「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」 前編 ネタバレ 感想~ミステリーとしても良作。早く続きが見たい!

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前編「記憶の中の少女」

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デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士/丸山正樹

17年前、荒井尚人(草彅剛)が手話通訳を担当した事件の担当刑事が何森稔(遠藤憲一)が訪ねてきた
17年前の被害者の息子がまた殺害されたのだ。
そして17年前の犯人・門奈は出所してすぐ姿を消した。
「ずっと疑問に思っていました」
筆談と身振りだけで訂正印が一つもない矛盾のない調書を作成できるのか。
「手話通訳として署名捺印したことが今でも後悔しています。」

尚人は再び法廷での手話通訳を決意。
被疑者の菅原吾朗(那須英彰)はあまり手話は使えない。
筆談もままならないようだ。
「警察で手話と筆談を使えない
どうやってコミュニケーションを取ったのでしょう。」
菅原の担当弁護士は面倒くさそうに「調書があるから大丈夫だ」と話す。
しかし裁判は菅原が黙秘権を理解できないことで閉廷してしまう。

その後、ろう者支援活動のNPO団体「フェロウシップ]代表・手塚瑠美(橋本愛)から手話通訳士専属契約を依頼された。
菅原をサポートしたいと言う。
尚人は菅原とはコミュニケーションが取れなかったというが、瑠美は菅原が黙秘権がわからないことを伝えてくれた。
菅原はnpo団体が用意したマンションに入居
”住み心地よさそうな部屋ですね。
菅原さん。まずは障害者手帳を貰いましょう
繰り返します。障害者手帳わかりますか?”
繰り返されるとパニックになり怒り出す菅原。
尚人は怪我をしてしまう。

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菅原の担当弁護士も交替。
中途失聴者の中貝弁護士から冴島素子(河合依子)に菅原とのコミュニケーションについて相談してみてはとアドバイスをされた尚人。
小さい頃から知る冴島に、菅原は何回も言われることが嫌なのではと伝えられ、なんとか朗らかにやっていこうと思う尚人。
冴島が明日開催される勉強会では17年前の事件と今回の事件の被害者になった学園関係者も来ると知り、尚人は話を聞きに行く。
殺害された能見は評判が悪く、理事長に就任してから学園では徹底した口話教育を始めた。
しかしうまく行かなかったみたいで、時々昼でも酒の匂いをさせていた。
噂では女子児童を虐待していたとか。
”あんなやつ殺されても当然”と言う人までいた。

菅原からのSOS.
尚人が菅原の家にかけつけると、暗い部屋で
「おあああん」
ち言い続け泣いていた。
部屋の電灯が切れたのだ。
隣室を訪ねるとそこにもろうあ者家族が住んでいて、懐中電灯を借りる。
部屋の奥では17年前の加害者で、今回も重要参考人として捜査に名前が挙がっている門奈哲郎(榎本トオル)がいた。

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尚人の部屋には交際する安斉みゆき(松本若菜)が訪ねてきていた。
最近、尚人が痩せたことを心配してる。
仕事が大変なら相談して欲しい。
しかし尚人は話したらわかり合えるわけではないと些細な痴話げんかとなる。
そこに瑠美が訪ねてきた。
「仕事を貰っている人だ」
とみゆきに紹介する。
お茶を入れようとするみゆきに
「外して欲しい」
と頼む尚人。
みゆきは部屋を出て行った。

瑠美はあのマンションには事情のある方が住んでいるので、許可なく訪ねないでほしいと言う。
謝罪する尚人。
菅原が暗い部屋で泣いていたとき
「おああああん」
と言っていた。
菅原は18の時に父親に勘当され家を出ていたというが、それまでは母親とコミュニケーションが取れていたのではないかと予測。
瑠美はやはり尚人に頼んで良かったと笑う。
「206号の住人ですが門奈さんのご家族ではないですか?」
17年前、門奈の事件で通訳をした。
門奈の件で夜更けに訪ねてきたのではないか。
「私を信じていただけるのであれば本当のことを教えて下さい」
「門奈さんには前科があり、警察から身に覚えのない嫌疑をかけられている。」
それならば無実だと言えば良いというが、そんなことは通用しないと瑠美
「門奈さんが真犯人であろうとなかろうと犯人蔵匿罪に問われます」
「はじめからそのつもりです。」
「門奈さんと会わせて頂きませんか?」

門奈の部屋を訪れる。
門奈は尚人のことを覚えていた。
能見が殺害された件について容疑を否定。
アリバイは妻と娘しかいない。
尚人は門奈に二人の娘がいたと記憶していたが、門奈は娘は一人しかいないと応える。

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ええっと、ちょっと交際する安斉みゆき(松本若菜)の件をすっとばしています。
尚人もみゆきもバツイチ。
尚人は子ナシだけど、みゆきは子供あり。
みゆきの元夫は警察官の米原智之(和田正人)
米原はみゆきに復縁を迫るもDVで離婚しており、今でも米原の前では震えてしまうみゆきは、娘を会わせることもしない。
しかし米原は尚人に門奈が重要参考人になっていることを伝え、一度だけ娘と会わせて欲しいと頼みこむ。
尚人は尚人で警察を内部告発で退職した過去があり・・・。
ってなところです。

最初はヒューマンドラマで、ミステリー要素もあるのかなと思ったけれど、このミステリー要素もかなり面白いです。
いや、ワタシはこのミステリー要素こそ面白いなぁと思っています。

尚人の境遇はヤングケアラーみたいな感じで気の毒すぎて。
家族の中で一人だけ聞こえるも一人だけ聞こえないも孤独だ
中途失聴者になった弁護士さんは普通の学校に通学し続け、口話だというのもすごい。
勉強して勉強して弁護士になったのに「これで耳さえ聞こえたら・・・」と母に言われるなんて。

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「手話は流行りのおもちゃじゃない」
聴覚障害者は日本のドラマでは綺麗に描かれすぎていることがよくあるね・・・。
このドラマでは聴覚障がい者も色々。
尚人の兄のように暴君もいるし・・・。
もちろん健常者でも暴君もいるさ。

そして菅原さんのように手話も筆談もあまりできない人もいる。
これは一番辛いね。
そして手話には日本語対応手話と日本手話の2種類ある。
日本語手話は日本語の一音一音に対応した手話。
日本手話は聾者独自に発展した手話。
聾者の間では日本手話がメジャーなようです。
もちろん両方できれば良いんだろうけど・・・。
そして菅原さんは文字もあまり読めないのだと思う。
そりゃ手話が理解しづらい人が文章だけ読めるってことはないか・・・。
健常者と障がい者の間でずっと立ち回っていた尚人は頑ななところがある。
しかしみゆきとの結婚を考え、結局、手話通訳士として仕事をする。
向き合って成長・・・していくのかな。

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みゆきは心配よね。
瑠美さん、可愛いしさ。
DVで離婚した人が男の人と付き合うのも大変だと思う。
しかもホント元旦那がクズだ。
職場にDVだと伝えない代わりに娘には会わせないと約束したのに、こっそり保育園まで見に来たり、内部告発した尚人と付き合っていることがわかれば職場に居づらいだろうと脅迫する。
DV男はクズ過ぎる。
職場が警察なら、やっぱり職場には伝えたほうが良かったような気がする。
こんなクズに市民が守れるのか?
自分のやったことを棚に上げて「やり直せないか?」とかよく言えるな。

しか草彅くんはすごいな。
そこにいるって感じがするんだよねぇ。
相変わらず声は良くて聞きやすいしさ。

原作は知らないのだけど、前後編でおさまるのかな?
これだけ情熱を持って作品を作り上げているので、連ドラでも見たいなぁ。
早く真実を知りたい。
早く続きが見たくて仕方ない。
瑠美はもしかして17年前のあの子?
真犯人は?
みゆきとの婚姻は?

こんな師走にめっちゃ良作に出会えて最高だ。

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キャスト
荒井尚人(草彅剛)
安斉みゆき(松本若菜)
安斉園子(根岸季衣)
何森稔(遠藤憲一)
手塚瑠美(橋本愛)
米原智之(和田正人)
半谷雅人(中島歩)
手塚総一郎(浅野和之)
冴島素子(河合依子)
菅原吾朗(那須英彰)
益岡英雄(山岸信治)
門奈哲郎(榎本トオル)
門奈清美(佐沢静枝)
門奈幸子(南雲麻衣)

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