宙わたる教室 第6話 ネタバレ 感想~好きだから真剣

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コンピューター室の火星

伊与原新『宙わたる教室』

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全日制のコンピューター部の部長・丹羽要(南出凌嘉)は本来であればこの学校より20も上の偏差値を狙っていた。
しかし受験当日家族にアクシデントがあり、失敗。
情報オリンピックにも出場するほどの人物。
学会発表の実験のために丹羽が使っているコンピュータ準備室に実験装置を置きたい科学部面々
藤竹(窪田正孝)がコンピュータ部の顧問を通して頼むも丹羽は拒否。
岳人(小林虎之介)は、丹羽の席に座っていた。
2人は岳人のプリントを通じて接点があった。
岳人は丹羽に接触
「これどういう意味だよ?」
プリントに書かれた計算式の解説をして欲しい岳人
先生に聞けばいいと言われ
「授業じゃなくて部活だよ
だからできるだけ自分たちで解析したいんだよ。
頼むヒントだけ」
回帰直線は”さいしょうじじょうほう”という方法で描くと説明する丹羽
”さいしょうじじょうほう”やっぱさすがだね全日制は」
「さすが?この学校がですか?
カスですよ」
「なんか不満でもあんのか?」
「とにかく大した学校じゃないってことです。
なんの実験データですか?」
「クレーターを作るモデル実験
火星のクレーターを再現するんだ
火星には変わったクレーターがある。
見に来るか?」
「1分1秒でもとにかく無駄にしたくないんで」
「気が向いたら来いよ」

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物理準備室の前に丹羽
「もしかして見学しに来たの?」
名取佳純(伊東蒼)と越川アンジェラ(ガウ)が声をかける
中から岳人
「なんだよ。
やっぱり興味あるんだ」
「部長知り合いですか?」
と佳純
「お友達だったのね?」
アンジェラ
火星のランパートクレーターのことを説明する佳純
「秘密兵器が俺たちにはあるんだよ」
そこへ藤竹が入ってきた
「あ、良かった話を聞いてくれる気になったんですね」
丹羽の表情が変わる
「こんなまどろっこしいやり方しても無理なものは無理ですから
こんな茶番に付き合っている暇はないんです。
ありえない」
出て行く丹羽
「なんだよ、あいつ」
「いや・・・すいません。
僕が誤解させてしまったかもしれません。」
と藤竹

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夜のカフェ
コーディングの勉強をしている丹羽要
その後帰宅。
音を立てないようにそっと自宅にはいる
リビングに山積みの壊された家具やパソコン
テーブルにラップのかかった焼きそば
一人食事をする
音を立てないように2階に上がる
弟の部屋の前にラップのかかった焼きそばが置いてあった。
音を立てないようにそっと自分の部屋に入る。

朝の教室
”たのむ。もういちどはなさせてくれ”のメッセージ。
紙を丸めて捨てる丹羽
夜のカフェ
1年のコンピュータ部の部員に聞いた岳人、アンジェラ、佳純がやってきた。
「俺、いいこと考えたんだ。
これ、貸してやるよ
あんたの家のパソコン壊れてんだろ?」
作業着を差し出す岳人
「そうよ適当にまぐれ混んでたら夜まで学校にいられるよ」
とアンジェラ
「いい加減にして下さい。
何度言われても無理です」
「俺たちがあの部屋で何をやりたいか聞いてくれ」
「頼む」
「お願いします」
「お願いします」
「あんたが情報オリンピックに真剣なのはわかってる
でも俺たちだって真剣なんだ。」
「お願いします」
「お願いします」

遊歩道
「あなたたちの言い分はわかりました
一つ聞いてもいいですか?
あの藤竹って教師は一体何者なんですか?」
「さぁ?変わってるだろ?
教師になったのは今年からみたいだ。
謎は多いけど俺は信頼してる。
俺たちの代わりに怒ってくれる人を初めてみたんだ。
だから俺は信用している」
丹羽のスマホにメッセージが入る
慌てた丹羽は「すいません帰ります。」と去って行く
「ダメだったね。」
「二人は先帰れ。」
岳人は丹羽のあとを追う

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丹羽の家から物が壊れる音と母親の声、弟のわめき声が聞こえる
暴れる弟を呆然と見ている丹羽
岳人も家に入る
「どうしたんだよ?」
「衛!やめて!やめて!
病院に電話してちょうだい!」
見かねた岳人が弟を止める

めちゃくちゃになったリビングに座り混む丹羽
母親からメール
”おちつきました
病院から帰ります。”
「冷蔵庫、勝手に開けたぞ。ほら飲め」
ジュースを差し出す岳人
「弟、いつからだ?」
「両親が別居することになって、父が出て行きました。
それからです。
だんだん笑わなくなって。
部屋から出てこなくなりマシ亜
初めて暴れたのは、僕の高校入試当日の朝でした。
とびちった皿の破片で母が腕を切って。
怖かった あいつのことが。
人を殴るってどんな感じですか?」
「は?お前殴ったことねーの?」
「殴らないでしょ?普通
家族を殴ったのは?」
「ねーよ。
親を殴るってそう簡単な事じゃないんだ
相手だけじゃなく自分も壊れるから
だから物を壊すんだ
家の中をめちゃくちゃにすんのはさ
誰かを傷つけたいんじゃない
きっとその逆だ」
「そうか
あいつのせいで・・・
高校受験に失敗した。
あいつのせいで普通の生活も
大切なパソコンも全部なくした
情報オリンピックに入賞さえすれば自分の価値が証明出来るって
それだけ考えた。
あいつのこと・・・見ないようにした。」
「でもそれだけじゃねーだろ」
「え」
「だってお前好きだろ。
プログラミング。
人って好きでもねえことそんな真剣にできねえよ。」

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岳人が帰り2階の弟の部屋に入る丹羽要
引き出しを開ける
昔、丹羽要が作った小さなおもちゃ。
スイッチを入れるとゲーム画面が現れる

幼い日の回想
<お兄ちゃんすごい!>
丹羽が作ったゲームウォッチ(みたいな!)ゲームで遊ぶ弟

夜のカフェ
勉強中の丹羽に作業服を差し出す岳人
「結構似合ってるぜ」
「黙って下さい」
灯りの灯った教室を見る丹羽
「今って通信制の高校とかいっぱいあるのにわざわざ定時制なんですかね?」
「単純に来てえからじゃねーか学校に
不思議なとこだよな。学校って
行くぞ」

科学部
「この秘密兵器のことをどうしてもあんたに見て欲しかったんだよ
こいつが火星の重力を作り出してくれるんだ。」
「滑車?」
好きな重力を作り出すいわば
「重力可変装置だ」
「重力可変装置・・・面白い
この程度の規模の装置でそれが作り出せるのですか?」
「部屋に収まるくらいの装置でも0.何秒でも作り出せる
それにこれほぼタダだし」
長嶺省造(イッセー尾形)たちが入ってくる。
「廃材と不要品でなんとかなる」
「だから部費で買ったのは加速度計だけ」
「そんなの計算すればできるんじゃないですか?」
「計算通りやっても狙った加速度でできない。」
「自動的にはわからないってヤツ」
「だかたここよりも少しでも高い場所に滑車を取り付けたい」

科学部の面々が話し合いをしているのを見た丹羽が藤竹に聞く
「この実験はなんの役に立つんですか?」
「さぁ?
わかりません
でもいつか何かの役に立つかも知れない
今はそんなこと彼らは求めてないでしょうね」
岳人たちを見る丹羽
丹羽の顔に笑みが浮かぶ

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自宅の2階
弟の部屋の前にたつ丹羽
「まだこのゲーム持ってたんだな。
直しといた
置いとくよ。」
声をかけ立ち去る。
ドアがゆっくり開く

コンピュータ準備室に実験装置を取り付ける。
佳純が藤竹にノートパソコンを広げて質問する
「これは僕よりも丹羽くんに聞いたほうが良いですね。」
「でも・・・」
「大丈夫です
彼は知りたい人にはちゃんと教えてくれる人ですから」
1年生たちは丹羽にあんなん許してもいいんですか?と笑う
「先生が良いっていうから良いんだろ」
「まさにエンカウントだな」
「おい、あいつらのことお前たちが笑うな。」
驚く1年生

JAXA
相澤(中村蒼)
相沢の前に石神(高島礼子)がやってくる
「ご無沙汰しております」
「そういえば藤竹さんも今は研究から離れた場所にいる見たいですね。
隠居生活とは羨ましいですね」
と微笑み去っていく石上

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丹羽くん優しいじゃん。
弟くん、2年くらい壊れっぱなしなのか。
なんかもっと手を打てないものか・・・。

南出凌嘉くんは大きくなったなぁ~。
認識したのは「ウラボロス」ですが、生田斗真にそっくりで。
ちょっち違う感じにそだったけれど、いつか小林 喜日と共演して欲しい。
小林喜日くんはインスタも止まっててさ・・・

さて。
着実に科学部の学会準備が進んでいます。
なんてったって岳人くんが頑張っている
小林虎太郎くんがどんどんかっこ良くなっていく。
ま、ずっとかっこ良いんですけど・・・見れば見るほどどんどん。
ワタシが思春期なら一瞬で恋に落ちるでしょうw
母ちゃん目線でみると、とにかく手を出さないか、けんかっ早いとこが心配ではあります。
「下剋上球児」でも喧嘩してたからな。

科学部たちの実験がなんの役に立つか・・・
それはわからないけれど、丹羽くんと同じ、好きなことに一生懸命な彼ら。
そこに全日制も定時制もない。
通信制もあるのに定時制も行く。
それは世代間でぶつかり合ったり、全日制と定時制でぶつかり合ったり。
人間関係の構築に役立つんじゃないでしょうか。
やっぱり対面て煩わしいけれど、良いこともあるんだわ。

そして岳人が藤竹先生を信頼しているということ。
この信頼関係が揺らぐようなことが起きなければいいなって思う。
岳人や佳純ちゃんはまだまだ若いのに、めっちゃ傷ついてきたわけやないですか。
なので信頼できる人間関係や師弟関係が揺らぐのが恐ろしいのよ。
このドラマは全10話

あと4話あるんですが、JAXA関連な。
1年経ったら藤竹先生は戻るんですか?
せめて彼らが卒業するまで見届けてもらえませんか?
今から別れが辛いワタクシでござんす。

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宙わたる教室 第1話 ネタバレ 感想~実験教師の青空の作り方
宙わたる教室 第2話 ネタバレ 感想~夢に優劣はない
宙わたる教室 第3話 ネタバレ 感想~木村文乃先生、酷いよ。
宙わたる教室 第4話 ネタバレ 感想~世代間ギャップにじわり
宙わたる教室 第5話 ネタバレ 感想~火星作ろうぜ!
宙わたる教室 第7話 ネタバレ 感想~順調な研究とJAXAが交わる?
宙わたる教室 第8話 ネタバレ 感想~科学部、空中分解。
宙わたる教室 第9話 ネタバレ 感想~初めての実験に失敗なし

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キャスト
藤竹叶(窪田正孝)
柳田岳人(小林虎之介)
名取佳純(伊東蒼)
越川アンジェラ(ガウ)
庄司麻衣(紺野彩夏)
池本マリ(山﨑七海)
長嶺省造(イッセー尾形)
木内泉水(田中哲司)
佐久間理央(木村文乃)
相澤努(中村蒼)
名取円佳(伊礼姫奈)
長嶺江美子(朝加真由美)
石神怜生(高島礼子)
伊之瀬嘉之(長谷川初範)

コメント

  1. ノンルール より:

    南出さん演ずる「壊れかけた優等生」があれだけ蔑視していた定時制にすこーし理解を示していく過程をじっくり描いていたのが印象的。

    コツコツと実験道具を作り上げていく様もよかったし、管理人さん同様、小林くん、回を重ねるごとに存在感増してきて、天下の窪田さん食っているとネット上で評判ですよね(微笑)。

    次回は僕が大好きな役者の一人、中村蒼さんがメインのような予告編、週末の楽しみなのは間違いないですw

    • tarotaro tarotaro より:

      ノンルールさん、コメントありがとうございます。

      このドラマにおいては綺麗事も清々しいと思います。
      それは演じる人、演出する人が良い仕事をしているのだと思います。
      来週は学校ではなく、JAXAのエピソードなのも楽しみです