虎に翼 第30話 ネタバレ 感想~裁判官や検事にはなれないモヤモヤ

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第6週「女の一念、岩をも通す?」


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弁護士試験に合格した寅子、久保田、中山はどこへ行っても祝われる。
初の女性弁護士誕生は新聞でも大々的に報じられ、大学では祝賀会が開かれることになった。
花岡からは花束が渡される
「もし今年だめでも来年頑張るように説得しようと思っていたんだ。」
「ありがとう、わたしのことを考えてくれて」

3人の合格者が出たことで、廃部寸前だった明律大学女子部も存続。
女子部の問い合わせがたくさんある。

家路につく寅子は途中でよねが待っていた。
家中に花が飾られた猪爪家の居間に座り、寅子がお茶を運んでくる
「花だらけだな」
「皆さんがお祝いして下さって
来てくれてありがとう。
私も会いに行こうと思っていたんだけど、ごめんなさい」
「私の口述は完璧だった。」
回想—
”君、弁護士になってもトンチキな格好は続けるのかね?”

”トンチキなのはどっちだ。
あんたらの偏見をこっちにおしつけるな”
「私は自分を曲げない。
曲げずにいつか合格してみせる」
はるが、よねに夕飯を食べて行くように勧める
「仕事がありますので・・・」
「そう・・・。いつでも食べにきてね」
門の外までよねを見送る寅子
「悪いが祝賀会には行けない
それと言うのが遅くなったが・・・おめでとう」
「ありがとう。」

背を向けたまま去って行く よね
よねの姿が見えなくなっても道に立っている寅子
♪うちのパパとうちのママが並んだとき・・・
曇り空の海辺を思い出す
入学のときのよね
法廷傍聴
法廷劇
毒饅頭
これまでの出来事やみんなの様々の表情を回想する寅子

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祝賀会の記者会見
「さすが日本で一番優秀なご婦人方」
記者がはやし立てる
「一番?」
「男性でも難しい高等試験に合格したのだから、一番と言っても過言ではないでしょう」
「はて? 私はずっと一番になりたくてがんばってまいりましたが、
自分がこの国で一番優秀だとは全く思えません」
「謙虚でいらっしゃる」
「はて。謙虚?
私は自信過剰、負けず嫌い、一言多いと言われてきましたが・・・
この場に私が立っているのは私が死ぬほど努力してきたから。
けれど、高等試験で合格しただけでいちばん優秀だとは、口が裂けても言えません」
志半ばで諦めた友
学ぶことができない人。
そもそも学という選択肢の無い人
そういうご婦人方を私は知っているのですから
でも今合格してからずっとモヤモヤしていた原因がわかった
「私たちすごく怒っているんです。
そうですよね?」
久保田と中山のほうを向く
法改正が成されても結局女は不利なまま
女は裁判官や検事にはなれない
男性と同じ試験に受かったのにですよ!
もともとの法律が私たちを虐げている
生い立ちや信念や格好で・・・
「男か女かでふるいにかけられない社会になることを願います。
いやみんなでしませんか
私はそんな社会で何かの一番になりたい
弁護士になったら困ってる方を救い続けます
男女関係無く」
桂場が笑う
「失敬」

「素晴らしい。
素晴らしい演説だ」
拍手をする穂高
「そろそろ乾杯と参りましょう」

寅子の演説は記事にならなかった。
祝賀会の雰囲気をシラケさせたからだ。
しかし竹中(高橋努)の新聞の記事だけは寅子のことを掲載していた。

どんな地獄でも突き進んでいる
寅子はこのとき、そう思っていた。

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祝福の嵐を受け、でもなんとなく腑に落ちていないような寅子。
伊藤沙莉の表情にこちらは腑に落ちた。
そうよね。手のひらを返したような祝福。
でも合格しただけ。
合格したけど・・・弁護士になれるだけ。
ご婦人は裁判官にはなれない。
この気持ちを誰に打ち明けるのかと思っていたら、記者会見で言っちゃうところが寅子らしい。
竹中記者は少なからず寅子とは縁があったので記事にしてくれた。
他の記者は「女のくせに生意気」と思っているのか。
日本で一番賢いと言った記者も「女の中で賢いだけで俺よりは下」って思いがダダ漏れだった。
桂場は吹き出したけれど、それは寅子の演説を「女のくせに」とあざ笑ったのではなく、この祝賀会でそんなことを言っちゃう寅子が面白くなっただけ・・・と思いたい。
んで・・・寅子の記事を集め貼り付けるお父さんが可愛い。
優三さんの身の振り方も知れると思ったけど、優三さんはまだ銀行で働いているんだろうか。

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久保田先輩は口述試験では何を聞かれたのが気になる。
よねの口述試験では・・・あの質問は弁護士になるために必要なことだったのか?と思ってしまう。
「トンチキな格好」
って何?
あんたらもトンチキな格好をしているじゃないの。
だけど「あんたらの考えを押し付けるな」までは言わなくても良かったよね。
そこがよねさんらしいんだけど、「これは私の信念ですので」くらいにとどめておいても良かったような。
血の気も多いところがよねさんなんだけど、もう少し丸くならないと。
真っ直ぐで直球。
それだけでは助けられる人も助けられないような気がしないでもない。
轟や優三みたいな人だと受け入れてくれるんだけどなぁ。

さて、来週も盛りだくさん。
弁護士になったものの・・・仕事はなさそうな寅子。
花岡は一人前になったのか?
寅子の初恋。
そして法廷服を着ている寅子

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主題歌 – 米津玄師「さよーならまたいつか!」

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キャスト
猪爪寅子(伊藤沙莉)
猪爪はる(石田ゆり子)
猪爪直言(岡部たかし)
猪爪直道(上川周作)
猪爪直明(三山凌輝/子役:永瀬矢紘)
米谷花江(森田望智)
佐田優三(仲野太賀)
山田よね(土居志央梨)
桜川涼子(桜井ユキ)
大庭梅子(平岩紙)
崔香淑(ハ・ヨンス)
久保田聡子(小林涼子)
轟太一(戸塚純貴)
花岡悟(岩田剛典)
笹山(田中要次)
竹中次郎(高橋努)
増野(平山祐介)
桂場等一郎(松山ケンイチ)
穂高重親(小林薫)
徹男(飯田基祐)
雲野六郎(塚地武雅)

語り – 尾野真千子

コメント

  1. ミートゥ より:

    あの寅子のスピーチのシーン、気になって私、録画を巻き戻して確認しちゃったのですがw
    寅子に好意的な反応をしてるのは、穂高先生と桂場と新聞記者、そして轟(うんうんと頷きながら寅子に尊敬の眼差しw)だけでした。
    花岡はちょっと微妙な表情でw

    これからがスタートだけど、あれだけ男性が居て、寅子の意見にうんうんと頷けるのはたった4人という現実ですよね。

    この先もきっと大変。
    そして私も優三さんが気になるw
    気になりすぎるww

    来週もますます楽しみですw

    • tarotaro tarotaro より:

      ミートゥさん、コメントありがとうございます。

      あの寅子の会見良かったですね。
      花岡は寅子のことを認めつつも、自分が寅子を引き受けるというか、結婚するようなことは考えられないんでしょうね。
      なんだかんだで封建的な家庭で育った気がします。
      花岡も寅子に恋愛感情がなければ単純に喜べたのでしょうか。

      やっと弁護士になれた・・・けれど、仕事をしてナンボですもんね。
      予告にあったように「女性には任せられない」と言われてしまうんですよね。
      女性弁護士は誕生したけれど仕事はない・・・。
      女性ですら女性に頼りたくない。

      優三さん。銀行勤め続けるんですかねぇ。
      弁護士をあきらめ、次のステージに行くのか。
      猪爪家から出て行かないで欲しいです~。