第8週「女冥利に尽きる?」
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猪爪家に召集令状が届き、兄・直道の出征が決まる
子供達が歌いひととき楽しい時間をすごす
「俺には見えるよ。お前が元気な男の子を産むのを!」
「お兄ちゃんがそういうなら女の子ね」
花江はたまらず直道に抱きつく。
寅子は穂高から明律大学での講演を依頼される
雲野からはスゴい事だと拍手される。
大学へ行く寅子は、仲間と過ごした教室で回想
「もう私しかいないんだ」
という思いに支配される寅子。
大学で穂高と桂場に出会う。
「すごい顔をしているぞ」
「ちょっと寝不足で」
「そうじゃない
怒りが染みついている。」
桂場からそう言われてすぐ寅子は倒れる。
医務室
「目が覚めたかね?
もう少し寝ていなさい」
「講演会は?」
「案ずることはない。
私と桂場君で無事住ませたよ
お医者様は貧血じゃないかと言っていたが」
「先生。
私はどうすれば良いのですか
実は私、子供を授かりまして
でもまさか久保田先輩も中山先輩もおやめになるだなんて思いもしなくて。
本当は辛くて辛くてたまらないんです
でも私がここで頑張らないと
辞めていった仲間のことを思うと」
「君。それは仕事なんてしている場合じゃないだろう。
結婚した以上君の第一の勤めはなんだね
子を産み良き母になること」
「お言葉ですが・・・。
今ここで立ち止まれば、ご婦人達が法曹界にかかわることができなくなるんじゃないですか?
だからせめて出産ギリギリまで働きたいのです。
出産後もなるべく早く復帰して世の中を変えるべく早く法廷に立ちたい」
「いやいや 世の中そう簡単には変わらんよ。
”雨だれ石を穿つ”だよ。
君の犠牲は決して無駄にはならない」
「つまり先生は私は私は石を砕けない
雨だれの一つぶでしかない
無念のまま消えて行くしか無いと
そうお考えですか?」
「人にはその時代時代ごとの天命があって・・・」
「こうなることをがわかっていて
私を女子部に誘ったんですか。
私たちに世の中を変える力があると信じてくださったんじゃないのですか?」
「だから君の次の世代には」
「私は!今、私の話をしているんです」
「落ち着かないか
あまり大きな声を出すとお腹の中の赤ん坊が驚いてしまうよ」
「フっ・・・なんじゃそりゃ」
小さく呟く、寅子はベッドから降りる
「佐田君」
「家族が心配しますのでこれで失礼します。
ご迷惑をおかけしました
失礼します」
廊下にいた桂場を一瞥して立ち去る寅子
夜、優三が帰宅
飴玉をだす寅子
「事務所で頂いたの。二人でこっそりいただいちゃいましょう」
この人とちゃだ穏やかに過ごせたら、どんなに良いか。
なんて・・・私だけ。私だけ。
噴水の公園に寅子、よね、轟と弁当を食べる
「赤紙がきた」
「今なんて?」
「だから赤紙だ
法曹の道を究めたいところだが仕方ない。
佐賀に帰る」
「おめでとうございます」
「ありがとう。」
「死ぬなよ。轟」
「フン!オレを誰だと思っているんだ
佐田。
これから男たちはどんどん兵隊にとられていく
お前の仕事がもっと増えて行くぞ。」
「ええ。そうね」
「じゃ、また会おう。」
「また必ず。」
寅子は轟を目で追う
「なぁ。」
「ん?」
「なぁ。私もやれるだけのことはするから。」
「よねさん?」
「お前は一人じゃない。」
寅子とよねが事務所に戻ると穂高がきていた
「佐田君、君、講演会で倒れたんだって?
なんで黙っていたんだい?
穂高先生じきじきにお詫びに来て頂いたよ」
「先日は済まないことをした」
穂高先生は間違ってはいないけど・・・。
言い方よ。
「良き母であれ」
なんてさ、前後の脈絡を考えても、今の寅子にはキツい。
そこだけが切り取られて突き刺さる。
もちろん、こんなに忙しくしてお腹の子に何かあったら誰も責任はとれないんだけどさ。
頑張らなければ。
頑張ろう。
充分頑張っている寅子が充分キツい寅子が気の毒だ。
しかも轟まで赤紙。
そして「男たちは戦争に取られていく」
お国は産めよ増せよと言われ。
でも男性がいなくなるから、社会活動も女性に任されてしまう。
よき妻よき母そして良き労働者。
そして男たちが戻って来たら・・・女性の社会進出なんて・・・。
今も昔も変わらないんだなぁ。
その一方で、直道のように妻子を残して出征する男性。
轟のように志し半ばで出征する男性。
彼らの犠牲も辛い。
戦時中は男性もまた辛い日々
優三と食べる飴玉。
いつも隣にいて美味しいものを食べて、一緒に笑ってそのひとときを共有できて、安らかに過ごせるなら。
それが一番良いとわかっているんだけどさ。
優三のように「頑張れ」って言わず、全て肯定してくれるのは夫の鏡じゃん。
その幸せにジーンとそつつ。
寅子・・・ここで弁護士を辞めるのかどうか・・・。
よねさんは寅子の妊娠にまだ気付いていないのか。
月のものがきていないこと・・・気付いていないのかな?
さて、追加キャストが発表されました。
梅子の義母役に鷲尾真知子さん。
梅子はまた出てくる。
そして大好きな平田満さんは岡田将生の父親役とか。
追加キャストの発表って・・・仕方ないんだけどネタバレしちゃうねw
ま、こんなサイトを運営していてそんなこと言うのはなんだけど(苦笑)
岡田将生の発表で・・・再婚相手かなぁ?なんて想像はしていたけれど・・・。
ブギウギの感想はコチラ→☆
主題歌 – 米津玄師「さよーならまたいつか!」
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キャスト
佐田寅子(伊藤沙莉)
佐田優三(仲野太賀)
猪爪はる(石田ゆり子)
猪爪直言(岡部たかし)
猪爪直道(上川周作)
猪爪直明(三山凌輝)
米谷花江(森田望智)
山田よね(土居志央梨)
轟太一(戸塚純貴)
花岡悟(岩田剛典)
桂場等一郎(松山ケンイチ)
穂高重親(小林薫)
雲野六郎(塚地武雅)
語り – 尾野真千子
コメント
穂高先生はこの時代とても前衛的な思想の持ち主だから、と、思いきや、
そうかー、やっぱり女性が結婚して子どもを産むと、「復職」なんて微塵も無い社会なのか、と、寅子と同じ衝撃を受けました。
時代を考えればわかってはいたのに(汗)寅子の視点で、寅子の育ってきた環境と、導かれた恩師の素晴らしさと、弁護士になれた経緯があったら、ついこの先もこのまま、って思ってしまっていました(^_^;)
この壁、寅子はどう越えていくんだろうかと見守りつつも…
おにいちゃーーーん(泣)
そして轟ーーー!!!(泣)
決してお涙頂戴に描かなくても、ちゃんと悲しい。やっぱりこの朝ドラ、傑作です。
ミートゥさん、コメントありがとうございます。
穂高先生は正論なんですけどね。
なんせ、言葉のチョイスが悪かった。
「今は」無理じゃんってことを穂高先生ならもっと納得させられる言葉をかけて欲しかった。
だけど全員が全員善人でも悪人でもないんだなって思っています。
良いとこもあれば悪いところもある。
優三の言う通りだなぁって。
寅子はポキッとおれちゃいましたね。
悲劇のヒロインって心境・・・多少はあったかも。
ただ・・・平穏な日々に戻っても戦時下。
束の間の平穏ですよね。
お兄ちゃんと轟の無事を願い。
優三さんは腹下しだから検査にひっかかることを願っています!!