あらすじはコチラ→公式サイト
遺言の内容
☆遺産は珠世(高梨臨)が松子(黒木瞳)の息子・佐清(賀来賢人)、竹子(松田美由紀)の息子・佐武、梅子(りょう)の息子・佐智の3人の中から婿に選んだ者に与える」
☆珠世が拒んだ場合には、佐兵衛の妾・青沼菊乃の息子・青沼静馬(賀来賢人)に全財産を与える。
そんな中、ビルマから復員した佐清。
しかしマスク姿!
珠世ですら、それが佐清なのかと疑念を抱く、
「斧(よき)・琴(こと)・菊(きく)」
犬神家の家宝になぞらえて、次々と惨劇が起こる。
菊人形の首とすり替えられた佐武の生首が見つり、「琴」の糸が首に巻き付いた佐武の遺体も見つかる。
たたりだと泣き叫ぶ梅子。
30年前、三姉妹の父・佐兵衛に愛された青沼菊乃は、犬神家の全相続権を意味する三種の家宝「斧・琴・菊」を譲り受けた。
それが気に入らない三姉妹は菊乃を脅し、静馬を痛めつけ、三種の家宝を奪い取る。
「一生呪ってやる。」
と菊乃が叫ぶ。
なので、たたりのせいで息子が死んだと言う梅子。
次に発見されたのは、池の中に逆さまにされた「佐清」の胴体。
逆さまに読めば”よき”すけ。
しかし指紋は佐清の指紋と一致しなかった。
そして、珠世のもとに佐清が現れた。
佐清は、連続殺人事件は自分がやったと自供。
謎解きタイム。
佐清と静馬はビルマで出会った。
戦争が終わり、福岡に復員した佐清は、静馬が自分になりすましていることを知る。
遺言状を誰より先に読みたかった松子。
珠世に財産が行くと知り、怒りがこみ上げた。
だから珠世の命を狙った。
しかし珠世を殺しても、遺産が憎き”静馬”に2/5も取られる。
犬神家の人々には何の得も無い。
あの遺言は珠世の命を守るためのモノだった。
若林弁護士に珠世の命を狙ったことを知られ、殺すことにした松子。
毒入りたばこを仕込んだ。
佐清が戻ってくれば、珠世と相思相愛でうまくいくと思った。
しかし佐清(ホントは静馬)の顔の火傷を見て、ヤバいと思った松子。
そして珠世も心変わりしたように見えた。
だから甥っ子たちを殺した。
殺害方法は普通だった。
しかし遺体遺棄の方法は手が込んでいた。
佐清と静馬が手を組んで遺体を細工した。
殺人犯は松子。
遺体遺棄は佐清と静馬。
松子が佐武を殺害する現場を、佐清と静馬が目撃した。
静馬に母が殺人犯だと知られ、脅迫された佐清は、遺体工作を手伝った。
菊人形の首を生首にすり替えれば、犯人はよもや女性とは思わない。
んでもって・・・手形を押すときだけ、佐清と静馬は入れ替わった。
佐智は珠世を廃屋で襲う。
廃屋に身を隠していた佐清は、珠世を助けた。
廃屋にはいられない。
静馬に金を借り、この町を出ようとした佐清。
そこに佐智が帰ってきた。
琴の練習をしていた松子は中座し、佐智を殺害。
でまた、遺体工作をする静馬。
そして最期の殺人。
静馬は松子に自分が静馬だと明かす。
「あんたの佐清は死んだよ。
よろしくな、母さん。」
しかし松子は、静馬を撲殺。
猿蔵が現場を見ていた。
「この男は偽物だった。
佐清になりすまし、アンタが大事な珠世と結婚しようとしていた。
珠世が疑われるよ。」
静馬の遺体を運び逆さまにして湖に沈めた、猿蔵。
佐清はすべての罪をかぶろうと帰ってきた。
30年前自分が愛した人を苦しめた3人に復讐できた佐兵衛。
佐清が出所するまで珠世は待ってくれると聞き、松子、自殺。
佐兵衛が珠世をかわいがったのは初恋の人の娘だらではないよねぇ。
佐兵衛は育ての親・野々宮大弐と男色関係でもあり、彼の妻・晴世に恋い焦がれる。
晴世は、祝子という娘を産む、そのまた娘が珠世。
珠世は佐兵衛の孫だったはず。
佐兵衛って無茶苦茶な男なんだよねぇ(爆)
「ワタシの佐清」なんて言いながら、実の息子と静馬の違いもわからん松子。
しかし・・・松子に迫力が無かった!!
黒木瞳のような、薄幸美人は松子には似合わないなぁ。
息子のために殺人をするような情念も感じなかった。
謎解きタイムには竹子も梅子もいないし。
やっぱねぇ。松子は京マチ子とか高峰三枝子とか派手な顔の人が良いのよね。
静馬が一番可哀想なんだよ。
佐兵衛の唯一の長男なのに苦労ばかり。
相続だって、一番は珠世。静馬は二番。
そして幼少時に松竹梅姉妹からあんな仕打ちを受けたら、恨みたくなる。
でも結局殺されてしまった・・・。
全体的に、やけに現代的だった。
みんな、このドラマの時代背景を無視した台詞回しだった気がするわ・・・。
金田一、チャラい。
主演の加藤シゲアキさん。
NEWSの中で、一番知らない人です。
ヴィジュアルは稲垣吾郎さんっぽい感じ・・・?
でも声が残念かも。
ヒロイン珠世に高梨臨さん。
これな!!ここはやっぱり20才前後の色白ほっそり美人が良いの。
1976年の島田陽子が忘れられないのよ~。
30年後、同じ市川監督がなぜ三十路の松嶋菜々子を使ったのかわからなかった。
むしろ犬神松子役の黒木瞳さんの若い頃は、珠世にピッタリな雰囲気だった。
犬神佐清の賀来賢人。
賀来賢人くんは、おちゃらけばかりでなく、二枚目な役でみたいねぇ。。
考えてみれば、賀来賢人&高梨臨は、兄やんと醍醐さん(@花子とアン)だったね。
ま、やっぱりくらべてしまいますよね。
過去の作品と。
実写化は片岡千恵蔵さん主演以外はすべて見ております。
石坂浩二(×2)、古谷一行、中井貴一、片岡鶴太郎、稲垣吾郎。
横溝作品は縛りが多く、改変すると映像化の許可が得られにくいという記事を読んだことがあります。
記事を読んだのは、小野寺昭(1990年9月1日「夜歩く女」 、片岡鶴太郎(1990年9月28日「獄門島」)、役所広司(1990年10月2日「女王蜂」)と割と短いスパンで横溝作品が放送されていた時期。
中井貴一は1990年の3月に「犬神家の一族」でハンチング帽の金田一耕助を演じていました。
その記事を読んだときに、中井貴一のハンチング帽はあとからご遺族の怒りを買って1作品で終わったのかと思っておりました。←ワタシの勝手な想
でもそんなこんなで、あらすじは変えられない。
少なくとも1990年以降は・・・。←きっとそれまで改変したことでお嫌になられたんではなかろうかと・・・知らんけど(苦笑)
なら、この間の吉岡秀隆主演の「悪魔が来りて笛を吹く」はアレで良かったのかと言う問題w
あれ・・・改変してたよね。かなりw
余談だけど・・・松本清張さんのご遺族の方にもドラマ化をするとき検閲して欲しいわ(苦笑)
今後松本清張作品は”時空を超えてはいけない!”ってことにしていただけると、かなり見応えがあるんじゃないかと思います。
制作費はかかるかもしれないけれど、そこはCGを使ってでも(爆)
横溝正史の命日は12月28日。
天国のヨコセイさんは、どの映像化作品がお好みでしょうかねぇ。
読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援していただけると嬉しいです。
CAST
金田一耕助++++加藤シゲアキ (NEWS)
犬神佐清 / 青沼静馬
++++++++++++++賀来賢人
野々宮珠世++++高梨臨
犬神松子++++++黒木瞳
犬神竹子++++++松田美由紀
犬神梅子++++++りょう
犬神寅之助++++佐戸井けん太
犬神佐武++++++笠原秀幸
犬神佐智++++++坂口涼太郎
猿蔵++++++++++大倉孝二
宮川香琴++++++梶芽衣子
青沼菊乃++++++安藤聖
大山泰輔++++++品川徹
若林豊一郎++++少路勇介
弥助++++++++++田鍋謙一郎
藤崎正一++++++梶原善
古館恭三++++++小野武彦
橘重蔵++++++++生瀬勝久
犬神佐兵衛++++里見浩太朗
多田浩二++++++薮宏太
コメント
若い頃、お正月の深夜にたまたまTVのチャンネルを回して見てしまった、仮面を被った佐清(静馬?)のワンシーン。
あまりに怖すぎて、一度も見たことがありませんでした。
今回、現代的な映像なら大丈夫かな?と始めて全部見れました(笑)
あの仮面の男の謎も解けて、何十年越しにスッキリできたけど、やっぱり怖くて疲れた。
昔の話って、今とは違う残虐さや恨みつらみがありますね。
ももたろうさん、こんんいちは。
コメントありがとうございます。
仮面の謎、解けて良かったですw
でも多分、石坂浩二版(古い方)や、古谷一行版はもっと怖い雰囲気なんです。
昨日の「犬神家」は超ライト。
キャラクターも演出も・・・。
でも色気バンバンの古谷一行や、めっちゃ可愛い島田陽子、業の塊のような高峰三枝子と京マチ子を見ていただきたいw
犬神家はミステリーというより、親子関係のドロドロ物語です。
原作が書かれてから半世紀以上立っているのに、今も犬神家の焼き直しのようなストーリーが2時間サスペンスで作られるんだから、横溝正史は凄い作家だと思います。
中盤からみました。
画面チラ見したとき「こりゃいける」と。
子どもの頃、うっかり予告編で見た金田一シリーズにチビりそうになり、
その後もスケキヨマスクが怖すぎて途中で断念。
40年の時を経て、やっと犯人と動機がわかりました。
大学生のときですら、みんなでビデオ借りて犬神見て「うわーんもう無理」と号泣してた私に、
まさかスケキヨマスク見るたび「まんま賀来賢人じゃね?」と失笑する日が来るとは。
それだけおどろおどろしさが出てなかったってことですけど、
夜中トイレ行けないのは困るので、やはり石坂バージョンを見直す気にはなれません(苦笑)
sakiさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
確かに、ワタシも子供時代は怖かったw
今回のドラマは・・・あんまり怖くなかったかなぁって思います。
マスクが不気味でしたが、賀来賢人は特徴があるし・・ねぇw
でもやっぱり怖さって、昔の俳優の方がでますよね。
雰囲気も。
美術や背景なんて今の方が技術力はあるだろうに・・・。
雰囲気は昔の方が怖い!!
sakiさん、今年もお世話になりありがとうございました。
つまらない記事にも突っ込んでいただいて、本当に感謝しています!
来年もよろしくお願いします!!
良いお年をお迎えください~。