虎に翼 第122話 ネタバレ 感想~純度の低い正論。穂高イズムって

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第25週「女の知恵は後へまわる?」


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朋一をはじめ勉強会に参加していた若手裁判官の異動はきっと桂場が決めたものだ
最高裁判所・長官室
「何のようだ」
「お忙しいところ、申し訳ありません。
一つお尋ねしたいことがあります
勉強会に参加していた若手裁判官たちに異例ともいえる内示が出ています」
「俺が全て指示した」
「何故ですか」
「それくらいわかるだろ」
「わかりません」
「裁判官は孤高の存在であらねばならん
団結も蓮来も政治家達が裁判の結果に難癖をつける格好の餌食となる。
君が奮闘する少年法改正の邪魔にもなるだろ」
「純度の低い正論は響きません」
「なに?」
「政治家の顔色を見て未来ある若者を見せしめにして
未来ある若者を石を穿つ雨垂れにもせず切り捨てたということですよね?
汚い足で踏み入れられないために桂場さんは長官として、巌となってくれるんじゃなかったんですか?
あの日話した穂高イズムはどこに行ったんですか」
「そんなものを掲げて、この場所にはいられない」
「もう一度何を守り何を切り捨てるべきか、私やライアンと話してみませんか?」
「思い上がるな
立場をわきまえろ!
出て行け
二度と用もないのに来るな!」
寅子を見ない桂場
「わかりました。お忙しい中お時間を作って頂きお元気で」

桂場は多岐川の亡霊を見る。
<でどうするんだ?
お前は
裁判所絶対どんよりした空気がながれているぞ!
少年事件だけが目の敵にされるなんて
家庭裁判所の地位工場につとめなかった
強権的人事で裁判官だどんどん退職
人不足がすすむな
お前の掲げる司法の独立っちゅうのは随分さみしく お粗末だな!
「黙れ!」
一人ぼっちの部屋で叫ぶ桂場

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月に一度の法制審議会
弁護士となった汐見も参加している
寅子は「調査官なくして少年審判はできない」と訴える。
双方が言い合いになった時、ライアンが立ち上がる
「はて?
やっぱり、僕にはわからないな。
弁護士や裁判官側と意見調整をせずすすめるのは納得出来ない」
「法がかわり現場がそこに会わせていけば良い。
家庭裁判所設立もそうしてできた」
「そう。
家庭に光りを少年に愛を
それができたのは、家裁の仕事が少年達にできるベストだと現場にいたぼくらが心からそう信じていたからだよ」

笹竹
「頭の中のタッキーが怒っていると心が落ち着く
この法改正には愛が足らんって叫んでね」
とライアン
「審議会の前には必ず水行をしていましたね。」
「会いたいね タッキーに・・・」

昭和46年春
家庭裁判所に朋一が赴任してきた
職員を前に熱心に挨拶する朋一。
職員達は・・・
寅子は朋一が無理をしているのではないかと思う。

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美位子の事件は上告されて一年がたちましたが、いまだ最高裁が受理するか決まっていない
その裁判の調査報告するのが調査官の航一。
航一が山田轟法律事務所にやってきた。
「斧ヶ岳美位子さんは?」
「若竹の手伝いをしています
ずっと事務所にいては息が詰まると思って」
「斧ヶ岳美位子幼い頃から暴力を受けていました。
母は10代の彼女を置いて逃げ出した
それまで母が受けていた暴力を彼女は引き受けることになった
家事に暴力に性処理も・・・」
「山田、星さんは事件の内容は全てご存じだ。」
「いいんです
続けて下さい」
「暴力は思考を停止させる
抵抗する気力を奪い死なないために
全てを受け入れて耐えるようになる
彼女には頼れる人も隠れる場所もなかった
父親の子を身ごもり二人の子供が生まれた
幾度の流産も経験した。
職場で恋人ができやっと逃げられると思った
父親は彼女を監禁した
恋人に全てを暴露すると脅した
更に激しくなる暴力に命の危機を感じ
酒に酔った父親の首を締めた
全ての事実を知った恋人はそうそうにあいつから離れて行った
おぞましく人の所業とは思えない事件だが、決して珍しい話じゃない
ありふれた悲劇だ
あいつは今でも男の大声に身体がすくむ
部屋を暗くして眠れない。
それでも金が出来ると自分を捨てた母親に送る
無理矢理産まされた実の子を世話して貰うために
私は救いようがない世の中を少しだけマシにしたい
だから心を痛めるヒマはない
それだけです」
よねの肩に手を置く轟
「お会いできてよかった
では」
一礼し出て行く航一

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美位子の事件は・・・やはり朝ドラではなく、再現ドラマとして描くべきなんじゃないかなと思う。

穂高の次は桂場。
そのうち寅子も老害として描かれるんだろうか
「君もいつかは古くなる」
そうね。
みんなそうだし。
穂高先生もそうだったし、桂場も
そして寅子も
調査員の女性は・・・すくなくとも少年審判の厳罰化を望んでいるようだ。
政治家は少年法の改正をスケープゴートに自分たちのことを目くらましに使っているだけだろうと思うが・・・。

なんだか暗い
明るいタッキーを思い浮かべても暗い!
もう暗すぎる・・・。
朋一は無理をしているし、優未だってどうなるかわからんし。

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主題歌 – 米津玄師「さよーならまたいつか!」

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キャスト
佐田寅子(伊藤沙莉)
星航一(岡田将生)
佐田優未(川床明日香)
猪爪直明(三山凌輝)
猪爪花江(森田望智)
猪爪直人(青山凌大)
猪爪直治(今井悠貴)
星百合(余貴美子)
星朋一(井上祐貴)
星のどか(尾碕真花)
山田よね(土居志央梨)
崔香淑(ハ・ヨンス)
轟太一(戸塚純貴)
桂場等一郎(松山ケンイチ)
汐見圭(平埜生成)
久藤頼安(沢村一樹)
多岐川幸四郎(滝藤賢一)
大庭梅子(平岩紙)
雲野(塚地武雅)
田沼玲美(菊池和澄)
遠藤時雄(和田正人)
語り – 尾野真千子

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