第11週「女子と小人は養い難し?」
あらすじはコチラ→☆
多岐川と汐見を送った家でヒャンスクはに会う。
「ヒャンちゃん。ヒャンちゃんだよね?」
「その名前で呼ばないで」
汐見に水を持ってくるためまた奥に入るヒャンスク
「今の崔香淑ですよね?」
「うん。
しまった!香子ちゃんに佐田君を家に連れてくるなと言われてたんだった。」
慌てて寅子を家の外に追い出し、鍵をかける多岐川。
帰宅した寅子ははる、花江、直明に崔香淑だったと話す。
花江や直明はあんなに優しい人がなぜそんな風に・・・と戸惑う。
「そうしなきゃいけなかったんでしょう。
汐見さんとご結婚されたんでしょう?
私も直言さんと結婚したとき、地元の友人達と縁を切りました。
生きていれば色々ありますよ」
とはる。
翌日出勤した寅子。
すでに汐見もいた。
「おはよう。
いつも早いね。
ごめん。昨日のことも香子のことを黙っていたことも」
「やっぱりヒャンちゃんなんですよね?」
「僕との結婚をきっかけに香子と名乗っている。」
汐見は多岐川とともに朝鮮の裁判所で働いていた。
「ヒャンちゃんのことはヒャンちゃんの口から聞きたいので」
「そう言わず聞いてくれ。
彼女から話してくれと言われているんだ
香子のお兄さんのことは知っているよね。」
逃走したヒャンスクの兄はその後発見されて逮捕された。
その予審の担当が多岐川だった。
お兄さんを通じて香子と出会った。
多岐川は朝鮮人に法律を教えていた。
一緒に働くうちに僕らは惹かれ合っていた
お互いの家族から結婚を猛反対され、勘当された
香子のご家族のことは責められない。
お兄さんのことで酷いことをした国の人間だからだ。
戦争が終わり日本に戻ることになった。
「彼女は国を出てついてきてくれた
多岐川さんは勘当されて居場所のない僕らを居候させてくれる
彼女は今汐見香子という日本人として生きて行こうとしている
とにかく崔香淑のことは忘れて
私のことは誰にも話さないで
トラちゃんはトラちゃんの仕事を頑張って
だそうだ。」
「私は・・・彼女との約束を果たすことは出来ませんでした
私に出来ることはないんでしょうか。」
「んなもんあるか」
盗み聞きしていた多岐川が入ってきた。
「香子ちゃんは全て承知で汐見と結婚したんだ。
どうするか決める権利は香子ちゃんにある
「でも助けて欲しくてもそう言えない人だっているんではないですか?」
「この国に染みついている香子ちゃんの偏見を正す力が佐田くんにあるのか?
ないだろ
だったら黙ってろ
時間は有限だ。
助けて欲しいかどうかわからん人間に使う時間は君にはない
君が家を出てから家に帰る為の時間は家庭裁判所設立のために使いたまえ」
今、この日本には愛の裁判所が必要なんだ!」
11月末、各地で家庭裁判所設立の話し合いが行われていたがうまく行かない。
行き詰まる準備室メンバー。
みんなで多岐川考案のピンピン体操をしていると桂場が入ってきた。
「大丈夫か?ここは。」
「桂場、相変わらず辛気くさい顔してるな」
「相変わらず間の抜けた顔をしてますね。」
「言うね~!」
寅子に客人だと言い、桂場の部屋に行く二人。
「花岡判事の奥さん奈津子さんだ」
奈津子は花岡の父の弁護士事務所を手伝っていて東京にやってきたと言う。
桂場の話が終わるか終わらないかのうちに、寅子は一歩出て
「ごめんなさい。」
と頭を下げる。
「花岡さんが苦しんでいることに気づけませんでした。
気づいていたら何か変わったかもしれないのに。
本当にごめんなさい」
「家族が何をっても聞かなかったの
もし周りが説得して妬いちゃうわ。
佐田さんにお礼を言いに来たの。
いつぞや夫にチョコレートを持たせてくれたでしょう。
本当にありがとうございました
チョコレートのおかげで久しぶりに家族が笑顔になれたんです
夫はあなたに何度も感謝していました。
子供達もあんなふうに優しく強く育って欲しいと」
奈津子を見送る桂場と寅子
「本当にありがとうございました。」
「お会いできて良かったわ。
桂場さんもたくさん絵をご購入・・・」
咳払いする桂場。
「お互い頑張りましょうね。
子供達のために・・・」
少しだけ救われたような気がした寅子。
「家庭裁判所設立は急務だ。
奈津子さんや君の義理のお義姉さんのように家族に恵まれたご婦人たちばかりではない。
「はい。でも正論だけでは皆さん納得しないんですよね。・・・」
「正論に詭弁が混じっていては駄目だ。
正論は純度が高いほど威力を発揮する」
部屋に入る桂場。
「それは私の正論が純度が低いってことでしょうか」
閉められたドアの前で叫ぶ寅子
今週は同性愛に人種差別にホントにいろいろ大変。
詰め込んできたなぁ。
一気に解決することはないだろう。
ってか、ずっと解決出来る問題ではない。
寅子のおせっかいを発揮しても解決しないと思うが。
だけどあの海辺の光景が美しかったので・・・。
あんなに拒絶されるとは。
正義感の強い寅子に説得されるのが怖いのかもしれないね、ヒャンちゃん。
ヒャンちゃんはヒャンちゃんのままで
なんて言われたら・・・偽ってる・・・いや、汐見と結婚したんだから、日本人なんだし、偽っているわけでもないと思うし。
いちいち「私は朝鮮出身です」なんて言って回らないでいいわけで。
寅子はその辺の融通がきかないって知っていて、黙っていてほしいと思っているのかな。
それでも・・・苦楽をともにしてきた仲間なのに水くさいと思ってんだろうな寅子。
「生きてりゃいろいろある」
ホントにそうだ。
でも、ま、別に隣近所に朝鮮人だ!とカミングアウトしなくても、女学生時代を思い出し、竹もとの団子でも食べて話せる日がくると良い。
寅子は34歳で、ヒョンスクはいくつなんだろう?
無事に赤ちゃんを産んで欲しい。
ところで、汐見の訛りが気になっているんだけど。
今日あたり回収されると思っていたけど、別にそういう人もいるって多様性?
中の人は東京出身だし。
カムカムでは関西弁だったし、朝ドラでは方言ばかりだw
で、花岡の奥さん。
花岡の奥さんがなんだか偉そうに見えたのはなんでだ?
なぜか上から目線に見えた。
高飛車な雰囲気
高貴なお人なんでしょうか。
桂場が絵を沢山買ってくれて。
義父の弁護士事務所で働いて。
何不自由ない感じ。
お召し物も高級そう。
「子供達のために頑張りましょうね」
って、すんげー恵まれておる。
良いところのお嬢さんだっただろうし。
なんだかなぁ。
好きになれない人だった(爆)←なんじゃそれ
いや、でもね。
弱っていく花岡を見ているしか出来なかった奈津子さんも大変だと思ってはいるのよ。
もちろん。
それに・・・。寅子にマウントを取っているわけではなく、未亡人として子供達を育てて行こう!って思っていると思うのよ。
もちろん。
なのに・・・奈津子さんに良い印象を持てないワタシは歪んでおります(自覚)
多岐川が偏屈だけど熱いのはわかった(爆)
時間が有限だってのはそうだし、できないことをくよくよ悩んでいるヒマはないのもそうだ。
それでもワタシは桂場が入ってきて「間の抜けた顔」と言われたときに「言うね~」と言った時の顔がツボ
ピンピン体操は次点かなw
滝藤さん、楽しそうだね~。
虎に翼の感想はコチラ→☆
主題歌 – 米津玄師「さよーならまたいつか!」
読んでいただいてありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援して頂けると嬉しいです。
キャスト
佐田寅子(伊藤沙莉)
佐田優三(仲野太賀)
猪爪はる(石田ゆり子)
猪爪直言(岡部たかし)
猪爪直道(上川周作)
猪爪直明(三山凌輝)
猪爪花江(森田望智)
猪爪直人(山田忠輝)
猪爪直治(二ノ宮陸登)
佐田優未(斎藤羽結)
山田よね(土居志央梨)
小橋浩之(名村辰)
稲垣雄二(松川尚瑠輝)
崔香淑(ハ・ヨンス)
轟太一(戸塚純貴)
花岡悟(岩田剛典)
桂場等一郎(松山ケンイチ)
穂高重親(小林薫)
星航一(岡田将生)
汐見圭(平埜生成)
久藤頼安(沢村一樹)
多岐川幸四郎(滝藤賢一)
星朋彦(平田満)
神保衛彦(木場勝己)
語り – 尾野真千子
コメント