「人類学者・岬久美子の殺人鑑定(8)」 ネタバレ感想~犯人の動機がクズすぎて。

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「人類学者・岬久美子の殺人鑑定(8)」

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教師・立花かおり(黒川芽以)は青嶋学園の理事長・青嶋都和子(キムラ緑子)のひとり息子・光留(金井勇太)と同級生だった。
二人は青嶋学園出身で、金井勇太は自殺未遂をしていた。
「金井勇太は留学なんてしていない。」
数年前ばったり金井勇太と会ったとき、彼は引きこもりから脱出(家出)していた。

殺された宮部保昭(深水三章)が持っていた骨は金井勇太の骨だった。

二人はホームレス仲間だった。
行き倒れていた金井勇太を深水三章が助けた。
金井勇太は次第に深水三章に心を許す。
本当の親子のようになっていく二人。
一緒に写った写真には笑顔の金井勇太。

穏やかな日々が続くが、若い金井勇太がこのままで良いわけがない。
深水三章は、生活保護を申請しホームレスの暮らしから脱出するから、金井勇太にも人生をやり直すように促す。
そして二年前、金井勇太も”やりたいことが見つかった”とホームレスの生活から脱出したらしい。
そんな時、黒川芽以と副理事長・青嶋一彦(弓削智久)が付き合っていることがわかる。
副理事長は、キムラ緑子に忠誠心を誓いながら、裏では反対派チームの急先鋒となっていた・・・。

遺体に付着していたのは桜の花びらだった。
秋に咲く桜。
学生時代の農業体験の写真にあった桜と同じものだった。
その村に向かう大塚寧々たち。
2年前、金井勇太はその村に、”農業を頑張りたい”とやってきた。
地主のおばあちゃんの好意で畑を借してもらい、遅咲き桜の手入れもしていたという。。
去年花が咲いているのを見て喜んでいた。
”1度東京に行く”とばあちゃんに言って出て行ったきり帰ってこなくなったという。

村の廃屋から金井勇太の骨が見つかる。
一緒に見つかった絆創膏に付着していた爪から2人のDNA型が見つかった。

一人は金井勇太。
二人目のDNA型は逮捕歴があった。



犯人は野口高史(吉見一豊)

青嶋学園を撮影してたクルーの一人で、10年前、傷害事件を起こしていた。
被害者の名前は立花美智子。
黒川芽以の母親だった。
野口は黒川芽以の父親だった。←急な展開!!

1年前、撮影で学校にきたとき、黒川芽以が娘だとわかった。
娘のことを調べていると、なんと副理事長と付き合っていることがわかった。
副理事長はなかなかの野心家だ。
娘を理事長夫人にしたいと思った野口。
しかし理事長・キムラ緑子には金井勇太と言う息子がいる。
金井勇太を調べると出来損ないの人生の落伍者だ!
なんとなく自分と親近感がわくぜ!

そして1年前、学園にきていた金井勇太を見かけた。
こんな汚い息子がいれば、キムラ緑子を理事長から失脚させるネタに使える!
金井勇太を調べると、なんとしっかり自分の道を見つけていた!

「無性に腹が立った。」←なんで?
金持ちの恵まれた家に生まれながらその生活を捨て、人生の落伍者だったくせにやりがいのある仕事を見つけやがった!
そのまま地べた這いつくばってりゃ良いものを!!!

「衝動的に殺したんじゃない。」
と言う野口。

金井勇太が暮らす村に出向き。
「君、青嶋光留くんだよね。
理事長の息子の。
君さ、一度死に損ねてるんだってね。
わかるよ、あの母親から逃げ出したくなる気持ち。」

「もう母親から逃げるの辞めたんで。」

「いずれ母親のところに戻るの?」

「そうなれば良いけれど、あなたには関係ないでしょ?」

後ろから羽交い締めにして絞殺。←これを衝動的と言わないで、何を衝動的と言うんだ!

「仮に見つかったとしてもアイツなら自殺ってことでみんな納得するかなぁって。」
悪びれる様子はない。



深水三章1年前、金井勇太に会いに行き、一緒に桜を見ていた。
そしてまたこの季節に会いに行ったら、行方不明だと知った。
廃屋で白骨死体を見つけた。
その骨が金井勇太だとしても自殺だとは信じなかった。
だから骨を持ち出して、キムラ緑子と会って話を聞こうとした。
しかしなかなか会えないことで、キムラ緑子こそが犯人ではないかと疑う。

そして撮影中、
「“彼”を殺したのはあなたですか」
とキムラ緑子に詰め寄った。

それを見ていた犯人・野口はドキッとした。
今まで、理事長選の為に動いた苦労は水の泡になる。

深水三章をつけると大塚寧々に骨の鑑定を頼んでいた。
まさか骨を持っているとは思わなかった。
なんとか骨を始末しなくちゃと思って、深水三章を襲う。

深水三章は命を賭けて金井勇太の骨を守った。

「全部、娘のお前の為だったんだよ。
これまで何にもしてやれなかったお前のために・・・!」

黒川芽以にすがる野口。

「理事長夫人の親になりたかっただけだろう?
良い金づるを見つけたと思っただけだ!」
戸次重幸刑事が言う。

刑事に拘束される野口を引き留める黒川芽以は、野口の頬をビンタした。

「私は母親として何も出来なかった。
あの子を苦しめただけだった。」
と嘆くキムラ緑子に
「桜を見に行きましょう。」
と誘う大塚寧々。

農業体験で母親と見た遅咲き桜。
「遅咲きでも良いんだよ。」
とキムラ緑子は言った。
いつか花を咲かせれば、光留のペースで。
その言葉を胸に思い出の地でやり直そうとしていた。
遅咲きでも花を咲かせる。
1年前、学園を訪れたのは頑張っているのを知ってもらいたかったから。

「あなたの言葉はちゃんと届いていた。」
と大塚寧々。



衝動的に殺したわけじゃない。
って言いながら、めっちゃ衝動的に殺していた犯人。
しかも二人目も。
前科もあるし、開き直っているし、もうコイツはやり直せそうにないほどクズだ。
娘が理事長夫人になれば、一生たかって暮らせると思っていたのがもう!!
吉見一豊さん、よく2サスで見かけるし、明るいオッサンの役も多かったけど、明るいクズ・・・。
イライラさせるのがお上手でした(爆)

しかし・・・黒川芽以も気の毒だ。
1才の時に別れて、なんの記憶もない父親にこんな目にあわせられるとは・・・、
あの野心家の副理事長なら・・・黒川芽以を捨てそうだしなぁ(苦笑)

母親は息子が家出したことで捨てられたと思っていたみたいだけど・・・。
「遅咲きでも良い」
なんて言っていた母親が、
「盆栽は手をかければ答えてくれる。
でも息子には手をかけてもムダだった。」

なんて言うかなぁ。
二面性がありすぎる。
「遅咲きでも良い」
って言葉からは黙って見守る母のイメージしかない。
”手をかけてもムダ”
なんて言いそうもないけど。

キムラ緑子さんのこういう役は珍しい。
何気に子供がいる役が少ないような気がします。
最後、役者の涙見た!って感じ。
やっぱり上手だねぇ。



犯人の身勝手な犯行動機に驚いたけれど、日曜ワイド用に制作したドラマだったのかなぁ?
せっかくこれからって時に、あんな理由で殺害されるなんて。
これぞ2サスって感じがする。

金井勇太くんは白骨だったものの、出演シーンが多かったねぇ。
まさか学生時代の役もやるとは思わなかった。
それは黒川芽以ちゃんも。

いつ撮影したんだろう?
少なくとも深水三章さんは2017年の12月30日に逝去されているので、それ以前。
深水三章さんの遺作だったのかしら?
テロップは出なかったけれど、寂しいね。
名バイプレイヤーだったと思う・・・。

大塚寧々さん、ダウンコート着てたもんね~。
3年は前のものかね?

次週は「ドクター彦次郎」だし、これも日曜ワイド用のストックだったんでしょうね。
で、いつ「科捜研の女」は再開するの?
1年やるっていって、1ヶ月くらい休んでいるよね(苦笑)

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キャスト
岬久美子・・・・大塚寧々
二階堂達也・・・戸次重幸
守屋直樹・・・・渋江譲二
青嶋光留・・・・金井勇太
立花かおり・・・黒川芽以
青嶋一彦・・・・弓削智久
日暮奈津・・・・阿南敦子
織田康恵・・・・峯村リエ
織田省吾・・・・山口粧太
宮部保昭・・・・深水三章
青嶋都和子・・・キムラ緑子
加治川法雄・・・渡辺いっけい

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