虎に翼 第69話 ネタバレ 感想~判例は残るのに穂高の功績は残らないのか?

スポンサーリンク

第14週「女房百日 馬二十日?」


ドラマガイド

あらすじはコチラ→

穂高の最高裁判事退任が決まる。
桂場が退任記念の祝賀会の幹事になったので、寅子に手伝って欲しいと言う。
ライアンも名誉なことだと
目が泳ぐ寅子
「断るつもりか?」
「いえ・・・そんな」
桂場は寅子と穂高が気まずいことを知っているくせに頼んできたと睨む

「掲げた家裁の理想に近づきたいんです」
弁当を食べようとしている多岐川に言う寅子
「家事部と少年部みんな理想を掲げていると思うぞ
彼らはそれを必死に守ろうとしている。」
「理想と現実がぶつかっているのではなく、理想と理想がぶつかっているんですか?
それじゃ、どうやって相手を納得させれば良いんですか。」
「それがわかるなら
俺は家裁の理想をとっくに達成させているだろうな!」
机につっぷす寅子

スポンサーリンク

栄二(中本ユリス)の事で、少年部の壇を訪ねる寅子。
調査記録を見る限り、栄二はハーフである容姿のことで、戦時中も敵国のスパイだといじめられていた。
前科三犯の窃盗も主犯格は別にいる
孤独から居場所を求めて非行に走ったように感じる。
「おそらく間違っていない
だが栄二は貝のように口をつぐんで何も話そうとしない
彼にまっとうな居場所を作る必要がある
だが本人の気持ちを理解せねばなんともならんのだ」
「少年部も家事部も目指す道は同じだと確信しました。」
両親だけでなく栄二の気持ちを考え、離婚と親権の問題を解決したい
「一言も口をきかないぞ」

両親の話し合いは平行線。
父はすでに新しい女と暮らしており、その女性が妊娠している。
栄二のことを育てるつもりはない。
母もフランスで心機一転やりなおしたい。
栄二を養える自信がない。
栄二に話しかけるも話して貰えない。

スポンサーリンク

穂高の退任記念パーティ
「佐田君、今日はありがとう。
本当にありがとう」
来るなり、嬉しそう穂高が寅子の手を握る。
「見ただろ
あの先生の嬉しそうな顔」

穂高の退任の挨拶
星(平田満)から出がらしと言われたこと。
人生を頑張り尽くし時代が変わり役目が終わったと思ったが、出がらしだからできることをしようと思った。
こういう会を開いて頂けたのは出がらしとして最後まで自分の役目を務めることができたのかなと思う。
法律を一生の仕事にすると決めた
旧民法に異をとらえ
ご婦人や弱きものたちのために声を上げてきたつもりだ。
ご婦人の社会進出
新民法の歌う本当の意味での平等
尊属殺の重罰の違憲性
昔から、自分の役目なぞ果たしていなかったのかもしれない。
結局私は大岩に落ちた雨だれの一滴にしかならなかった
でもなにくそともう一踏ん張りするには私は老いすぎた
「諸君あとのことは宜しく頼む
本日は本当にありがとう」
花束を持ちながら悔しそうに涙ぐむ寅子はたまらず、多岐川に花束を押しつけて出て行く
気付かないライアンが教え子の佐田寅子から花束贈呈とアナウンスしてしまう。
多岐川は取り繕うように花束を穂高に渡す。
しょんぼり受け取る穂高

スポンサーリンク

「ガキ!何を考えているんだ!」
桂場が廊下で寅子を叱る。
穂高が廊下に出てきた。
「佐田君」
まっすぐ穂高を見つめる寅子
「謝りませんよ私は。」
先生の一言で心が折れてもそのあと気まずくても尊敬と感謝だけはしていました。
「世の中のそういう流れ」に流さされる辛さ。
それでも理想の為に周りの人を納得される踏ん張る側の人だと思っていた。
「最後の最後に花束を渡して、あの日のことをそう言うものだと流せません。
先生に自分も雨だれのひとしずくなんて言って欲しくない」
「あああ、謝ってもだめ、反省してもだめ、だったらわたしはどうすればいい!」
「どうも出来ませんよ!」
穂高の前に立つ
先生が女子部を作り女性弁護士を作った功績と同じように
女子部の我々は報われなくてもひとしずく雨だれでいようと敷いて
その結果歴史にも記録にも残らない雨だれを無数に作り出した。
「感謝はしますが許さない。
納得出来ない花束を渡すことはできません。
世の中そういうものだとながされない
それでいいじゃないですか
以上です。」

動けない穂高
多岐川とライアンが声をかける

寅子は屋上で「うわ~!!」と叫ぶ

スポンサーリンク

寅子、穂高先生に厳しすぎない?
昨日は「判例は残る」と言っていたじゃないか。
であれば穂高先生が作った「女子部」も意味のあることだ。
穂高先生の功績は寅子から責められるものではない。
もちろん心が折れた女性はたくさんいた。
でもそれは穂高のせいではない。
穂高が女子部を作ったから、最後まで、面倒をみなければならないということか?

穂高先生はきっと周りの反対を押し切って、女子部の募集をスタートさせた。
至らないところも多々あっただろう。
まだ出がらしになる前の穂高先生だからなんとかスタートできた。
「雨垂れの一滴」はそんなにダメなの?
寅子、いくらなんでも穂高先生に甘えすぎではないか。
なんだかなぁ。
穂高先生が気の毒だよ。
もちろん、寅子が妊娠したときや、就職を世話したときは・・・アレだったけど。
それでもなぁ。
穂高が理解者だと思って甘えすぎたんではないか。
女子部でなくても、法律を学んだ人がみんな夢を達成できてない。
それは穂高先生のせいではない。
優三だってそうじゃないか。
司法試験には受からなかった。
うまくいかないのは穂高のせいじゃない
にしても小林薫さんがかなりよぼよぼに演じているので、老人虐待にすら見える寅子の迫力・・・。

最後に荒ぶる寅子を見た、汐見、小橋、稲垣が困惑しているところに何故かちょっとだけ癒やされた
「どうする?」
「(朝ドラ受け)どうする?」
みたいな・・・。

長引かず、寅子と穂高の和解をお願いします。
桂場は最後に和解させて穂高を送り出したかったのに・・・。
仏頂面なのにバランサーだよなぁ。

スポンサーリンク

虎に翼の感想はコチラ→

主題歌 – 米津玄師「さよーならまたいつか!」

にほんブログ村 テレビブログへにほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援して頂けると嬉しいです。

キャスト
佐田寅子(伊藤沙莉)
星航一(岡田将生)
猪爪直明(三山凌輝)
猪爪花江(森田望智)
猪爪直人(山田忠輝)
猪爪直治(二ノ宮陸登)
佐田優未(竹澤咲子)
山田よね(土居志央梨)
小橋浩之(名村辰)
稲垣雄二(松川尚瑠輝)
崔香淑(ハ・ヨンス)
轟太一(戸塚純貴)
桂場等一郎(松山ケンイチ)
穂高重親(小林薫)
汐見圭(平埜生成)
久藤頼安(沢村一樹)
多岐川幸四郎(滝藤賢一)
大庭梅子(平岩紙)
語り – 尾野真千子

コメント

  1. saki より:

    寅ちゃんがあまりにも怒ってるので「私、なんか見逃してたのかな」と思ったほどです。
    確かに最近の穂高先生には「うん?」と思うこともあったけど、なんだったのか当人じゃないから記憶も薄いし。

    結婚出産の時は確かに、穂高先生にも女は〜的なことはあった。
    でも許容範囲というか、私がトロいだけなのか。

    ここを拝見し「そうだよなぁ、そこまで責められるほどの悪行じゃないよね」と思いました。それはよねさんに対しても。
    当事者じゃないとわからないことは、山程ある。見えないことが山程ある。

    ってわけで、寅ちゃんそろそろ、ゆみちゃんはなえちゃんのフォローを…
    こちらは仕事と違って、一生取り返しつかなくなるぞ。

    • tarotaro tarotaro より:

      sakiさん、コメントありがとうございます。

      寅子が穂高先生を許さない自由もあるんですけど、あんまりにも怒っていて驚きました。
      悲しんでいる・・・ではなく怒り。
      そこが寅子なんですけど。
      吐き出すだけ吐き出したら・・・あとは和解しかないと思っているんですけどね。
      明日・・・どうでしょう!?

  2. ミートゥ より:

    部屋に入っていく穂高先生の、ヨボヨボのしょんぼり背中が…ねぇ…(泣)

    まさか少し前まで、離婚後保護されて娘の家に転がり込み、くまさんと威勢の良い喧嘩して、昔の恋人後ろに乗せてバイクでツーリングしてた同一人物とは思えない(=コタツです😂)おじいちゃんっぷりが切なくて。

    法の世界への導きもそうだし、寅子のお父さんの事件の時だって先生あんなに助けてくれたのに😢

    それでもそれだけ「信じていた」原点の穂高先生からの言葉が、寅子にはショックだったのでしょうか。

    でもなぁ…
    結局邁進してる寅子は、自分の娘の淋しい気持ちさえ気付いてあげられていないのよね。

    私もこのままじゃなく、穂高先生とはぜひ和解して欲しいと願ってます(泣)

    • tarotaro tarotaro より:

      ミートゥさん、コメントありがとうございます。

      穂高先生・・・登場時よりめっちゃヨボヨボしているしw
      そうだ。こたつの時のほうが元気だったw

      お父さんの裁判では、猪爪家全員、穂高先生に足を向けて眠れないんじゃないかと思いますよね。
      穂高先生は寅子のことを孫のように見守っている・・・つもりだったのに。
      でも穂高先生が「ああ!もう!」と嘆き怒ったのはクスッとしました。
      言われっぱなしじゃない。
      でも傷ついたおじいちゃんの哀愁・・・。

      寅子は両立しているつもりなんですかね。
      両立なんてあり得ないんだけど。
      花江にも感謝を伝えていると思うんですけど・・・。
      でも大人は察して上げることができるけど、優未のことは・・・。
      こっちは来週に持ち越しでしょうか。