3000万 第1話 ﾈﾀﾊﾞﾚ 感想～バカ夫妻の心情を理解できてしまう

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佐々木一家は息子のピアノ発表会のあと事故に出くわす
バイクに乗った女は息子・純一(味元耀大)を後部座席に乗せたまま発車。
そのまま電柱にぶつかり意識不明。

翌日、佐々木祐子（安達祐実）は純一の部屋で札束を見つける。
夜、夫・義光（青木崇高）に見せる
知り合いの刑事・奥島誠吾(野添義弘)に相談するという
夜、警察署に向かう義光
”昨日はバタバタしてて気付かなかったんですけど、今日荷物整理してたら紛れてて、多分事故の相手のものだと･･･”
祐子は義光に警察にはそういうように言い聞かせる

祐子は純一に訳を聞く
「僕のじゃないし、返さなきゃって思ったけどどうして良いのか･･･」
「出来心、反省してることも
でもそんな言い訳にもならない」
「盗むのはいけないことだから？」
「一発アウトの世界だから･･･」
ほんとは反省してるだとか悪気がなかったとか
SNSで写真、名前が出たら謝ってもやり直せない
家も音楽も全部パー
今の世の中たった一回の間違いで人生終わる
「そんなの嫌だ」
「やだし
変だと思う
でもそうなの」
「じゃあ僕、もう一生･･･。」
「今回だけはお母さん達がなんとかするから」
「人生終わらない？」
「でも次はないからね。」
「ごめんなさい。」

警察署
カバンを抱え警察に向かう義光
「冤罪なんだ
冤罪」
取り調べ室から出てくる少年を見つける
奥島が義光に気付く
「嘘つきは泥棒の始まり
泥棒は全ての犯罪の始まり」
何も言えずに戻って来た義光

こそこそ部屋に入ろうとした義光を追いかける祐子
そこへ純一
「おかえり
警察の人どうなった？」
「ああ、話してきたよ。
お金も返してきた
逮捕されない
あんな事故のあとで気も動転してただろって大丈夫だったよ。」

純一が眠ったあと、
「明日、私が行く」
揉める二人
「助からない
黙ってたら誰も気付かない
あの女は多分、もう助からない」
「ええ？死ぬの待ってネコババしましょう？
頭おかしい」
「現実的似考えて
今これを警察に持って行っても誰も得しない
だから今は･･･」
札束の匂いを嗅ぐ義光。

奥島を広域合同事件の警察官・野崎春奈(愛希れいか)が訪ねてきた。
祐子も義光も少し浮かれている。
祐子は時給10円アップと聞いても喜べない。
派遣社員としてコールセンターで働く祐子は、パワハラ気味の社員・初山譲(持田将史)が当然のように残業を申し伝えることにも反発
「残業代稼ぎたいって言ってましたよね？
態度をコロコロ変えるのがこの職場の雰囲気を悪くしちゃうと思いません？」
「思いません。」
初山の発言こそがこの職場の雰囲気を悪くしていると言い放ち、帰宅する

「バレないよ。
誰も知らない。
知りようがない。」
そう思っていた。
祐子もなぜか札束を数えてしまう。
そこへ奥島と野崎がやってきた。
野崎はあの女が乗っていたバイクは頻発する強盗事件に使われたバイクだと言う。
動揺する祐子。
野崎は純一の話が聞きたいというが、車の音を聴く度に怖がってしまうと答える祐子。
佐々木夫妻に好意的な奥島はデリカシーがなくてごめんねと謝罪するが、なんとなく佐々木家のリビングに違和感を覚えている様子。

夜
「やっぱり汚いお金だったんだよ！
もどしに行く」
祐子はお金を事故現場に戻しに行くと良いだす。
黒いカバンを力一杯抱きしめる義光
「わかった俺も行く。」

事故現場に行く佐々木夫妻
「やっぱり返したくない
私は欲しい
もうガマンしたくない」
遠くで男ふたりが何やら探している。
男たちが探しているのがお金だと気付くふたり、そっと発進させようとしたが、男たちに気づかれてしまう。
祐子はお金さえ見つからなければ良いとあれやこれやと言い返すも、男は車の窓を割り、カバンを取り出す。
カバンの中には義光のライブチケットの山
昔、そのライブに立てば人生が変わるはずだったと言う義光。
不審に思う男たちの写真を撮る祐子
「器物損壊！！警察に通報する！」
男は財布から二万円を投げて警察に話したらぶっ殺す！と言う。
「謝って！」
「マジ残念なおばさんだわ。」
男らはは立ち去る。

佐々木夫妻は車に乗る
「俺もお金を手放すのが惜しかった」
祐子は車をふたりの男に向かってバックさせる
驚く男
「ごめんなさい。ギア入れ間違えちゃった！」
車を走らせながら、大笑いする佐々木夫妻

面白かったなぁ･･･。
いや、もう嫌～～～～～～な感じでドキドキしちゃったよ。
佐々木夫妻はバカなんだよ。
ホントにバカ。

派遣社員の妻と、ミュージシャン崩れで定職を持たないのに、どうやってあの一軒家のローンを組めたのかわからん。
しかも車も持っている。
息子にはピアノを習わせているが、電子ピアノではダメって言われてしまう。
職場では正社員がパワハラ気味。
でも･･･3000万円持っていると思うと気が大きくなって言い返せる。
ちょっと高いスイーツを買えたりする。
わかるさ。
ピアノの先生ってすぐにピアノにお金をかけろ。
本物は違うとか言うよねｗ
スーパーでもちょっと高いものを買いたいよね！

生活は一見豊かになったようだけど、負を抱えたまま。
息子になっていった？
一発アウトの世界。
息子が幼稚園児ならまだしも、小学生。
事件のことを知ったら、両親が金を返していないことなんてすぐにバレてしまう。

気付いた時にすぐにお金を返せば、純一は絶対に罪には問われなかった。
調べられることもなかったはず。
子供がしたことだもの。
しかも一日預かっただけだもの。
義光があの3000万円を手放したくなかったはず。
もう、ホントにどうしようもないな。
3000万円をちゃんと返す人は、きっとちゃんと定職に就いているんだろうな。
青木崇高･･･上手すぎる。

ああ、これ8話もあるんだよ。
イヤミスなんじゃないかと不安だ･･･。
いや、でもこの夫妻のバカさ加減は･･･誰でも理解できる心情なんじゃないかと思う。

この作品はNHK脚本開発「WDRプロジェクト」の第1弾として制作されている。
脚本家は一人ではなく弥重早希子、名嘉友美、山口智之、松井周と4人いる。

海外ではシリーズドラマを制作する際、WDR（Writers Development Room）というチームで、複数の脚本家が分業し担当することが一般的となっているそうで。
朝ドラとか大河ドラマなんて、複数人に脚本家がいたほうが良いとは思うんだけどね。
ただ「舞いあがれ！」では脚本を分担したことにより、反省会タグの住人たちが、脚本家を誹謗中傷するというとても残念な結果になった。
あれはチームとしてではなく、割り振られていたことが原因かもしれないけど。
オープニングで全作全員の名前をクレジットしていれば良かったのかもしれんけど･･･。
この枠は日テレとかぶるので、どっちかを切るかと考えていましたが、これは最後まで見守りたい。
しかし･･･最後、ハッピー！となれるかどうか。
なれんよなぁ。
でも･･･みんな上手だからさ。
どんな嫌な展開になっても。
とっても苦しむかもしれないけど･･･。
最後まで見ちゃうだろうな。

3000万 第2話 ﾈﾀﾊﾞﾚ 感想～フライパンとともに死者
3000万 第3話 ﾈﾀﾊﾞﾚ 感想～汚い金でピアノを買うな
3000万 第4話 ﾈﾀﾊﾞﾚ 感想～ネコババが子供にバレる
3000万 第5話 ﾈﾀﾊﾞﾚ 感想～ボスを追跡するバカ夫妻
3000万 第6話 ﾈﾀﾊﾞﾚ 感想～義光が身代わりにはなれんだろ。
3000万 第7話 ﾈﾀﾊﾞﾚ 感想～清水美沙が大ボスなのか？
3000万 最終話 ﾈﾀﾊﾞﾚ 感想～嫌な気持ちのまま終わったが満足

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キャスト
佐々木祐子(安達祐実）
佐々木義光(青木崇高)
奥島誠吾(野添義弘)
野崎春奈(愛希れいか)
ソラ(森田想)
佐々木純一(味元耀大)
初山譲(持田将史)
橋本舞(工藤遥)
蒲池(加治将樹)
長田(萩原護)