無言の圧となったのは見ているだけでわかった。
それがまだ救いだ。
こうして先輩がたは女性の地位を勝ち取っていく。
まだまだ根強くあるにはあるが・・・。
主文を先に言ってくれるんだと思ったけど・・・やっぱりそれは明日。
金曜日に解決してくれるならそれはそれでありがたい。
そして裁判官は多分、そんなに頻繁に出てくる人物ではないと思われるが、裁判前の神妙な気持ち、休廷中に逡巡する姿を見られたことが、どんな小さな裁判であっても悩み、苦しみ、自分の心証で裁こうとする逞しい人間であることを感じた。
裁判官だって、女性に寄り添いたい人はいる。
穂高先生のように、女性に権利を女性に社会進出をと考える人はいる。
それが少しだけ救いでもあります。
ブギウギの感想はコチラ→☆
主題歌 – 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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キャスト
猪爪寅子(伊藤沙莉)
猪爪はる(石田ゆり子)
猪爪直言(岡部たかし)
猪爪直道(上川周作)
猪爪直明(三山凌輝/子役:永瀬矢紘)
米谷花江(森田望智)
稲(田中真弓)
佐田優三(仲野太賀)
山田よね(土居志央梨)
桜川涼子(桜井ユキ)
大庭梅子(平岩紙)
崔香淑(ハ・ヨンス)
久保田聡子(小林涼子)
笹山(田中要次)
桂場等一郎(松山ケンイチ)
穂高重親(小林薫)
語り – 尾野真千子
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