「下町ロケット」新春SP ﾈﾀﾊﾞﾚ感想～神様のように優しい佃製作所

トラクター戦争の結末は?

原作ははコチラ

池井戸潤「下町ロケットヤタガラス」
前作はコチラ

あらすじはコチラ→☆

的場（神田正輝）が帝国重工の下請に圧力をかけ、「ダーウィンプロジェクト」を妨害していることが週刊誌に掲載された。
握りつぶせと言う的場だったが、時すでに遅し。

重田（古舘伊知郎）は、的場と対峙。
「死ね」
と的場に言い放つ。
直後、会長（品川徹）から辞任を命じられた。

藤間（杉良太郎）らは謝罪会見を開いた。
的場も下請法違反を認め謝罪会見を開いた。

的場の後任には木下ほうか、そしてリーダーには財前（吉川晃司）が指名され、無人コンバインの開発にも着手。
藤間社長肝いりのプロジェクト。
失敗したらまた会長に足下をすくわれるかもしれない・・・。

+++++とりあえず20分で的場、退場。

ダーウィンとランドクロウの比較記事が雑誌に掲載され、性能はランドクロウのほうが上だと書かれていた。
その頃、ダーウィンは不具合を連発。
ギアゴーストの技術者・氷室（高橋努）は、原因がトランスミッションにあると気づいていたものの見て見ぬ振りをしていた。

伊丹（尾上菊五郎）は、ランドクロウに搭載されている佃製作所製のトランスミッションをリバース・エンジニアリングするように命じた結果、シャフトの違いを発見。
伊丹は、シャフトの権利関係を調べた。
部品の特許はすでに佃製作所により出願されていた。
取引先から”リコール”も検討するよう言われてしまった伊丹。
リコールするにもシャフトを発明する技術力はない。←氷室は敵前逃亡。退職してしまった。
ダーウィン・プロジェクトの他のメンバーからは佃製作所に土下座をしてでもライセンス契約をしてもらえといわれてしまった伊丹。

佃製作所にやってきた伊丹は、佃製作所が特許申請している技術を自分たちにも使わせてくれと切り出す。
山崎（安田顕）、唐木田（谷田歩）、江原春樹（和田聰宏）が厳しい言葉を浴びせた。

伊丹はただひたすら頭を下げ、お金ならいくらでも払うからライセンス契約をして欲しいと言った。
キーシンは野木の技術を盗み、トランスミッションの設計も島津（イモトアヤコ）が作ったもの。
それで下町で作ったトラクターなんてちゃんちゃらおかしい、←ここまでは言っていないｗ
的場と帝国重工への復讐に走った伊丹を非難。
その上、農家に寄り添っていないことも不満だ。

「自分のことだけしか考えてない連中に、うちのライセンスを渡すわけにはいかない。」

佃はキッパリ断った。
しかししつこい伊丹は、ストーカーのように佃製作所を訪れたり、佃に電話をしたりしていた。

佃も島津も気が重い。←そりゃそうだストーカーだ。
その気持ちの揺らぎを感じた立花（竹内涼真）は、
「ギアゴーストは自業自得だ！！」
と言い放つ。
佃と島津がライセンスを渡すなら、こんな会社を辞めてやる！とまで言い出す始末。

そんなとき、また台風がやってきた。
進路は急激に変わり、またまた殿村の住む地域を直撃。

殿村は佃たちに助けられながら収穫を始める。
こまったのは稲本（トゥビコン岡田）。
ダーウィンを購入するために、コンバインを下取りに出していた。
とうとう殿村にまでコンバインを借りにきた稲本。
農林のいけ好かない行員は
「共済に入っているから大丈夫」
とニタニタと声をかけるが、稲本はうなだれ、殿村は激昂。

殿村は稲本に旧型のコンバインを貸してやった。
しかし日が暮れても刈り取ることができない稲本。
諦めきれない稲本。
そこで佃は、ダーウィンの地図データをランドクロウ用に変換することを考える。
野木を巻き込み、財前にも懇願。
佃は、帝国重工のコンバインのキャラバンも燕市に派遣するように要請した。
自治体からの要請はない。
そしてダーウィンの顧客に帝国重工がそこまでしてやる必要はない。
財前は責任は自分がとると言い、地図データの変換とキャラバンを派遣することを決めた。

燕市に台風は直撃。
急に
「米は俺の命！」
と言い出す、トゥビコン岡田。←稲本ね。

しかしランドクロウがやってきたからもう安心。
ランドクロウがサクサク動く。
トラブルは起きたものの島津の機転で回避。

明け方には稲刈りが完了。
泣いて詫びて礼を言うトゥビコン岡田。

ダーウィン・プロジェクトに参加している企業が急遽集められ、緊急会議が始まった。
重田と伊丹は壇上にいた。
伊丹は、ダーウィンに起こっているトラブルの原因がトランスミッションにあり、そのトラブルを解決する部品の特許を持っている会社と交渉したが、同意が得られなかったことを説明し謝罪する。

怒号の中、突然佃が現れた。
佃は自分の会社が特許を持っていると発表。
自分たちの技術を守りたいという思いから、伊丹の申し出を断った。
しかし先日の台風で困っている農家。
ダーウィンのトラブルで困っている農家。
目の当たりにし、考えが変わったと佃は続けた。

佃の意見に社員皆が賛成してくれたこと、帝国重工の賛同も得られた。
「私たちの技術、私たちの特許。どうか使ってください。
そして、ダーウィンを信じて購入した農家の方々を救っていただきたい。
どうか、彼らの期待を裏切らないでください。」

頭を下げながら号泣する重田と伊丹。
重田は佃の本当のライバルになると宣言。

んでもって・・・財前の緻密な戦略により、ランドクロウは売れに売れた。
んでもって・・・R3ロケットの打ち上げも成功。
←そういえば下町”ロケット”やったね。

帝国重工も佃製作所も、神様のように心が広いのね。
伊丹も重田も稲本も全員許しちゃった。
でも許した人たちみんな、また人を裏切りそう。

「ダーウィン救うんじゃない、農家を救うんだ」
なんて言い出すんじゃないかって思っていたら。。。ほんまにそんな最後で驚いたよ。
生ぬるくないか。
こっちはもっとギャフンを感じたかったのに（爆）
キーシンなんて開発データを盗んでいるのに・・・。

そもそも帝国重工の下請けだったくせに、当時の担当・伊丹をかる～～～くあしらっていた重田父（中尾彬）も悪いと思うんだよねぇ。
的場に全部責任転嫁しているけれど、再三の帝国重工の要望を聞かなかったんだから、切られても仕方ない。

んで、トゥビコン岡田も。
殿村のことを散々バカにしていたくせに、急に「農家のプライド」を出されても困る。
去年、殿村の米が全滅したときに、あざ笑っていたのはなんだったのか？
今日もほんの数分前にもランドクロウをバカにしていたくせに。
人のトラクターを笑うヒマがあるなら、稲刈りしとけよ。
で、農場のいけ好かない男もギャフンとはならないでしょ・・・。

「ビジネス」と言いながらも値段ではダーウィンに勝てないのに、特許まで使わせて、なんでランドクロウが売れたのか。
それはナレーションで済まされたのでわかんねぇ。
ま、キャラバンが良い仕事をしたんだから、帝国重工の株も上がったのかしら。

真夜中の稲刈りは、ランドクロウが変形して武装モードになるんじゃないかと思ったよ。
みんな司令室みたいなとこで作業しているしさ。
特撮っぽかったよｗ

実際、いくら無人とはいえ、台風の夜に稲刈りをするのは危険よねぇ。
台風に向かってキャラバンを派遣するのも難しいと思う。

最終回詐欺を働き、新春スペシャルをしちゃったからハードルが上がった。
これが普通に去年、最終回として放送されたのなら、何にも思わなかったのにさ。
なんで年越ししたんだろう。
最後にはちゃんとロケットを打ち上げて終わったけど、下町ロケットではないよねｗ

無理矢理な展開も多く、最終回は2時間超えだったのでテンポも悪かったけど・・・。
終わってよかったねぇ。

これからは最終回詐欺なんてこっすいことをせず、ちゃんと期間内に納めて欲しい。

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キャスト
佃航平………阿部寛
佃利菜………土屋太鳳
立花洋介……竹内涼真
山崎光彦……安田顕
軽部真樹男…徳重　聡
江原春樹……和田聰宏
迫田滋………今野浩喜
津野薫………中本賢
唐木田篤……谷田歩
蔵田慎二……坪倉由幸
柏田宏樹……馬場徹
加納アキ……朝倉あき
殿村恭子……立石涼子
蒔田…………山本圭祐
本田郁馬……山田悠介
佐伯文也……松川尚瑠輝
上島友之……菅谷哲也
坂本菜々緒…菅野莉央
斉藤あゆみ…原アンナ
○
島津裕………イモトアヤコ
和泉沙耶……真矢ミキ
辰野…………六角精児
神田川敦……内場勝則
稲本彰………岡田浩暉
一村隼人……今田耕司
野木博文……森崎博之
奥沢靖之……福澤朗
稲本彰………岡田浩暉
氷室彰彦……高橋努
吉井浩………古川雄大
戸川譲………甲本雅裕
北堀哲哉……モロ師岡
○
神谷修一……恵俊彰
中川京一……池畑慎之介
重田登志行…古舘伊知郎
水原重治……木下ほうか
殿村咲子……工藤夕貴
殿村正弘……山本學
末長孝明……中村梅雀
佃和枝………倍賞美津子
伊丹大………尾上菊之助
殿村直弘……立川談春
的場俊一……神田正輝
財前道生……吉川晃司
藤間秀樹……杉良太郎