「都庁爆破!」 ネタバレ 感想~平和ボケをディスったつもりがブーメラン

スポンサーリンク

新春ドラマスペシャル「都庁爆破!」

あらすじはコチラ→

原作

高嶋哲夫/都庁爆破!

2017年12月24日、華やかな賑わいを見せるクリスマスイブの新宿。
元自衛官の本郷(長谷川博己)は、都庁の展望台を見学に行く妻・麻由子(優香)と娘・朝美(平澤宏々路)と別れ、友人で米国国防総省の担当次官・ケイン高村(吉川晃司)と会っていた。

新宿の街に轟音がとどろいた!
都庁の建物が爆発したのだ!!

パニックの中、都庁へ向かう本郷とケイン。
都庁は、エム(渡部篤郎)と呼ばれる狂信的な支持者を集めるテロリストを中心とする国際的なテロリスト集団・IF(アイエフ)により爆破され、展望室にいた本郷の妻と娘、そして妊婦の結衣(早見あかり)を含む一般客が人質にされていた。
都庁に駆けつけた消防士・海老原(和田正人)や公安部刑事の丸山(小澤征悦)も思っても見なかった事態に声が出ない。
「パパが助けに来てくれる」と娘が信じていると知った本郷は、ケインと共に都庁に潜入する決心をする。

IF は犯行声明を発表し、日本政府に要求を突きつける。
聞き入れられない場合、都庁に仕掛けた爆弾をさらに爆発させるという。
大池都知事(寺島しのぶ)は対策本部を立ち上げるが、御園総理(リリー・フランキー)は政府主導で対応を行うと言い、両者は対立。





テロリストがいるのに簡単に潜入できる都庁。
何人ものテロリストが出て来るのに、モニカ・吉川がめちゃくちゃ強いので次々となぎ倒す。
武器を所持しているのに、取っ組み合いも多い。←吉川は何発銃弾を持っていたのか?
ジャケットプレイのサービスつき。

ハセヒロと吉川のあとにを追って、警察と消防士・和田正人まで侵入。
しかし爆発でぶっ飛ばされる(後に和田正人だけ目をさます。)

ついにハセヒロの娘が人質に取られてしまう。
そこへやってきたのは渡部篤郎。

渡部篤郎は吉川晃司の弟だった。

渡部篤郎を助けるためにやってきた吉川晃司。
そして最初からハセヒロを狙っていた。
吉川晃司は渡部篤郎の命令通りハセヒロを撃ち、捕まってしまう。

渡部篤郎の目的は自爆テロ。
アメリカに見捨てられた。アルカイダに捕まった・・・・。
GXガスを使ってみんなを殺す。

「止めたければ、ハセヒロの子どもを殺しせ」
とまたも吉川晃司に命令する。

追い詰められる吉川。
しかし急に

赤鼻のトナカイを歌い出す娘。

そこへ和田正人に起こされたハセヒロ。
吉川晃司の合図で、渡部篤郎と仲間を撃つ。

「家族だから渡部篤郎を止めに来たんだと思う」
と言うハセヒロ。

GXガスの起動装置を解除していたが、もう一つ爆弾があった。
その爆弾が起動すれば、本庁は爆破されGXガスを外部に漏れる。。

「オレは死んでもオレの怒りは死なない。
全員ここで死ね。」

娘を吉川晃司に託し、爆弾を解除するハセヒロ。
解除されたかと思ったが、最後に8桁のパスコードを入力しなければならない。
和田正人にハセヒロ娘を託し、戻ってきた吉川晃司。
パスコードは渡部篤郎が捕虜になった日だった。



都庁爆破を解除して、離婚しそうな夫婦が寄りを戻すドラマなのか?って思っていたらそのまんまだった(苦笑)

ナゾがナゾのままなんですけど。
まず渡部篤郎はアルカイダの捕虜になってアメリカに殺されたと主張していたが、なぜ日本に来て都庁を爆破しようと思ったのか?
そして兄の吉川晃司が、ハセヒロの娘を殺したら、都庁爆破をやめるっていう理屈はなんなのか?
個人的にハセヒロに恨みがあるならともかくなんの接点もないよね?多分。
ツインタワーもどき爆破の映像を流すのも、配慮がないけれど、「アルカイダ」まで出してくるとはねぇ。
反米ドラマだったんだろうか。

そしてベタ祭り。
ハセヒロが自衛隊を退官したのは部下に任務外の爆弾処理を命令せざるを得なくなり、その部下が爆死。
上は部下の死を隠蔽。
遺族にすら死因を伝えなかった。

吉川晃司と渡部篤郎が兄弟なのもベタ。
吉川晃司がハセヒロを撃ったもののスマホが胸にあり一命をとりとめたのもベタ、←吉川はスマホを狙っていた。

あんなに強いのか、CIAって。←吉川晃司が無双すぎる。
ハセヒロは腕を撃たれた(かすめた?)のに、最初だけ痛そうであとは怪我をしてないないような働きっぷり。
戦隊モノでも見ている気になったよ。
テロリストと戦っているのに、回想シーンも多くて、危機感もないしさ。
元自衛隊だけど、今では一般人のハセヒロに全てを託す知事・大池さんもスゴイ。

ちなみにこのドラマは、2001年の作品だから、都知事は石原慎太郎のはずなのに、明らかに小池百合子知事がモデルだったねぇ。
しかも役名は「大池」さん・・・・。



このドラマこそ、平和ボケだよなぁ。
そしてこのドラマを見たら、平和ボケが進行しそう。

テロリストは子どもを容赦なく撃つだろうし(鈴木拓は容赦なく殺されてたのに)、元自衛官とCIAがスーパーヒーローみたいに倒せるわけがない。
腕を撃たれているのに救急車に向かうことのなかったハセヒロ。
ハセヒロも吉川晃司も、人を数人殺しているのに、家族とご飯を食べに行こうとするハセヒロ。
殺した人間がテロリストなら、捕まらないんだろうか?
正当防衛だっとしても、調書くらい取られるんじゃないだろうか?

ハセヒロは離婚せずに済んだけど、あの娘の危機管理を徹底しないと幸せにはなれないよ。
鈴木拓が目の前で殺されてんのに、スマホを持ち続ける勇気。
そしてそのスマホでどうでも良い映像を送る勇気。
んでもって、いじわるデブ一家(おかやまさんだった・・・)にチクられる悲劇。
いちいちセリフが古臭くダサくて失笑だったテロリスト。
しかし、人質になった子どもが大声で「赤鼻のトナカイ」を歌いだした時の
「何の真似だ」
ってセリフだけは共感。

こんなとんでもドラマなんだから、ヘリに向かって、ハセヒロにチャオ!!を言わせるサービスがあっても良いんじゃないのか?



で、結局このドラマは何をしたかったのか?
「ダイハード」的なことをしたかったのか?
ドリフのコントみたいだったけど・・・。
豪華キャストだったのになぁ。
残念。
「小さな巨人」からハセヒロはあまり役に恵まれていないなぁ。

BGMが「イマジン」だったのも残念ポイント。
ラストシーンは「戦争は終わった」
コチラはまだ良いけれど、テロリストと戦う真っ最中に「イマジン」はないわ。
「陸王」の「Jupiter」くらいないわ。

あ、でもラストに「戦争は終わった」を持ってくるなら。
そしてテロの日がクリスマスイブなら、お正月特番ではなく、年末スペシャルにすれば良かったのに・・・・。

にほんブログ村 テレビブログへ にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
読んでいただいてありがとうございます。
ポチッっとしていただけると嬉しいです。

CAST
本郷裕二 : 長谷川博己
ケイン高村 : 吉川晃司
本郷麻由子 : 優香
海老原実 : 和田正人
櫻井結衣 : 早見あかり
アズマ : 毎熊克哉
本郷朝美 : 平澤宏々路
御園朔太郎 : リリー・フランキー
丸山尚人 : 小澤征悦
大池由紀子 : 寺島しのぶ
エム : 渡部篤郎
ほか

コメント

  1. naraku より:

    #精霊の守り人とか#シンゴジラとか#MOZUとか#ダイハードとか、、twitterでも飛び交っていましたが(笑)、、ともあれ吉川晃司さんがいかにかっこいいのかが改めてわかったので楽しいドラマでした。

    陸王が選挙のせいで一週遅れになってしまったので本来は12/24放送の予定だったのだと誰かがtwitterで書いていたので、お正月なのにクリスマスイブの設定だという違和感の謎が解けました。

    ダイハードなら、最後に救急車が来てごたごたしているところに渡部篤郎さんが銃を持って出てくるはずなのに、と思いながら見ていましたが渡部さんは素直に死んでしまったんですね。ダイハードもそうだけどテロリストが不運だとしか言えなくて。

    • tarotaro tarotaro より:

      narakuさん、コメントありがとうございます。
      本年もよろしくお願いします。

      >#精霊の守り人とか#シンゴジラとか#MOZUとか#ダイハードとか、、
      ワタシも全部思い出しましたw
      吉川晃司はCIAというより、槍舞でした(爆)
      50過ぎてあんなに格好良い男って・・・。
      ハセヒロも格好良いけれど、ちょっと癖のあるダメンズが似合うタイプなので、テロリストと戦っていても違和感しかなかったです。
      インテリっぽいですよねぇ。

      選挙特番の影響があったんですねぇ。
      もしそれが本当なら、裏は「鬼畜」だったんですね(今回は「三匹のおっさん」)。
      長谷川博己の「小さな巨人」がとても残念な結果だったので、このドラマも・・・と思ったんですが、真剣にみるドラマではなかったですね。
      ツッコミどころがいっぱいで(苦笑)

      そうそう「ダイハード」も意識しているのかと思いました。
      でも制作費・・・。

      エキストラさんが素晴らしかったですw
      さすがに都庁ではなく名古屋で撮影したらしいのですが、「陸王」を制作しただけのことはあって、大勢のエキストラさんを誘導するのは上手いんだって妙なとこに感心しました。
      でも「陸王」同様BGMの選曲は変でした。
      なぜ「イマジン」・・・・。
      でもアクション・コメディだと思えば楽しかったかも!!

  2. 信濃のコロンボファン より:

    私にとってまた疑問が残った作品になりました、屋上にいた武装したテロリスト5~6人と40人の人質はどうなったのか、テロリストの計画は人質40人をヘリコプターに乗せて国会議事堂等に突入させ殺す事、それがどうなったのか?ヘリコプターから大勢の特殊部隊が出てきたので、何の抵抗もしないで捕まった、私はそうは思いません、冒頭でマスコミのヘリコプターをミサイルで爆破した凶悪な連中です、おとなしく捕まるはずがない、怒って40人の人質を皆殺しにして、特殊部隊に射殺された、ただし優香1人だけ奇跡的に生き残った?あるいはその他何人か生き残ったか?
    それにしても都知事のそばに警視総監がいたけど何の役にも立たない、総理大臣も毒ガスがまかれると分かったら東京から逃亡するし、最初に突入した特殊部隊も弱いし、公安警察官の小沢も大した役に立っていない、吉川1人が大活躍のドラマでした。

    • tarotaro tarotaro より:

      信濃のコロンボファンさん、コメントありがとうございます。
      コメ返が遅くなりすみません。

      屋上にいたテロリストや人質・・・。
      どこに行ったんでしょうねぇ。
      ヘリは屋上に着陸していないのか、それともテロリストをやっつけたのか。
      もうこれは無理矢理警察側が鎮圧したと思うしかないでしょうねぇ。
      リリー・フランキーは好きだけど、リリー・フランキーが総理大臣の国なんて危なくて仕方ないですよ(笑)
      とにかく吉川晃司が格好良いだけのドラマでした。