第25週「女の知恵は後へまわる?」
あらすじはコチラ→☆
寅子は美佐江に似た少女・美雪の話を音羽に聞く。
美雪は少年を突き落としたが、一切否認をしているという。
寅子は音羽に「いつも丁寧な調書をありがとう」と言う。
音羽は、自分の主張が完璧でないこともわかっているし、寅子の家裁を守りたいという尊い気持ちもわかると言う
「はて?完璧じゃないと意見しちゃいけないのかしら?
声を受けてどうするかは私の問題よ。」
思ったことは何でも言ってくれていいと寅子は「ありがとう」と深々と頭を下げる
「さて並木美雪さんの資料をもっと読みたいのだけど、良いかしら?」
「はい」
美雪の審判が始まる
突然、美雪は泣き出す。
「わざとじゃなかったんです」
「それは突き落としたことを認めるってこと?」
「私の大切にしていた手帳を返してもらおうと思って
ごめんなさい」
「本当に申し訳ございません。」
保護者の佐江子も頭を下げる
音羽の報告で被害少年からも美雪の意地悪をして手帳を奪ったと証言が得られた。
寅子は美雪を不処分とした
山田・轟法律事務所
「私の裁判、随分時間がかかってるけどやっぱりだめですかね・・・」
「いんや。俺はむしろ脈があると思っている。
今まで何度も尊属殺は門前払いされてきた
時間がかかっているのは良い兆候だ」
「焦るのはわかるが、ガマンしてくれ」
「私、ここが落ち着くんです
いつまでここにいられるのかなって
だってここにいたら
この場所が居心地がいいってことです。」
「そうか?
そう言ってくれるなら嬉しいが・・・」
昭和46年冬
涼子は晴れて司法試験合格
報告として東京にやってきた。
星家に寅子、涼子、よね
「みんなこれなくて残念だったけど
でもとってもワクワクするわ」
「私、司法修習を受けるつもりはございませんの」
「え?」
「強いて言うなら世の中への私なりの股間を蹴りあげ方かしら?」
涼子をすぐに可哀想な存在として見てくる
「弁護士になれなかったのではなく、ならなかった。
この先弁護士になるもならないも私の手の中にある。
せめてそうしたかったの
これからは司法試験を目指す若者に法律を教えたいの
それだって立派な方に携わるお仕事じゃなくて?
新潟にお店を開いてから、いつも心によねさんを住まわせていましたのよ
弱音を吐きそうになると心のよねさんが叱咤して下さる」
「あら。私も心のよねさんに話を聞いてみようかしら」
「人をあの世にいるみたいに。
聞きたいことがあるなら直接きけばいいだろ?」
「良いの?」
「調子いいこと言うな。お気立てに難があるって言っていただろ」
「あら、そんなこと言ったかしら。」
「そろそろ時々は格好悪いところや弱いところも見せて欲しいわ
私みたいに」
「お前らはさらけ出しすぎだ」
「ああ朝帰りか?
何でもいい
お前が佐田達と仲良くしているのを見ると俺は気持ちがぽかぽかするからな」
よねは美位子の前に座る
「美位子。
お前がここにいたいなら最高裁への上告が棄却されてもいればいい」
「どうした?急に」
「ただそれが私たちのもとにくる依頼人の話を盗み聞きするためならやめろ
人を見て安堵したり、自分の身に起きたことを比較したりするのはやめろ
何か抱えているヤツはどっかしら生きるために無理してる
どうってことないふりをして誤魔化さないとやっていけないことがある。
私はたった一度でもあの夜のことが耐えられなくなりそうなときがある。
お前の身に起きたことははらわたがにえくりかせりそうなくらいクソだ
クソがつまってる
でもそれはお前の父親がこの世界が法律がどうしようもなくクソなだけだ
お前がかわいそうなわけでのも
不幸で弱いわけでも決してない。
それだけはわかってくれ」
泣きながら笑う美位子
「何回クソって言うんですか」
「ハハハハハ
すまんな
山田は口の利き方だけはどうしようもないんだ」
「黙れ。」
「ハハハハハ」
「お母さん、昨日は随分楽しそうだったわね。」
「羽を伸ばさせてくれてありがとう。」
「あら、朋一おはよう
どうしたの?」
「朋一?」
航一もいぶかしむ
「裁判官、やめていいかな?」
「朋一?」
「真紀に離婚して欲しいって言われてさ。
夫や父親の役目から開放してあげるって
隣にいてなんの支えにもなってない事がが辛いってさ
お父さんと寅子さんには感謝しています
理想に燃える僕も異動になったも僕も受け止めてくれた
家裁で頑張れるって本当に思っていた。
これくらいで負けてたまるかって」
「朋一。座って話そう」
「僕は裁判官に誇りを持って司法の場をより良くしたかった
でももう・・・
何の為にどうがんばるのか
わからなくなっちゃって・・・
ごめんなさい。」
朋一の肩を掴む航一
「何も間違っていない。
謝ることなど何一つない。」
最高裁判所・廊下に航一
桂場の長官室をノックする
よねさん、涼子様にお気立てに難があると言われたことをずっと覚えてたのね。
梅子さん以外全員司法試験に受かったわ~。
それを考えると梅子さんが離婚した時に、司法試験を受けてもおかしくなかったのになぁ。
涼子様の司法試験よりも合点がいくというか。
少年法改正。
再犯を繰り返す少年はまだこのドラマには出てこない。
具体的な人が。
それは美佐江になるのかなぁ。
もはや美雪の母なんでしょう美佐江は。
それしかないんだけど。
今日の美雪の嘘泣きもなんだかね。
美佐江のDNAは受け継がれている。
だけど・・・まだシッポが掴めない
この美雪を更生させることで、家裁を守るってならちょっとなぁ。
ワタシの予想を裏切る展開をしてほしい。
そもそもいきなり少年法改正とかではなく、東京に戻ってからの寅子の家裁での「家裁の母」と言われる仕事ぶりを見たかったんだが、端折られてしまったから。
原爆裁判は外せないんだろうけど、尊属殺より「家裁の母」と呼ばれるようになった所以を描いて欲しかったなぁと。
それは随分前の感想にも書いたのだが、それはすっ飛ばして少年法改正になったのが残念。
虎に翼の感想はコチラ→☆
主題歌 – 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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キャスト
佐田寅子(伊藤沙莉)
星航一(岡田将生)
佐田優未(川床明日香)
猪爪直明(三山凌輝)
猪爪花江(森田望智)
猪爪直人(青山凌大)
猪爪直治(今井悠貴)
星百合(余貴美子)
星朋一(井上祐貴)
星のどか(尾碕真花)
山田よね(土居志央梨)
崔香淑(ハ・ヨンス)
轟太一(戸塚純貴)
桂場等一郎(松山ケンイチ)
汐見圭(平埜生成)
久藤頼安(沢村一樹)
多岐川幸四郎(滝藤賢一)
大庭梅子(平岩紙)
雲野(塚地武雅)
田沼玲美(菊池和澄)
遠藤時雄(和田正人)
語り – 尾野真千子
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