「西村京太郎トラベルミステリー73」 ファイナル ネタバレ 感想~最後なのに星野真里劇場。主役を喰う

スポンサーリンク

十津川警部のレクイエム

あらすじはコチラ→

原作

恋の十和田、死の猪苗代 / 西村京太郎

亡くなった十津川班メンバー・柿沼浩輔(葛山信吾)の部屋から、捜査で使う似顔絵が出てきた。
一人は殺された柿沼の妻・ゆき(小島藤子)か、それとも1年後に出会った児童養護施設で働く女性・小菅みな子(小島藤子・2役)か。
似顔絵の3人は3年前、不動産売買の地面師グループで30億円の詐欺を行っていた。
みな子の同僚で友人の木之内順子(星野真里)に話を聞くと、3年前みな子はアフリカに行っていた。
外務省の確認も取れた。

3年前の6月ある土地を外資系ファンドに売りつけていた。
ゆきには両親がおらず、静岡県の井川へ行く。
家族ぐるみで付き合っていた重森(小野了)の話に聞くとゆきの母は病気で急死。
うさんくさい投資話で事故死した父は借金を500万残していた。
見かねた重森が手を差し伸べた。
ゆきは毎月返済してくれた。
3年前は残りの300万円全部送ってくれた。
その件で柿沼から連絡があった。
会う約束をしたが、重森のところには来ず、みな子と心中していた。
にわかに信じられない十津川班。
地面師グループのことを調べていた

1年前ゆきが殺害された件も地面師グループの差し金ではないか。
ほどなく弁護士の時任(山口竜央)も殺害される。
地面師グループの3人はゆきの他、新井千晶(友近)と時任(山口竜央)。
千晶に話を聞いたが自分はリーダーではないという。
5年前、3年前と2度の不動産詐欺事件を起こしていた。

スポンサーリンク

十津川は順子がリーダーだと推理する。
順子に話しを聞く十津川と亀山
小菅みな子を土地の所有者にするつもりだったが、アフリカで起きたテロの影響で足止めされていたため代わりを探す。
時任がみな子によく似たゆきを見つけた。
詐欺は成功したが、ゆきは刑事と結婚した。
悪事に手を染めてしまったゆきは幸せになっれると思っていなかった
地面師が一番怖いのがなりすまし役の告白。
そこで白木に殺人依頼
なぜ早朝にあんなところにいたのか…。
呼び出されたのだ。
それでも心配はつきない順子。
柿沼がいつ妻の死に不審
柿沼の動向を探るためみな子を差し向けた。
ずっとどうやってゆきにそっくりなみな子を見つけ出したのかと思っていたが、みな子を先に見つけていたのだ。
地面師グループの3人の似顔絵を柿沼の部屋で見つけた。
柿沼の執念によって自分たちは動いていた。
柿沼は近づいてきた小菅みな子にも疑念を抱く

話を聞いた順子は「ブラボー!」と言って拍手。
証拠を見せろという順子。
十津川は必ず証拠を見つける。
もしあなたが犯人なら殺す!と唐突に言い出す。

スポンサーリンク

翌朝、十津川の「殺す」発言動画がネットに流され、炎上。
順子は隠し撮りしていたのだ。

北条早苗(山村紅葉)が白川(ストーカー)の囮になります!
ってなことで、白川は順子に1億円でゆき殺害を依頼されていたが北条が白川の姉になりすまし、金を強請る。
毒スプレーで北条を殺害しようとしたとこに、十津川たちがやってきた←毒スプレー…

柿沼とみな子の心中事件。
柿沼が井川に向かうと知り危険を感じた順子。
みな子が「会って貰いたい人がいる」とゆきの殺害現場まで柿沼を連れて行く。
柿沼はすでにゆきが地面師に関係していると知っていた。
そこで順子が待っていた。
そして順子は柿沼に毒スプレーをふりかけ半殺しにしたあと、湖に横たわせる
「こんなところで溺死っておかしくない?」というみな子にも毒スプレーをふりかけ半殺し。
二人の小指に赤い糸を結びつけ心中に見せかけた。

スラスラ殺害を自供した順子だが、また逃げようとした。
しかし十津川が順子の肩を撃つ!
順子逮捕!

スポンサーリンク

ああ・・・ちんたら話が進んだ割には最後にやりたいことをいっぱい詰めたって感じ?
十津川に犯人を撃たせたかったわけね。
だから、いきなり犯人の星野真里に「あなたを殺す!」なんてことを言ったのね。
唐突になんで殺すなんて言っちゃうんだろうって思ってたんだよなぁ。
最後はもう星野真里劇場だよ(苦笑)
くるった犯人だった。
養護施設の子供たちのために詐欺を働く…意味がわからん。
そのお金で寄付。
どれくらいの金額を寄付していたんだろう。
アフリカで人道支援をしていたとしてもさぁ。
ぶりっこしたり、急に笑ったり、隠し撮りしたり…めまぐるしかったなぁ星野真里。
完全に、主演を喰っちゃったよ!

で、ファイナルとなった今作。
だけど、制作費は厳しかったのかなぁ。
十津川班ってこんなに人数少なかったっけ??
そうそうに葛山信吾が殺されちゃったので、実質4人…。
4人て!!!
ほんで柿沼役が葛山信吾ってのもヘンだったわぁ。
いくら葛山信吾がダンディだったとしても…ちょっと新郎って。
しかも相手は小島藤子ちゃん。親子だぜ?
もうちょっと若手でいなかったのか。

スポンサーリンク

高橋英樹さんが十津川警部に就任したのは2000年。
1944年生まれですからその時すでに56才。
申し訳ないのですが…ちょっとがっかりしました。
高田純次さんが亀さんになったのは2012年。
高橋さんより3才年下。
そりゃそうよ。
2012年時点で高橋さんより年上の亀さんのキャスティングって難しすぎるよ。
2000年、愛川欽也さんよりかなり年下の俳優さんをキャスティングしていれば…なんて思いましたが、それもこれももうファイナルですからw
令和に十津川警部が若返って復活することはないんですかねぇ。
ま、時刻表トリックも難しくて、近年「トラベルミステリー」と謳いつつも、時刻表トリックらしいトリックもなかったし。
今作もトリックもなにも「毒スプレー」ですからね。
もみたん、「囮になります!」だったけど、回想での葛山さんと小島さんの毒スプレーシーンを見ていたら、もみたん、倒れてもおかしくないと思うんだけど(苦笑)
今回の作品は2006年1月7日放送の「豪華寝台特急トワイライトエクスプレス殺人事件 京都・洞爺湖 刑事の花嫁が新婚旅行で殺された…!」のリメイク。
最後だから森本レオあたりが出てくるかなぁって思ったけど出てこず。
あ、2006年の作品は西本(森本レオ)が新婚旅行に行っていたのよねぇ。←それなら葛山信吾さんでも仕方ねーかw
こんなふうに先細りしてからのファイナルなら、土曜ワイド劇場が終わるときに、一度このシリーズは終わらせても良かったのかもなぁ。
そういえば原作は「十和田、猪苗代」で前回は「トワイライトエクスプレス」で洞爺湖、京都ですから…やっぱり制作費が少ないんだなぁ

スポンサーリンク

今年、西村京太郎先生が亡くなられ、もう原作が増えることはないので…という決断か。
いや、いくらお元気そうでも高橋英樹さんが現役…あ、でも「おかしな刑事」の伊東四郎さんはどうなんだっていう。

ただ最終回をしてくれる。
ファイナル!とアナウンスしてくれるのは良いですね。
フジの「赤い霊柩車」なんて、もう最終回を撮ることもないのでしょうし。
片平なぎささんもあんまり主演にこだわっていないみたいだし。

2時間ドラマはなくしてほしくないんですけど。
12月になり、3本も立て続けに放送して…あ、スペシャリストかもーん
ってずっと言っております。

関テレはつよぽんで連ドラするんだから、テレ朝も宜しく!!!
だけど…期待出来ないかな?
ほかの2サスもどんどん終わらせるのかなと思うけど、思うけど…ファイナル!と謳って制作するのは「法医学教室の事件簿」しか思い浮かばないなぁ。
同じく西村京太郎先生の「鉄道捜査官」あたりは…?どうかなぁ?
次は…「法医学教室の事件簿」なのか?

唐突ですが本年もお世話になりました。
これで今年のドラマおさめかな?と思っております。
来年は元旦の「相棒」でお会いしましょう。

皆様良いお年を!

スポンサーリンク

にほんブログ村 テレビブログへ にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
読んでいただいてありがとうございます。
応援していただけると嬉しいです。
西村京太郎トラベルミステリーの感想はコチラ
ミステリースペシャル「西村京太郎トラベルミステリー68 山形・陸羽西線に消えた女!」 ネタバレ 感想~そりゃないぜトミー!!
「西村京太郎トラベルミステリー69」 ネタバレ感想~十津川警部と亀さんがなぜかイチャイチャ
『十津川警部VS鉄道捜査官・花村乃里子』ネタバレ感想~科捜研ではないので一生懸命防犯カメラを見ます!
『西村京太郎トラベルミステリー71』ネタバレ感想~サンドウィッチマンの事務所に移籍したからってさ・・・。
『西村京太郎トラベルミステリー72』 ネタバレ感想~ラストランって最終回?
「西村京太郎トラベルミステリー73」 ファイナル ネタバレ 感想~最後なのに星野真里劇場。主役を喰う
CAST
十津川警部(高橋英樹)
木之内順子(星野真里)
北条早苗(山村紅葉)
二宮ゆき/小菅みな子(2役/小島藤子)
新井千晶(友近)
重森康行(小野了)
スナックのママ(渡辺えり)
柿沼浩輔(葛山信吾)
亀井刑事(高田純次)

コメント

  1. 桜井 敬 より:

    十津川警部の最終話、最後に逃げる犯人を拳銃で撃ったシーンですが、逃げる方向の奥に、旅行者と思われる人が何人も居ましたよね。そんなシチュエーションで、刑事が拳銃を撃ちますか?流れ弾が当たったらどうするんですか?
    責任問題に発展して、辞職ですね。
    原作には、まさかそんなシーンが無いでしょう。
    あそこに、旅行者を配置したのは誰ですか?監督ですか?
    犯人役の星野真里さん、よかったのに、あのシーンがとても残念でした。

    • tarotaro tarotaro より:

      桜井 敬さん、コメントありがとうございます。

      犯人を撃ったシーン。
      観光客を見て、発砲しましたからねぇ、十津川さん。
      強気でかっこ良いキャラなのはわかりますが(原作は)、でも実写はおじいちゃんですからヤバいですw
      あそこに旅行者を配置したのは誰か…それはワタシにはわかりません。すみません。

  2. こなつ より:

    tarotaroさんいつも記事アップありがとうございます。

    記事を読んで昔の『西村京太郎トラベルミステリー』はどうだったかなと検索してみたら30年前のアップされたものを発見。覗いてみたら‥‥‥。
    愛川欽也さんが主演でまだ若く、三橋達也さんの十津川警部、森本レオさんの西本、もみさんもいて、西村京太郎先生もオープニングに登場といった感じでした

    オープニングのあと、長野新幹線もなく、長野から越後川口方面にローカル線で亀井刑事(キンキン)が向かう中、路線の説明もキンキンがのんびりと柔らかく説明(昨今高橋英樹さんが説明してる部分を昔はキンキンがしてたのね)といったすべり出しでした。
    時間がゆったりしていて、ネットやスマホがなく連絡も固定電話ですぐには誰がどこにいるのかわからない時代だからこその2時間サスペンスだったんだなと。

    ★横溝正史作品の金田一耕助もの
    ★江戸川乱歩の明智小五郎もの
    ★松本清張作品の砂の器やゼロの焦点など
    リメイクされて作品を作る場合、設定はやっぱり作品の発表された当時の設定が多い。
    今後十津川警部登場ものが作られるのか?

    そうだ、高嶋政伸の十津川刑事シリーズがあったけどあれはどうなったのだろうと。

    色々書いてしまいましたが十津川警部ものがなくなるのは、終着駅シリーズよりも好きだったから残念。今までたくさんありがとうという思いです

    • tarotaro tarotaro より:

      こなつさん、コメントありがとうございます。
      本年も宜しくお願いします

      昔の土曜ワイド劇場はスタッフの写真が放送されていましたね。
      主演は愛川欽也さんというより、三橋美智也さんだと思います。
      あの時代ですら時刻表トリップは無理があるなと思っていたんです。
      実際、西村京太郎先生も「無理ですけどねw」なんておっしゃっておりました。

      横溝作品当時の設定ですが、最近、映像化された松本清張作品は現在の設定です。
      平成後半はほぼ全てではないでしょうか。
      スマホもガンガン出てきます。

      十津川警部は・・・テレ東に希みを託すしかないかもしれませんね。
      テレ東では船越英一郎さんですが、亀さんのほうがしっくりきますから、
      原作は35~6才の十津川警部ですから、実写にする時にはそれくらいの年代の俳優さん。
      亀さんだって40代だし。
      忠実に描いてくれて、脚本家がうま~~~く現代に落とし込めたら。

      • こなつ より:

        調べて見たのですが、西村京太郎先生は渡瀬恒彦さんがお気に入りで2003年に十津川警部の誕生日と身長、年齢を原則それ以降固定してるようです

        十津川警部
        誕生日7月27日(渡瀬さん7月28日)
        身長173cm(渡瀬さん174cm)それ以前は163cmでした
        ※渡瀬さんより一つだけ小さく設定してるところが渡瀬さんへの愛を感じます
        年齢40歳
        ※※最初小説に登場したときは30歳(警部補として)

        ★ちなみに十津川警部初登場時の俳優さんの年齢
        40歳よりも若い人は0
        ・アラフォー
        夏八木勲(41)若林豪(44)石立鉄男(44)小野寺昭(43)高嶋政伸(42)
        ・アラフィフ
        宝田明(48)天知茂(53)高橋英樹(46、シリーズ化のときは56)渡瀬恒彦(47)高島忠夫(54)萩原健一(52)神田正輝(53)
        ・アラ還
        三橋達也(55)内藤剛志(61)船越英一郎(59、還暦数ヶ月前)

        こうしてみると初演のときで皆さん年齢が高め、1987年の小野寺昭さんを最後にその後は高嶋政伸さんを除けばみんなアラフィフ以上、直近の内藤剛志さんはついに60越え、船越英一郎さんも放送2ヶ月後に60歳というどんどん高齢化が進んでいます。

        40歳173cmの十津川警部 誰か該当しそうな俳優さんやってくれないかな笑

        • tarotaro tarotaro より:

          こなつさん、コメントありがとうございます。

          映像化が多くなるとお気に入りの俳優が出てくるんでしょうね。
          内田康夫さんも光彦は榎木孝明さんが好きだったとか。
          ただ年齢的に無理になってきたらチェンジされましたが、お兄さんとして残られましたね。
          西村京太郎さんが渡瀬さんがお気に入りだったのは、原作に一番近い渋さだったからではないでしょうか。
          年齢が原作と離れて行ってもかっこ良かったですから。
          割と正統派二枚目俳優が演じてないんですね。
          正統派二枚目でちょっと悪そうな人がピッタリだと思ういます。
          しかし、原作の時刻表トリックは現代では使えないでしょうし…。
          内田康夫さんもですが、原作が古い。
          けれども時代設定を昔にするほど昔の話ではないのが映像化の難しさかもしれません。
          横溝正史さんの原作のように戦前なら、昔の時代設定にする一択しかないと思いますが。

  3. めぐみ より:

    こんばんは。
    いつも、楽しませていただいています。

    鉄道ミステリーは面白いですね。
    昔は、細かい字の時刻表と首っ引きだったのを思い出しました。

    >葛山信吾がダンディだったとしても

    私も、吹き出しそうでした。

    50才のおっさん!
    今の時代、アラフィフで初婚も珍しく無いとは言え
    違和感がありましたよね・・・若い時は素敵だったのに。
    見目麗しい男ほど、年齢を重ねると悲惨ですよね。
    しかも、彼はあまり活躍しませんね。
    主演を張らないのは良しとしても、男の色気を感じません。

    星野真里が登場した途端に先が見えてしまいました。
    不幸の似合う女優ですもんね。

    • tarotaro tarotaro より:

      めぐみさん、コメントありがとうございます。
      本年も宜しくお願いします。

      もはや鉄道ミステリーではなくなってしまいましたねぇ。

      葛山信吾さんでも顔が浮腫んでいるのか、ゴルゴ線みたいなのもあって…
      芸能界ならともかく現実的に50代の男性が結婚する相手は若くても40前後かなぁと。
      昔はかっこ良かったのになぁと元も子もないことを言ってしまいます。

      星野真里さん・・・ただの良い人で終わるわけがないですよね。
      彼女のおかげで最後まで見て良かったなぁって思います。

  4. なお より:

    昨年はお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
    年末に立て続けに2サスあり焦りました💦

    連ドラもあまり見ていなくて忘れた頃にこちらにお邪魔すると思います😅

    最後の発砲シーン
    後ろに一般の観光客みたいな人がいましたよね😅あの状況で発砲するなんて狂気の沙汰ではないですよね。
    よっぽど腕に自信があるってことですよね笑っ

    おかしな刑事もゆきひこくん?戻ってきたしまだまだ続きますかね😅

    • tarotaro tarotaro より:

      なおさん、コメントありがとうございます。

      旧年中はお世話になりありがとうございました。
      本年も宜しくお願いします。

      年末は2サスラッシュでしたね。
      しかも平均年齢高めの(爆)

      最後の発砲シーンは優待する高橋英樹さんへのサービスだったのでしょうか。
      まさか視聴者へのサービス!?
      誰トクだったのでしょうかw

      「おかしな刑事」は裏が「Mr.サンデー」でなければ行人くんは出るんでしょうけど・・・あんまり活躍しなかったですねw