「太陽の子」 ネタバレ感想~未来の話をいっぱいしよう。

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太平洋戦争末期、京都帝国大学の物理学研究室で原子の核分裂について研究している石村修(柳楽優弥)は、海軍から命じられた核エネルギーを使った新型爆弾開発のための実験を続けていた。
空襲の被害を防ぐための建物疎開で家を失った幼なじみの朝倉世津(有村架純)が、修の家に居候することになる。そこに修の弟の裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、久しぶりの再会を喜ぶ。
爆弾開発の実験がなかなか進まないなか、研究室のメンバーは研究を続けていく事に疑問を持ち始める。そして、裕之が再び戦地へ行くことになったやさき、広島に原子爆弾が落とされたという知らせが届く。研究者たちは広島に向かい、そこで焼け野原になった広島の姿を目撃するのだった。
原爆が投下された広島で修が見たのは、がれきの中に女の子がうずくまっている。
母親の手を握っていたが炭のような母親の遺体。
夜空に火柱があがる。
遺体を焼いた火柱。
”これが僕たちの作ろうとしていたものの正体なんですね。”
炎を見つめる修。


広島から自宅に帰宅した修が仏壇の前にすわるフミを見る。
泣き崩れる世津。
「なんであの子が・・・」
畳に手紙を置き、仏壇に向き直るフミ、
それは裕之からの手紙。
”再び帰らざる出撃命令が出ました。
この手紙が着く頃、必ず戦果をあげてみせます。
裕之はお国のため笑って死にます。
母上と兄上の幸福をお祈りします。
ありがとうさようなら”

修は母と世津に疎開するように言う。
広島と長崎の次は京都に原爆が投下されるという噂がある。
だから二人には疎開して欲しい。
修はどうするのかと世津に問われ
「俺は比叡山に登る。」
と言う。
原子物理学を研究するものにとって、原爆が落とされるところを見てみたい。

「科学者とはそんなに偉いんか。」
修に静かに答えるフミ
「今まで僕が科学者になることをずっと応援してくれたことを感謝しています。」
父が軍人になれと言った時も一人だけ賛成してくれた母。
代わりに裕之が軍人になってしまった・・・。
「これがあんたの考える科学者の仕事なんやな。」
「はい」
「そんならあなたの好きなようにしなさい。」
「わかった」
「修。私はここをうごかん
それが科学者の息子を持った母親の責任や。」
修は比叡山に登る日。
玄関の上がりがまちに水筒と温かいおにぎりが置かれていた。
エピローグ。
現在の原爆ドームに制服姿の修がいた。



「怖い。怖いよ。
でも俺だけ死なんわけにはいかん
死なんわけにはいかん。」
海に飛び込む裕之(三浦春馬)
なんとか止める修(柳楽優弥)
スタジオパークでも見たこのシーン。
春馬にもこうして命がけで止めてくれる人がいれば・・・と思わずにいられない。
「戦争なんか早よう終わればいい
勝っても負けてもかまわん!」
と世津(有村架純)が叫ぶ声も。
仕事なんて放って、生きてくれとさえ聞こえる。




そして有村さんが印象的だと語っていたシーン
「今、研究しているもんが終われば、戦争は終わる
世界を変えられる。」
「そうか。待ってるで。
世津を幸せにしてやってくれ。」
「世津好きなんはお前や。」
「兄貴は何もわかってないな。」
「勝手に決めんといて。
私は忙しいんや
やることがいっぱいある。
それに私、戦争終わったら仕事するんや。
教師になる。」
「戦争が終わったあとのこと考えてんのか?」
「はぁ?あたりまやん。」
何のための戦争なのか。
日本をよくするため。
工場で小さい子らに夢を聞いたら、結婚してお国のためにたくさん子供を産むと言う。
そんなのは間違っている。
日本は物もお金もない。
人しかいない。教育が必要。
結婚はその後。
「裕之さんが無事に帰ってくることや。
怪我なんかしたら承知しませんよ
わかりましたか?」
「はい。」
「修さんは学問頑張ること。返事!」
「そやな。いっぱい未来の話しよう!」

ホントにいっぱい未来の話を聞きたかったなぁ、春馬。
ドラマを超えて春馬と重ね合わせてしまう。
ワタシ、三浦春馬という役者の大ファンではなかった。
それなのにこんなに悲しい。
映像の中でくしゃくしゃにして笑う春馬しか思い出せない。
ドラマは見ている間はなるべくフラットに見ていたつもりです。
でも最後の追悼テロップわーーーっと思い出しちゃって。

「今、僕たちはいろんなことで、人生を諦めたいと思う瞬間もある。
けど、その空しく生きた一日が、当時あれほど生きたいと思っていた一日。
一日は変わらないじゃないですか。
そんなことを胸に、生きていきたい」
亡くなる前にこう言っていた春馬。
今日も明日も生きていたくなかった。
誰にも相談することなく亡くなってしまったことが辛い。
気持ちを想像することもできないけれど、ただただ辛い。


柳楽優弥くんは端正な顔なのにイケメンではない役も上手い。
科学者の葛藤。
すごく伝わってきました。
彼は大河の主演にも名前が挙がりそうだな。
こういうスペシャルドラマってこれでもかってくらい登場人物が多いが、今回はわりと少ない登場人物で、科学者とその家族にスポットが当てられていたのが良かった。
また主人公の幼なじみの女性(有村架純)が、儚げではなく、不幸でもなく(いや戦争は不幸なんだけど)、未来を見て、生きる力を持った女性だったことに救われる。
最後・・・どう捉えるのか。

当時、科学者に政府は無理難題を要求していた。
研究を成功させるほどの費用を援助するわけでもない。
物資の支援もない。
今、コロナ禍。
病院に対する要求。
私たちに対する要求。
当時の政府とたいして変わらないのではないか。

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キャスト
石村修/柳楽優弥
朝倉世津/有村架純
石村裕之/三浦春馬
木戸/三浦誠己
濱田/宇野祥平
清田/尾上寛之
花岡/渡辺大知
堀田/葉山奨之
村井/奥野瑛太
澤村/イッセー尾形
朝倉清三/山本晋也
荒勝文策/國村隼
石村フミ/田中裕子

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