宙わたる教室 最終話 ネタバレ 感想~定時制高校からJAXAへ

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消えない星

伊与原新『宙わたる教室』

あらすじはコチラ→

科学部は口頭発表の15校に選ばれる。
なんと6倍の競争率を勝ち抜いた。
口頭発表まで3週間。
保健室登校を続けていた佳純(伊東蒼)と岳人(小林虎之介)が前にでて発表することに。
プレゼンの指導は木内泉水(田中哲司)。

藤竹(窪田正孝)は恩師の伊之瀬(長谷川初範)の友人が藤竹の研究に興味を示し、カリフォルニアに来ないかと思いがけないオファーを貰う。

佳純は佐久間理央(木村文乃)に相談に背中を押してもらう。
「松谷さん、仕事はじめたんだよ」
児相とか役所とも相談して、家族と離れることに決めた。
介護施設で働く松谷に写真を見る佳純

木内と藤竹の指導により、口頭発表の練習の練習が始まる。
案外時間がないのでこれだけは伝えたいという事をまとめる。
時間内に発表は収まるものの、佳純は声が小さく、岳人はお経のようだ。
木内は佳純に前を向き声を張るように。
岳人は自分の言葉で発表するほうが良いとアドバイス。
質疑応答の練習は長嶺
藤竹は考え込む様子に気付く岳人。

佳純の部屋。
姉・まどかが練習に付き合うと入ってきた。
資料をまとめるのに丹羽要(南出凌嘉)も手伝ってくれる。
練習に練習を繰り返しどんどん良くなっていく。

口頭発表前日
「もし忘れたとしても慌てないでください。
いざとなったら自分の思っていることを自分の言葉で話せばいい。」
藤竹がアドバイス
「今日も完璧だったし、大丈夫よ。
あとは自身をもつことなか?」
とアンジェラ(ガウ)
「リラックス。」
と長嶺
帰る科学部メンバー
「ああ、緊張するな」
「大丈夫よ。これだけ練習したんだから。」
「今日は眠れないかもしれない。」
忘れ物をした岳人が物理準備室に戻る
ぼんやりすわる藤竹がいる。
「どうしました?」
イヤフォンを持って帰ろうとする岳人
「柳田くん。
明日、寝坊しないでくださいね。」
「あんたもな。」
小さく笑い去って行く岳人
一人考える藤竹
廊下で足を止めた岳人・・・しばらくして歩き出す。

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当日
JAXA、相澤(中村蒼)の部屋を訪れる藤竹
「元気そうだな
ちょっとお前の顔が見たくてさ」
微笑む藤竹

会場の客席
「思ったよりでけえな」
「そういえば藤竹先生って?」
藤竹がまだ来ていない
「もう一回どっかで練習しませんか?」
ロビーで練習をする科学部メンバー。
そこへ木内先生やクラスメイトたちが現れ、皆を応援する。

高校生セッションが始まる。
藤竹がやっとやってきた。
長嶺がいない。
質疑応答に手を挙げる長嶺は会場を引っかき回す。

石神教授(高島礼子)もやってきた。
パンフレットに藤竹の名前をみつけ固まる。

客席
「そろそろ行った方が良いんじゃない?」
とアンジェラ
「やれることは全部やりました
あとは胸を張って楽しんでください」
藤竹が声をかける。
客席から離れる岳人と佳純

後の隅の席についた相澤を見てニヤリとする藤竹

ステージの脇で待機する岳人と佳純
「1年前の俺には想像も出来なかったよ
今、こんなところにいるなんてよ」
「本当ですね。」

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二人が呼び出される。
定時制高校の発表と聞き、客席はザワザワする。
火星重力下でランパート・クレーターを再現
スクリーンに資料
「私たちは教室に火星をつくることに成功しました」
掴みはOK。
実験の説明。
実験の動画映像を出すと、客席にどよめき。
嬉しそうにキョロキョロする長嶺とアンジェラ。
佳純が発表を終わり、締めは岳人。
「今後は・・・」
ゆっくり客席を眺める岳人が止まる。
「部長・・・」
小声で呼びかける佳純

客席で手が上がる。
「それでは質疑応答に映ってもよろしいでしょうか?」
マイクを受け取ったのは石神
「1つだけ
そもそもあなたたちがこの実験をしようと思ったのはなぜですか?」
「教室に火星を作ってみたい。
そう思ったんです
それがどういうことか、しかもどう作ればいいのか、最初は検討もつきませんでした。
やっぱり俺たちには無理なんじゃねえかって何度も諦めそうになりました。
でもあれこれ手を動かして悩むうちに、俺たちはいつの間にかその気にさせられてました。
科学の世界とは無縁だった俺を
物理準備室の扉の前に連れてきたのは顧問の先生です
俺は先生に誘われてそのドアを開けた
それがこんな場所に繋がってるなんて思ってもみなかった。
俺は先生に会ってなかったら、ここには来てないし、あなたにも会ってません。
毎晩小さな教室で、試行錯誤してきた俺たちの実験は
今日でみんなの実験になったんだとそう実感しました
俺はまだこの実験を終わらせたくない
この重力可変装置を使って太陽系の他の惑星の
いろんな衝突実験をやってみたい
だからすごく皆さんと話したいです
俺たちの実験を見てどう思ったのか
どうやったらもっと上手くいくのか一緒に考えてください
お願いします」
涙を堪えながら答え、頭を下げる岳人
客席で涙を拭うアンジェラ
目をしょぼしょぼさせた長嶺
拍手を送る藤竹

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ロビー
「さすがに疲れましたか?」
藤竹が岳人に声をかける。
「慣れねえことしたからな」
長嶺は女子高生とポーズして写真をとてるる

「素晴らしいスピーチでした
一瞬だけおっとなりましたけどね」
「あれは言うことを忘れたんじゃない
俺たちの話を本気で聞いてくれてる
肩書きも見た目も関係ない
俺たちを認めてくれると思ったら終わりたくないと思った」
アンジェラが岳人を呼ぶ
他校の高校生に囲まれ質問に答える岳人たち

石神が藤竹に声をかける。
「あなたを見ていると伊ノ瀬先生を思い出します。
理想論だけでやっていけるほど世の中は甘くない
綺麗事だけじゃ
でも必要なんでしょうね
あなたたちのような存在が」
「どんな人間にも必ず可能性があります
僕はそう信じています」
「そう。
次に会うときを楽しみにしています。」

高校生セッションの表彰式が行われる。
「奨励賞ならワンチャンあるかな?」
アンジェラが言う
「僕の中では皆さんが最優秀賞ですよ」
藤竹が言うと
「そんなんいいよ!」
と岳人

奨励賞は4校
優秀賞は2校に選ばれた東京都東新宿定時制高校
客席に向かい並んで立つ科学部の4人
立ち上がり大きな拍手を送る藤竹

自宅のソファーでスマホを見る長嶺の妻。
科学部メンバーの笑顔の写真

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「賞状なんて初めて貰ったよ。」
岳人が喜ぶ
「お祝いはうちの店でやんない?
何食べたい?
佳純ちゃんは?」
振り向くと佳純が泣いている
「なんか急に悔しくなって。」
「優秀賞だぜ」
「わかってます。
でも欲しかった最優秀賞」
「じゃあ、来年だな。」
「そうね。」
「そうしましょう」
歩き出す5人
「ちょっと待ってください」
相澤(中村蒼)が声をかけ名刺を渡す
「重力可変装置面白いですね」
火星衛星の一度の実験を行うのに膨大な予算をがかかる。
でも重力可変装置ならずっと少なくてすむ。
「ぜひ我々JAXAと一緒にしののめの実験をしてみませんか
あなたたちがチームに加わってくれたら、うちのメンバーに刺激を与えてくれると思うんです」
喜ぶ科学部メンバー
「急ぐので」
と言った相澤は藤竹に連絡すると言って立ち去る
「随分と忙しい男だね」
と長嶺
「でも信用出来る男です」
「あんたが呼んだのかね?」
「ただ大会見に来た方がいいよって言っただけです。」
「食えん男だな」

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帰り道
「なあ先生。
学校辞めんのか?」
「どうしてですか?」
「別になんとなくだよ。
俺さ、あんたが教室に青空を作りたいって行ったとき、こんなしょぼい実験でそんなの無理だよって思ったけど、ホントは見えたよ
あんたが見せた青空が
もし迷ってんだったら気にすんな
科学部は俺たちのもんなんだからよ。
それによ、人ってワクワクするの止められねーもんな。
俺さ、あんたに会う前の世界より、今の世界のほうが好きだよ。」
「そっくりそのままお返しします」
小さく笑い合う二人
手を差し出す藤竹
その手を掴む岳人
「ありがとう 柳田くん。」
「おう。」
「ちょっと!遅いよ!」
「早く!」
3人が呼びに来る。
「先生、早く行こうよ!」
「行きましょう!」
「早く行こうよ!お腹すいた」
5人の頭上に浮かぶ無限の星空

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終わった。
終わったよ~。
寂しいなぁ。
火曜日の夕方
4Kでこのドラマを見るのが大好きでした。
今回もホロリホロリとしてしまった。

岳人と佳純ちゃんの発表
良かったね。
佳純ちゃんのお姉ちゃんは練習に付き合ってくれて。
あの母ちゃんはどうしてんのかしらんけど。
お姉ちゃんは嫌な子じゃなかった。

岳人は人を信じて頼れる人になった。
まだまだ踏み外したり、周りのことが見えなくなることもあるかもしれないけれど。
それはそれ。
まだまだ未熟で社会経験のない岳人だから。
今後とも、長嶺さんに叱咤して貰って、アンジェラに激励してもらって。
なんなら・・・長嶺さんの妻にも愛情を貰って、すくすくとここから頑張って欲しいな。

バランサーのアンジェラは・・・。
頑張って卒業して、肝っ玉母ちゃんとして店を切り盛りして・・・。
長嶺さんも生きがいができた。

藤竹先生はカリフォルニアへ・・・。
ドキドキすることは止められない。
ホントにね。
こんなハッピーエンドある?

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石神先生はギャフンともデレるともしなかったけど。
まぁ、そんなもん。
にしても今日も高島礼子さんのメイクは濃かったね。
役作りってとこでしょうか。
確かに地位の高いバリキャリの高島礼子さんくらいのご年齢の人は、昭和のメイクだもんな。
青のシャドーにショッキングピンクに近い口紅。
チークは斜めにざーっと塗るって言うww
いるよねぇww

実際に定時制高校の実験がJAXAに採用されたわけで。
年齢も背景も環境も様々な生徒達が共通の目標に向かって、衝突しながらも実験を成功させ、目標にたどり着く。
科学の知識はもちろん必要だと思うけれど、それより学習意欲があるかないか。
教師が生徒にまた生徒同士がそれぞれの人生に影響を与える。
輝かしい未来を見せてもらった気がします。

さて、先週も書きましたが、続編の連載が始まるそうで。
映像化の前に読もうかな。

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宙わたる教室 第1話 ネタバレ 感想~実験教師の青空の作り方
宙わたる教室 第2話 ネタバレ 感想~夢に優劣はない
宙わたる教室 第3話 ネタバレ 感想~木村文乃先生、酷いよ。
宙わたる教室 第4話 ネタバレ 感想~世代間ギャップにじわり
宙わたる教室 第5話 ネタバレ 感想~火星作ろうぜ!
宙わたる教室 第6話 ネタバレ 感想~好きだから真剣
宙わたる教室 第7話 ネタバレ 感想~順調な研究とJAXAが交わる?
宙わたる教室 第8話 ネタバレ 感想~科学部、空中分解。
宙わたる教室 第9話 ネタバレ 感想~初めての実験に失敗なし

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キャスト
藤竹叶(窪田正孝)
柳田岳人(小林虎之介)
名取佳純(伊東蒼)
越川アンジェラ(ガウ)
庄司麻衣(紺野彩夏)
池本マリ(山﨑七海)
長嶺省造(イッセー尾形)
木内泉水(田中哲司)
佐久間理央(木村文乃)
相澤努(中村蒼)
名取円佳(伊礼姫奈)
長嶺江美子(朝加真由美)
石神怜生(高島礼子)
伊之瀬嘉之(長谷川初範)
ノア・ラングレー(ブレーク・クロフォード)
丹羽要(南出凌嘉)
三浦孔太(仲野温)
朴大成(阿佐辰美)
金井悠(佐久本宝)

コメント

  1. ノンルール より:

    石神先生、もうちょっと「画策」するのかと思いきや、ちょっと肩透かし食らった印象ですが、彼女も科学者なんですよね?と考えると腑に落ちました(微笑)。

    岳人と佳純(軽蔑していたお姉さんのフォローが絶妙でしたね!)のプレゼン、僕も感動しました。

    これだけ作り込まれた「部活ドラマ」も珍しい。
    明日に希望があるラストに納得ですw

    • tarotaro tarotaro より:

      ノンルールさん、コメントありがとうございます。

      最後の最後まで一貫して情熱を感じられたのが良かったですね。
      主人公もアメリカに行ったほうが良いと思うし、生徒達も理解してくれると思う。
      それに新しい研究も待ってますし・・・。
      良い最終回でした。