「探偵・由利麟太郎」 最終話(第5話) ネタバレ感想~もう一度会いたいゆりりん!

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「マーダー・バタフライ 後編」


横溝正史「蝶々殺人事件」
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原さくら(高岡早紀)は藤本章二を隠し子だと小野(佐野岳)に説明していたが、それは小野の気を惹くためだった。
フロックコートの男はさくらの自作自演。
さくらが無くなってから三津木(志尊淳)が見たフロックコートの男は相良千恵子(吉谷彩子)がさくらのためにやったことだった。
さくらは藤本が殺されて狂うほど悲しんだ。
それでも藤本の死を利用して小野の気を惹いたのだ。
自分の嘘に自分が騙されたかったのかしれない。
”芸術家気質”
”もしくはなんらかの精神疾患”
その頃、さくらは”子供が欲しい”と言い出した。
だからさくらの夫・原聡一郎(大鶴義丹)が子供のような年頃の雨宮順平(水沢林太郎)。

志賀(水橋研二)が心臓発作で亡くなった。
遺された映像からさくらが殺された日にさくらに呼び出されていたことがわかる。
しかしすでにさくらは殺害されていたので、呼び出したのはさくらではない。
待ち合わせ場所にさくらは来なかった。
その後、さくらの亡霊を見る。
さくらと酒を酌み交わした・・・と妄想も。
「私のせいですか?」
さくらの亡霊のふりをしていたのは千恵子(吉谷彩子)だった。




由利(吉川晃司)は最初から犯人には気づいていた。
まず聡一郎に説明を!
藤本のことを本気で自分の隠し子だと思っていたさくら・・・
しかし聡一郎はさくらは性機能障害と言う。
性交渉はできない。
高校時代のトラウマが原因だ。

しかしさくらは藤本と会ってしまった。
藤本はさくらが母親であることを全否定。
さくらは混乱し、藤本を殺してしまった。
彼女は違う子供を求めた
子供を欲しがる彼女に聡一郎が与えたのは雨宮
「この子はあなたの血を分けた子供ですね。
歩き方が同じだ。」
聡一郎は女癖が悪く楽団の女性にも次々に手をつけた。
そこに土屋(鈴木一真)が入ってきた。
さくらが亡くなった翌日も女を部屋に連れ込んでいた。
一瞬停電し、部屋が暗くなる。
土屋は聡一郎を手に欠けようとしていた。



さくら(高岡早紀)を殺害したのは土屋(鈴木一真)
雨宮を殺害したのも土屋(鈴木一真)

土屋は聡一郎を殺そうと思っていたが、間違って雨宮を手にかけてしまった。
途中で気づいたが見られてしまったものは仕方ないそのまま絞殺。
土屋は遺体を布で包み、4階から5階へ移動。
ロープを窓の外に引っかけ、輪にした部分に遺体を吊す。
ぐるぐるとロープを回す。
ロープを回転をさせる、その間に土屋は一階に降りる。
ロープは逆回転をして死体が落ちる、この時、開いていた4階の窓を壊してそのまま落下。
アリバイが成立したかに思えたが・・・ゆりりんはお見通し!

土屋はみんなを驚かせようとさくらにもちかけた。
さくらは土屋の言う通りに動いた。
コントラバスからみんなの前に登場するのも楽しみにしていた。

聡一郎の浮気三昧で不安定なさくら。
我が子だと思っていた藤本にその妄想を全否定されて、一気に精神を病んだ。
高校生の頃に受けた
常にさくらのそばにいたのは土屋(鈴木一真)
さくらの精神状態をずっと見ていた。
このままでは原さくらが狂気のソプラノ歌手として汚名を残す。
そうなる前に葬ってやりたかった。
土屋はさくらを愛していた。
さくらが 壊れないうちにこの世から退場させることだった。
イタズラ好きのさくらにみんなへのサプライズを提案した土屋。
リハーサル直前にコントラバスケースの中から現れる。
サプライズを楽しみにしていたさくら。



「楽譜の暗号」も土屋が仕組んだ。
あの部屋を選んだのは、世間に知らせたかったからだ。
あの部屋を調べれば、さくらと藤本を結び付ける証拠が出てくる。
土屋さんはそれを見つけてもらいたかった。
土屋は 藤本章二がさくらの隠し子だと世間に思わせたかった。
藤本を殺害してしまったさくらだが、ようやく再会できた母親が我が子を殺すはずがない。
そう思わせるしかなかった。
土屋は咽頭癌で余命幾ばくも無い。
もう誰もさくらを守る者がいなくなる。
「全身全霊で愛をささげた女にしてやれる唯一のことをしてやったんですよ。
先生は私の私だけのきれいで優雅なアゲハチョウなんですから。」
土屋が聡一郎の命を狙った動機は、聡一郎の女癖の悪さ。
さくらを悲しませた聡一郎をこのまま楽団に残すわけにはいかなかった。

事件は解決、三津木は由利に千恵子のファンだったんでしょうとからかう。
場面が変わって聡一郎(大鶴義丹)歩道橋の階段を上がると・・・さくらの亡霊が!
驚いて階段から転げ落ち・・・多分絶命。



藤本章二殺人事件は原さくら(高岡早紀)の事件とは無関係なはずだった。
原作はねw
だけど藤本殺人事件はくっつけてくるんじゃないかなぁって思ってはいた。
その方がドラマティックだし。
だけどさくらが殺害したとは思わなんだなぁ。
今回、犯人は原作と変わらず土屋でいしたが、動機が全く違っていた。
土屋はさくらに嫉妬して殺害した。
しかも金に目がくらんでネックレスも盗んだり・・・と最低男なんですよねぇ(爆)
また原作は土屋の日記をもとに三津木が小説を書くってことになっていたので、土屋目線で物語が進むんですよねぇ。
最後にアンタが犯人か!って言う。
でもそれは無理だわね。
連ドラなわけですから。



このシリーズ、犯人を変えたり、犯人を可哀想にしたり、いろいろ原作とは変わっていた。
なんとなく湿っぽくなんとなく都合良く。
ただこの原作。
実はゆりりんと千恵子が結婚するというハッピーエンドなんですよ。
ドロドロの殺人事件から一転、明るい結末。
それが・・・もしかして千恵子が亡霊に扮して聡一郎を脅したのか?
いやいや勝手に聡一郎が亡霊を見てどんくさくも階段落ちしてしまったのか?
ドラマのほうがホラーなエンディング!
千恵子はさくらの亡霊になったりフロックコートを着たりと忙しい。
そして・・・ちょっと迷惑な存在だったな。

このドラマはなんて言ったってロケーションが良かった。
京都と横溝の世界って合うんだなぁ。
そしてもちろんキャスティングも!
吉川晃司しかあんなロングコート似合わない!
そして子分気質でワトソンにピッタリな志尊淳も!
エンディングの渋さも!

内容は・・・原作のほうが面白いかも?ってとこも正直ございました。
でも当時の原作を現代に持って来た場合、話が変わってしまうのも致し方ない。
それでも今回のアリバイトリックは原作をそのまま利用しているわけですから、横溝ってスゴいのかもしれない。





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主題歌
メインテーマ:Brave Arrow
エンディングテーマ:焚き火吉川晃司

キャスト
由利麟太郎・吉川晃司
三津木俊助・志尊淳
等々力警部・田辺誠一
波田聡美・・どんぐり
山岸克平・・木本武宏
ゲスト
原さくら・・高岡早紀
原聡一郎・・大鶴義丹
土屋恭蔵・・鈴木一真
相良千恵子・吉谷彩子
小野竜彦・・佐野岳
雨宮順平・・水沢林太郎
川田良介・・佐渡山順久
志賀笛人・・水橋研二
藤本章二・・池岡亮介
浅原警部・・板尾創路

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