最終週 「虎に翼」
あらすじはコチラ→☆
平成11年
寅子が亡くなり15年が経った
優未は自宅で着付け茶道を教えたり
雀荘、寄生虫雑誌の編集
花江とそのひ孫の面倒をみる毎日
花江はすっかり猪爪家の重鎮
笹竹のあんこの味は変わらず。
夜、並べた家族写真をぼんやり眺める
”なんだか元気がないわね”
優未につきまとうイマジナリー寅子
かつて寅子の通学路だった橋の上で美雪が携帯電話で話す
突然首切りにあったらしく、自分が悪いのだと話している美雪
優未は話しかける
「それあなたがダメでも悪くもないと思います」
労働基準法で雇用主は30日前に解雇予告義務がある
「みんなが持っている権利なので使わないと
もし良ければ私の知り合いの弁護士に相談して下さい
佐田優未の知り合いと言ってくれれば良いです
法律はあなたの味方です」
帰宅すると朋一とのどか、航一がいた。
朋一は元妻と息子を迎えに行くとか
のどかが夕飯を作る
「おかえりなさい航一さん」
「おかえりなさい優未さん」
「やっぱり老人ホームじゃなくてここで一緒に暮らすのがいいと思うんだけど」
「子供達に縛られず自由に過ごしたいんです」
「秘密の話聞いてくれる?
私とお母さんの生き方って全然違うじゃない
私は私が好きだけどお母さんのすごいところ格好良いところ
なんにも引き継げないまま人生が終わっちゃう
さっき自分の中にお母さんを感じたの
私にとって法律ってお母さんなんだよなって
だからね今、すごく近くに感じる
法律を感じると心が軽くなる
みーんなの中にあって寄り添ってくれるものなんだよなって
ごめんなさい意味わかんないわよね
のどか姉ちゃん手伝ってくる」
「だそうですよ。」
航一がイマジナリー寅子に話しかける
「なんだか照れるわね」
「寅子さんがいなくてとてもさみしいけれど、もう少しこうやって彼らを見守ってこの余生を楽しみたいって自分でも驚いてしまいまうが、そう思ってしまうんですよ」
「やだわ私が法律って」
「はて?
今の僕の話聞いてました」
「なるほど・・・ごめんなさい
さっきのが嬉しくて、余韻に浸ってしまってつい」
「その得意気で幸せそうな顔、懐かしいな」
「はて?」
「ほらあの時だよ」
笹竹
今でもご婦人が法律を学ぶことには反対だと言った昨日の桂場←
「法を知れば知るほどご婦人達はこの社会が不平等で歪でおかしいことに気付き苦しむ
しかし社会は動かないし変わらん」
「でも今変わらなくても、その声がいつか何かを変えるかもしれない」
「君はあれだけ石を穿つことのできない雨だれになりたくないと言っただろう」
「未来の人たちのために雨だれになるのは至極光栄です。」
「それは君が佐田寅子だからだ
君のように血が流れていようと、その地獄に喜ぶもの好きはほんのわずかだ」
「いや、ほんのわずかだろうが確かにここにいる。」
よねが言い、そこにいる全員が桂場を見据える
笑みを浮かべ眺めている航一
「失敬」
笑う桂場
「撤回する」
仏頂面に戻る
「君のようなご婦人が特別だった時代はもう終わったんだな」
「はて?いつだって私のような女はごまんといますよ
時代がそれを許しただけです」
寅子が桂場のおでこについた桜の花びらをとり、席に戻る
イマジナリーはるが微笑む
「どう地獄の道は?」
「最高!です」
「そう」
二人の笑顔に涙が溢れる
「寅子さん?」
航一に呼びかけられると笑顔になる
「ねえ、皆さんにとって法とは何かしら?」
「法律は法律だ。
それ以外でも以下でもない」
とよね
テーマ曲
回想がながれ最後は法廷に法服姿の寅子。
曲に合わせて
「さよーならまたいつか!」
終わりました。
またいつか・・・続編。番外編はあるんでしょうか?
最終回は、最後の「さよーならまたいつか!」でちょっと泣きそうにはなりましたね。
回想が良すぎた!
ワタシが好きだったのは・・・やっぱり女子部かな。
階段下の優三の部屋で、寅子は階段に座って。
いろんな話をしていた時
両親も兄も花江も。
猪爪家のキャラはとても楽しかった。
6ヶ月間楽しい朝を約束されていると思った。
新潟前後から・・・?と思うことはあったけど、東京に帰ってからは。
再婚にも時間は割かれたし、新しい家族も・・・。
その間、お仕事の印象があまり・・・
朝ドラでありがちな母娘の亀裂も・・・特になかったなぁ。
後半、優未の役・・・変更しなくても良かったかもってくらい空気だった。
今日の優未は・・・老けていた・・・とはいえ、優未はワタシの母より年上なので・・・。
それにしては老けてないか。
直治が自由に好きなトランペット奏者になっているが優未は・・・いろんな仕事をしているっぽい。
お茶もお花も師範
それはわかるが寄生虫の雑誌の編集ってそんな片手間にできるのか・・・。
直明や直人の奥さんたちのように何か仕事を持たなくても、優未が花江のような専業主婦になっても良かった。
ってか、なんで息子を娘に変更したんだろうか・・・。
ま、そりゃね。
前半はイケイケどんどんです。
後半失速と言うのは朝ドラにありがちなこと。
寅子が女性初の法曹家になる最初は痛快。
社会的地位を得るとなかなかそういう訳にはいかないってことはわかるんだけどね。
多様性を盛り込みすぎたのも違和感はあった。
原爆裁判も尊厳殺の裁判も朝ドラの中におさめるのは難しい。
15分しかないんだから。
「原爆裁判」は寅子も関わっているのでともかく、「尊厳殺」の裁判はまったく関係ないんだけど。
そりゃ法律ってくくりでは関係がある。
だけど、少年法がメインのほうが良かったかなぁ。
この点においては花岡の亡くなり方も違和感がありました。
花岡が亡くなった時にも書きましたが、ある一部分だけ他の実在の人物を持ってくるのってちょっとご都合主義ではあると思う。
もちろん、寅子の全てが三淵さんであるとは思いませんし、それならドキュメントにすれば良いので・・・。
でもなぁ、夫婦別姓とかはちょっと。
何度も書いているけれど「家裁の母」と呼ばれた寅子は、「愛」を大切に対応してきたのは間違いないと思うが・・・それだけではなかったはず。
穂高先生も桂場も多岐川もよいキャラであることには違いない。
それぞれの演者もとても良かった。
しかし寅子は、桂場、多岐川、ライアンに気に入られたから出世したと言われてしまうのは、そこの描き方が甘かったからではなかろうか。
お仕事ドラマではなく、女性の一生のドラマだから仕方ないとはいえ・・・。
シナリオ・・・ワタシは読んでいないのですが、穂高先生の花束シーンも端折られているらしいので、シナリオを読めば合点がいくこともあるんでしょう。
しかしながら、ドラマはドラマで完結させて欲しいなと思うのです。
それでも・・・。
何度も笑ったし、何度も面白いと思ったことは変わりません。
出演者の大半がフジテレビの病院に行ったとしてもw
最終回の寅子がイマジナリーなのは驚いたし、また斬新ではあったかな。
主演の伊藤沙莉さん。
彼女は最近、正義感のある役ばかりなので、これからは・・・またこれまでのような、そう。
パン子のような破天荒なキャラを演じて欲しいし、脇でめっちゃ光るため主演の人は嫌かも知れないけど・・・。
そんな役をやって頂きたい。
そして次の朝ドラ「おむすび」
前半、阪神淡路大震災の映像も出てきそうで・・・それはちょっとしんどいんだけど・・・。
それでも明るい朝を見たい。
ロケーションも良さそう。
そういえば「虎と翼」は朝ドラ名物ロケ地推しってのがなかったように思う。
登戸?もどういうとこだかよく知らんし、新潟も新潟ってだけでw
町おこしてきなことはなかったように思うけど、今度はありそうですね。
虎に翼の感想はコチラ→☆
主題歌 – 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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キャスト
佐田寅子(伊藤沙莉)
星航一(岡田将生)
佐田優未(川床明日香)
猪爪直明(三山凌輝)
猪爪花江(森田望智)
猪爪直人(青山凌大)
猪爪直治(今井悠貴)
星百合(余貴美子)
星朋一(井上祐貴)
星のどか(尾碕真花)
山田よね(土居志央梨)
崔香淑(ハ・ヨンス)
轟太一(戸塚純貴)
桂場等一郎(松山ケンイチ)
汐見圭(平埜生成)
久藤頼安(沢村一樹)
多岐川幸四郎(滝藤賢一)
大庭梅子(平岩紙)
田沼玲美(菊池和澄)
遠藤時雄(和田正人)
語り – 尾野真千子
コメント
久しぶりに朝ドラを完走しました。
「すん」と「はて」、よかった。なんでこんなにこのドラマに心惹かれたのか。今を生きる私も無意識に「すん」てしてるし、「はて」と納得がいかなかったことがある。だからこんなに共感するし、米津さんの主題歌が刺さる。これは今を生きる私たちのドラマなのだと感じていました。
壁の憲法と花沢さんの絵が最後まで要所でアップになり、このドラマの軸になっていたところも良かった。
後半はやはり少し詰め込みすぎでしたね。たろたろさんの感想、同じように感じています。
家族もどんどん人数が増えたのですが、後半は類型的に感じてしまった人物も多かった。(百合子さんはよかった)ゆみは女優さんが変わりすぎて全部がつながった1人の人物として感じられなかったんだよなぁ。
とはいえ、総じて楽しませてもらい、心に残るドラマとなりました。
ドラマが終わっても、今の私「すん」だった!とか、ここは流さずに、「はて」と考えたいなんてよぎりそうです。
たろたろさんの毎回の感想、楽しく読ませてもらいました。おかげで一緒に朝ドラを楽しめました!ありがとうございました。
ポプラさん、コメントありがとうございます。
完走おめでとうございます~
主題歌も良かったですし、やっぱり女子部時代の寅子は痛快でした。
他の女子部の生徒も個性豊かで。
それだけに後半はかなり詰め込みすぎたので、主張が強すぎたのが残念です。
優未は重要な役だと思うのですが、わりと最近変わった役者さんだったので・・・思い入れが。
毎田さんを続けるか、毎田さんではなく、最後の役者さんで続けるかのほうが違和感なかったかもしれません。
とはいえ、前半は何回も見たくなるほどの出来で、楽しかった。
後半もBSと地上波の2回は見ていました。
来週からの「おむすび」は前評判があまりよくないようですが、ハシカンちゃんにぶっ飛ばしてもらって、明るい朝を楽しみたいです
tarotaro様 おはようございます
もうすぐ「おむすび」が始まりますね。
それまでに「虎に翼」の感想を書きたいと思い…
こんなときにすみません
好きな朝ドラでした。朝ドラはなかなか半年間全部楽しいっていうのは、難しいですよね…私も後半は失速したかなぁと思いつつ。
特に残り1ヶ月は…正直しんどかったです(苦笑)
重いし、暗いし…美佐江の一連は怖かった。
でも全体的に好きな朝ドラではあったので、良かったなと思っています。いろいろと考えさせられたのは間違いありませんね。
最終回の始まり方には…本当にびっくりしたけれどwなんか胸に沁みるものがありました。
ラストもいい終わり方だったと思います。
寅子と優未。はるさんも出てきて。”母と娘”も印象的でしたね
回想シーンは良かったですね〜。あれはずるいw
「さよーならまたいつか!」に乗せて。私も女子部の皆さんが大好きでした。玉ちゃんも含めて。
伊藤沙莉ちゃん。とっても良かった。
今までの朝ドラの歴史の中でもなかなかいないようなヒロイン像
従来の朝ドラに切り込んでいくような(?)作品
大変だったと思うけど…魅力のハスキーな声で年齢を重ねても自然でした
優三さんも!大好きでした
仲野太賀くんのすごさをまたも思い知りました
猪爪家の面々も最高だったし(私の推しは花江ちゃんと直明)轟さんも穂高先生も桂場さんも好きでしたね。
尾野真千子さんのナレーションが上手すぎて感嘆した半年でもありましたw
米津さんの主題歌も素敵でした。
個人的にずっと観たかった初見の「カーネーション」が素晴らしく、大好きな「ちゅらさん」も再放送してくれているのが嬉しい。
「おむすび」橋本環奈ちゃんのギャル姿を見て一抹の不安が過ってしまいましたが…(汗)
楽しい朝になることを願っています。
大好きな「カーネーション」もオノマチから夏木マリさんに変わったところで、夏木マリさんがどうこうではなく、うん。孫・・・うん。
って思っちゃうこともあったので、「虎と翼」は概ね満足かなぁ。
近年では「スカーレット」が最後まで楽しめたかなと思いました。
ラストのオープニング良かったですね。
回想シーンも。
役の年齢にしてみれば松ケン以外は老けてないように見えましたが、それでも回想シーンを見ているとちゃんと老けてましたね。
ワタシはやはり優三さんが良かったかなぁ。
魅力的でしたね。
儚い命でしたが。
そりゃ航一さんも大変です。
勢いが少し衰えてからの後添えですからねぇ。
最後はホロリとできたのは良かったです。
紅白は伊藤沙莉ちゃんや仲野太賀くん(大河ドラマが決まっているし・・・)が登場しそうですね?