第15週「女房は山の神百石の位?」
あらすじはコチラ→☆
一人庭に座った寅子
「直明。私の何がダメだったのかしら?」
「いや・・・。
ダメではなかったけど
本当にささいな「ん?」みたいなズレは結構あったかな。
でもお姉ちゃんいつも頑張ってるから応援したいし支えたい
だからささいな「ん?」みたいなズレは受け流さなきゃって
僕もみんなも思っちゃって
それで気付いた時には
とんでもないおかしな事になってた」
「おかしなこと?」
「1年前くらいかな」
優未が算数で31点をとってきたことがあった
直人と直治は優未を慰め、間違えた問題につけられた印を丸に書き換え、31点を81点に偽装した。
それを見た寅子は
”間違えた部分を復習して次は100点だ”
と言う。
「ちょっと解答用紙を見れば偽装だってすぐわかることも
もちろんテストの点数を誤魔化すのも悪い
でも優未はズルしてでも良い子のふりをしてる
それをお姉ちゃんも求めてた」
「そんなつもりは」
「本当に?
手のかからないお利口さんを求めてなかった?
僕はいつも仕事で理想に燃えるお姉ちゃんが好きだよ
でもいやだからこそ
やっぱり新潟にはお姉ちゃん一人で行くべきだ」
言い返せない寅子。
灯を消した部屋で子供達の寝顔を見ている花江
翌朝、早くに寅子は家を出た
寅子と花江も気まずい雰囲気。
この日は福田夫妻の離婚調停の日
福田の夫は来ているが、瞳は来ない。
何度話したところで夫の意志は変わらないと部屋を出る。
調停員たちは寅子の言葉さえも胸に響かなかったんだなと話す。
無断欠席なんて・・・
調停は不成立とせざるをえない。
「残念ですがこのあとのことは地裁に任せましょう」
寅子も決断した。
お昼は竹もとへ行く。
女性修習生たちが寅子がいるのも知らずに入ってきた。
修習生たちは、どこへ行っても「第二の寅子」を求められていることに不満を持っていた。
だが家裁になんて行きたくない。
誰だって出世したい。
佐田さんの言動は短絡的よね
ただ吠えればいいものじゃないもの
と言いたい放題。
寅子を気遣った梅子が
「トラちゃん」
以前寅子と修習生たちが話している内容を聞いていた梅子は
「あの子たちそんな感じだったもの。
きっとこれから改めれば良いわ。
悪気がないのは彼女たちに伝わってるから・・・」
と励ます。
職場に戻ると福田瞳がいた。
「あの日とても具合が悪かったの
調停に行けなかっただけなの」
「お電話して頂けたら・・・」
「夫に追い出されて今いるところに電話なんてないわ
ねえどうしたらいいの?
あんたのせいで夫と裁判しなきゃいけなくなって
いつも女の味方みたいな顔をして」
「私は女性の味方ではありません
もちろん男性の味方でもありません。
法律の下、平等に判断します。
だから私は困っている人の・・・」
「だから困ってるの
どうしていくら言っても信じてもらないの?
そうやって恵まれた場所から偉そうに。
あんたみたなやつが一番腹立つのよ」
大声を上げる瞳に職員達も驚く
カミソリを振り上げる瞳を職員達が止める。
小橋も寅子も腰を抜かす
「医務室へ」
という小橋に自分は大丈夫だから大ごとにしないで欲しいと寅子
帰宅した寅子は家の外から楽しそうに遊ぶ子供達を見ていた。
花江は繕い物をして、直明がかるたを読む。
直人、直治、優未、道男もいた。
直治は優未にとったかるたを譲る
「相変わらず優未には甘いな」
と道男
「だって優未は猪爪家のお姫さまだもん」
と直治
泣きながらその様子を見ている寅子。
優三との別れを思い出していた
”優未のいいお母さんでいてもいい
僕の大好きなあの・・・何かに無我夢中になっている時の顔をして
何かに向けて頑張っていること”
涙を拭い玄関の扉を開ける
寅子を見ると、笑っていた子供達の顔が真顔になる。
寅子、踏んだり蹴ったり週間だな。
まず、不貞行為の女性に関しては。
寅子に何の落ち度もない。
あんなのにはどんな言葉をかけても、響かないだろ。
離婚は寅子のせいではなく、自分の不貞行為。
これを大ごとにしないなら、前科がつかなくて良かったね。
なんでもかんでも人にせいにしてはいけない。
そして修習生も・・・。
あれももらい事故みたいな気がする。
出世がしたいなら出世できるように働けばいいし、寅子をくさす必要はない。
まぁ、家裁は出世できるかできないかはしらんけど、寅子に敵が多いこともわかった。
そりゃ、敵は多いだろうが、寅子としても女性の地位向上のために戦ってきたところもある。
もちろん法の下に平等を掲げているから、不平等なところはよくしたいと思って。
女性だから法律を学べない悔しさもあって。
ただやっぱり2番目以降は楽な部分もあるよね
冷静に見ていられるからね。
よくよくみたらお飾りみたいに良いように扱われてる寅子。
第二の寅子になったら便利にこき使われるって思っちゃうのはわかる。
いくら頑張っても、長官に楯突いたら飛ばされてしまう身分なんだし。
ってことで・・・。
いろんな踏んだり蹴ったりがあるけど、寅子が向き合うべきなのは家族だわ。
ってか、向き合わなければもっと「ズレ」が広がる
梅子さんには女性修習生たちのことではなく、家族のことを相談できたら良かったのにね。
寅子の周りで相談にのってくれそうなのは梅子くらいだもんね。
ただ。直明は冷静に見てくれている。
直明がズレを是正できなかったのは・・・「いつの間にか大きくなっていた」からだろうな。
優未はお勉強が得意じゃないのか。
それとも・・・優三さんの娘だもんね。
テストになるとお腹が痛くなるのかもしれない。
直人も直治も優未をとても可愛がっていて。
新潟に連れて行く必要はないじゃないかって思ってしまう。
かるたで楽しんでいた優未や子供達の顔が真顔になるの・・・辛いわね。
んで道男な。
道男ももう寅子より家族とのほうが親しいだろうしね。
道男も優未を可愛がっているからさ。
だけどつれて行くでしょう。
主人公が娘と離れるわけないだろうし・・・。
それに今、つれて行かないともう優未と母娘ではいられない。
もっと大きなズレを産むと思う。
さぁ、寅子VS家族+道男
結審は明日?
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主題歌 – 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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キャスト
佐田寅子(伊藤沙莉)
星航一(岡田将生)
猪爪直明(三山凌輝)
猪爪花江(森田望智)
猪爪直人(山田忠輝)
猪爪直治(二ノ宮陸登)
佐田優未(竹澤咲子)
山田よね(土居志央梨)
小橋浩之(名村辰)
稲垣雄二(松川尚瑠輝)
崔香淑(ハ・ヨンス)
轟太一(戸塚純貴)
桂場等一郎(松山ケンイチ)
穂高重親(小林薫)
汐見圭(平埜生成)
久藤頼安(沢村一樹)
多岐川幸四郎(滝藤賢一)
大庭梅子(平岩紙)
語り – 尾野真千子
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