第8週 「ワテのお母ちゃん」
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昭和14年。
劇団でも時局に合わせた演出をしていくと方針が示された
松永に代わって新しい演出家・竹田がやってきた。
演出家はスズ子に濃い化粧を辞めろと指示。
「おとなしゅうにするのがお国のための奉公になるでっしゃろか」
羽鳥が大阪にいた頃、ダンスホールの取り締まりが厳しくなったがあれ以来世の中の雰囲気がどんどん悪くなっている気がする。
ジャズだって愛国精神が足りないって全面禁止になるかも知れないと。
「松永さんの時みたいな楽しい舞台はできんってことですか」
辛島は竹田もオペラに詳しい。
今は息子が戦地にいるからいろんな思いがあるのだろう。
「ラッパと娘」「センチメンタル・ダイナ」が歌えなくなるのではないかと心配するスズ子
辛島はうちのヒット曲を歌えなくなるなんてことはない。
あれを聴きに来ているお客さんも多い。
「あんまり目立たずにってことで。
なるべくなるべく･･･」
大阪・花田家
熱々先生がツヤを診察している
番台には六郎
「大きな病院でせんもんの医者に診て貰わないと」
と熱々先生が診察を終える
「大きな病院なんてええわ。
お客減ってんねやろ」
とツヤが梅吉に言う。
番台に座った六郎に役場の人間が尋ねてきた。
「全くおかしな話だよ！だけど全く笑えない」
羽鳥家の食卓。
羽鳥は恩師・メッケル先生が国外追放になったことを嘆いていた。
羽鳥はふて寝すると台所を出て行く。
残されたスズ子と麻里
「先生は普通の人とはちゃうと思てました
奥様と先生とどこで出会われたんでっか？」
「喫茶店よ。劇場の近くの」
麻里が働いていた喫茶店で、必ずアイスコーヒーを注文し、楽譜を書いていた羽鳥。
ある日「ナイスコーヒー」を注文した。
笑ってしまう麻里
すると
「突然ですが僕とお付き合いか」
と告白された。
30日間「アイスコーヒー」を注文し、31日目に「ナイスコーヒー」を注文して笑ってくれたら告白すると最初から決めていたらしい。
1週間後にプロポーズされた
「いつかここでジャズを演奏するのが夢だ」
メッケル先生に一刻も早く身を固めるのが音楽家としては一番良いと言われていたらしい。
驚くスズ子。
「腹ただしい！」
と漏らす
「でもなんていうの。
彼のバカみたいな素直さっていうの？
そこにね。
腹ただしいやら嬉しいやら
福来さんは恋人は？」
「ワテは失恋したばっかりですわ」
「その失恋を肥やしになくっちゃね
なんでも肥やしになるわよ。
生きるって事が肥やしよ。」
「”生きることが肥やし”ええこと言わはる！」
メモするスズ子
「さすが芸術家の奥さんは違う」と思いながら下宿に帰ると電報が来ていた。
”ロクロウアカガミキタ”
あの子に兵隊さんが務まるやろか･･･。
心配するスズ子
赤紙を貰った六郎は大喜びで、病床のツヤと梅吉に報告
「お前みたいなどんくさいヤツに赤紙はこんって言われたけど、わいにもちゃんと赤紙きたで！すごいやろ？な、ワイすごいやろ！」
笑顔での六郎にツヤは
「すごいなぁ、さすが六郎やな」
と寂しく声をかける
「赤紙や～～！！」
ラストの六郎の大喜びの顔とツヤさんの辛そうな顔の対比よ。
一人前だと認められて嬉しそうなのが切ない
まだ出兵＝戦死とまではいかない時代かもしれないが、親としては一緒よ。
しかも六郎のようなどんくさい子、軍隊の上下関係や横のつながりについて行けずいじめられそう。
学校にも馴染めなかったのに･･･。
六郎の顔に泣けてしまう。
赤紙であんなに喜ぶ子を見たのは初めて。
兵隊になることがどういうことなのか。
その先のこともわからず、自分を肯定されたことを喜んでいるのが本当に切ない。
ツヤさんが褒めてあげるのも切ない。
六郎はどんくさいけど、とても愛らしい。
番台がよく似合っている。
熱々先生はもうツヤの余命をわかっていると思うんやけど･･･。
六郎に「大丈夫や」と言う。
それは多分嘘で。
でもそれを素直に受け取って喜ぶ。
そして赤紙に喜ぶ。
今、おかわり中ですけど、それを思うとまた泣けてきた。
前半、羽鳥先生と麻里さんのエピソードにほっこりしてたのに。
酒とつよぽんにヒヤヒヤしていたというのに。
もうずっと涙で、ワタシはいつメイクが出来るのでしょうか。
六郎もツヤさんも死なんといて！
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主題歌 – ハッピー☆ブギ/中納良恵,さかいゆう,趣里
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キャスト
花田鈴子（趣里/少女時代：澤井梨丘）
花田梅吉（柳葉敏郎）
花田ツヤ（水川あさみ）
花田六郎（黒崎煌代/幼少期：又野暁仁）
タイ子（藤間爽子/幼少期：清水胡桃）
ゴンベエ（宇野祥平）
秋山美月（伊原六花）
伝蔵（坂田聡）
小村チズ（ふせえり）
茨田りつ子（菊地凛子）
松永大星（新納慎也）
辛島一平（安井順平）
中山史郎（小栗基裕/s**t kingz）
一井（陰山泰）
藤村薫（宮本亞門）
羽鳥麻里（市川実和子）
羽鳥善一（草彅剛）
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