ポチュニティの轍
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東新宿高校定時制で保健室登校を続ける1年生の名取佳純(伊東蒼)は起立性調節障害。
保健室登校をする佳純
養護教諭の佐久間(木村文乃)は来室ノートの中に、科学に関する彼女の書き込みを見つけ、藤竹(窪田正孝)に相談する。
ノートからSF小説「火星の人」のことだとわかる
藤竹はその小説にちなんだ実験で佳純が外に出るきっかけを作ろうと試みる。
来室ノートに
「映画版は見ましたか?」
の書き込みを見つめる
そこへクラスメイトの松谷真耶がやってきた
こっそり佳純のベッドを覗く
「うちら同類でしょ?
私、わかるんだ」
マヤにもリストカットのあとあった。
呼吸が乱れうずくまる佳純
「過呼吸?」
カバンからビニールを取り出し対処する真耶
「私も時々なるんだ。
そういうときはこれで一発だよ
あんまり良いやり方じゃないけど
やっぱうちら同類だね」
慌てて帰ったカスミは来室ノートを持ち帰ってしまう。
職員室
来室ノートが机にある
「映画版は見ましたか?」
という藤竹の問いに
「yes」と小さな文字で書かれてあった
次の日の夕方
いつもより軽い足取り
保健室のベッドに向かう
ベッドサイドのノートを手に取る
「火星に興味があったら放課後の物理準備室に来てみませんか。
藤竹」
「やっぱりいた」
佳純のベッドをのぞき込み佐久間に注意される真耶
LINEのやりとりをする。
「今日は過呼吸出てない?」
「うん」
「もしかして佳純も中学の時不登校だった?」
「うん」
「一緒だ。
心療内科は?
薬は貰ってる?」
「うん
最近飲んでない」
「リスカすると過呼吸なくなったよ」
「もう切るとこないよ」
リストカットの写真を送ってくる真耶
「グロいよ」
「これのおかげでいきてられるんじゃん。
佳純も一緒でしょ」
<佳純、いつまでそうやっているつもり?
いい加減起きなさい。>
母親に毎朝起こされ怒られ
<消えたい・・・>
リストカットという言葉を検索したときのことを思い出す
保健室のベッドで目を覚ます佳純
真耶はいない
「バイトだって。
4限始る前に帰ったよ」
「あの、これ」
「行ってみたら?
物理準備室で科学の同好会やってるんだって
この学校にもう一カ所くらい、ハブってやつがあってもいいんじゃない?」
科学準備室の前で立っている佳純
「藤竹先生に用事?」
越川アンジェラ(ガウ)が声をかける
「1年の名取さんです
柳田くんと越川さん2人とも2年生です
今、火星の夕焼けを再現してるんですよ
火星の夕焼けは青いんですよ」
教室に入らず帰ってしまうカスミ
「いいのかよ?」
「まあ、いきなりは難しいでしょう。」
次の日
来室ノートノートを見るが藤竹からの新しい書き込みはない。
しかしノートから写真が落ちる。
「佳純?頼んだもの持ってきてくれた?」
処方薬を出す佳純
「でもほんとにいいのかな。」
「これやっぱり私も飲んでたヤツだ。
助かった。
最近、病院いけてなくてさ。
お金も稼がなくちゃ
どうせ母親にとられるんだけど
パチンコに溶かすんだよ
怒ると母親の彼氏に殴られるの
また行くの?
物理準備室」
「え?」
「行かないでよ
1人にしないで。寂しいじゃん。」
カーテンの外に佐久間理央(木村文乃)
物理準備室
佳純が覗く。
「どうぞ、今日は僕だけです」
「これで火星の夕焼けを作るんですか」
「映画は見たんですよね?」
映画の夕焼けはオレンジだったが、実際はの火星の夕焼けは青い。
大気は薄い
大量の散りが含まれ
塵のせいで青い夕焼けの空になる。
「あのこの写真」
「これはオポチュニティが撮りました
NASAの火星探査機」
「この子は写真を撮るのが仕事だったんですか」
「この子・・・
確かにそう言いたくなりますね」
オポチュニティの運用は3ヶ月
しかし幸運にも気付けば15年も運用できた
大規模な砂嵐で通信が途絶えて
オポチュニティが1人振り返った時に撮った写真がそれだった
自分の部屋でパソコンに向かった佳純
オポチュニティの轍を見つめる
遠い星に1人ぼっち・・・
<どうせあたしへの当てつけなんでしょう
そういうとこあの人にそっくり>
リストカットした佳純を手当した母親が怒鳴りつける。
姉のまどかは
<あんたこのままだと人生積むよ>
と軽蔑する
真耶からLINE
遊びの誘いを断る佳純
定時制の授業
廊下で悩む佳純
「あ、名取さん
今日ね、新兵器があるの」
アンジェラが声をかける。
柳田が水槽を持ってきたのだ。
「どうなるか楽しみじゃない?」
柳田の声が聞こえる
「どうしたんだよ!おい!」
真耶がリストカットして倒れていた。
呼吸が乱れうずくまる佳純
「傷は浅かったそうです。
佐久間先生と木内先生が今病院に
薬を大量に飲んでいたオーバートーズの状態でした」
次の日
「佐久間先生
松谷さんが飲んだ薬は私のかもしれません」
「薬は絶対渡しちゃダメ」
家族に相談するという佐久間に
「家族ってお母さんですか?」
「そうね。
それでもお母さんに」
「顔色悪いよ
保健室で横になってて、いい?」
真耶に起こされる佳純
「薬飲んでリスカするとめっちゃ気持ち良いの
これくらい飲めばキマるって
私たち友達でしょ
過呼吸の時助けてあげたじゃん!!
今度は私を助けてよ」
佐久間が止める
「他人を危険にさらすならあなたの居場所はもうここにはない」
「だったらもう死んでやるよ!」
出て行く真耶
「先生、本当に死んじゃうかも知れない」
「死なない
これ以上彼女の揺さぶりに反応してしまったら
あなたの命を危険を晒す
自分を救おうとする人間しか私は手助けできない」
佳純は真耶を追いかける
保健室を覗く藤竹
「どうかしましたか?」
もともと佐久間はナースだった。
体を壊して養護教諭の資格をとり、現在に至る
二人の保健室登校の子を見る機会があった。
トラブルメーカーは児相出身
彼氏にDVを受けていて彼女に同情していた。
もう一人は大人しい子。
命を断ってしまったのは大人しい子のほうだった
トラブルメーカーに気を取られて
彼女が保健室に姿を見せてないことに気がつかなかった
「誰を救えて誰を救えないのか
結局ここでも救急の時と同じことしているんじゃないかって」
繁華街で真耶を探す佳純。
タチの悪い客引きから岳人が助ける
「お前みたいなのここにいたら危ない」
「離して。探さなきゃ
本当に死んじゃったら」
「それってあの手首切っちゃったやつ?
もう構うなって図に乗るだけだよ」
振り払って探しに行く佳純
たむろする真耶を見つける
「良かった。
松谷さん、帰ろう」
「関係ないでしょ、
ほっとけよ!
学校にも居場所なくなったし
全部あんたのせい
あんたなんて助けなきゃ良かった」
左の手首をグッと握り立ち尽くす佳純
職員室に藤竹と木内泉水(田中哲司)
「藤竹先生
名取さんがまだ帰ってこないって」
佐久間が飛び込んできた←あんたのせいやないのか?
藤竹は佳純の居場所を見つけた
「なんで?」
来室ノートの満月の日の書き込みを見つけたのだ。
「ここもハブだったんですね」
「父は・・・天体観測が好きでした。
子供の頃、よく父と二人で夜空を見ました
寝袋敷いて楽しかった。
離婚してからは一度も会ってないけど。」
夜空を指さす藤竹
「あれが火星です」
「あそこに今も壊れたままのオポテュニティがいるんですね
寂しいだろうな」
「そうですか?
僕はそうは思わないです。」
オポテュニティの活動限界は3年
想定外の幸運で15年も働いた。
それだけじゃない。
オポテュニティができるだけ長く旅が続けられるように、スタッフたちは努力した。
オポテュニティからの通信がなくなって、ミッションに関わった大勢のメンバー集まり、短い信号を4回発信して反応なし
マネージャーが<15年間ご苦労様。ミッション終了>と言った時みんなで泣いた
「火星の荒野でひとりぼっち。
オポテュニティの轍を孤独の象徴ととらえる人もいる
でも僕にはすこしでも 前に進もうって 懸命に生きた証に思えるんです」
涙が溢れる目でオポテュニティが火星に残した写真を見る佳純
「名取さん!」
佐久間、木内、岳人がやってきた。
「ごめんなさい」
抱きしめる佐久間
「よかった!」
佐久間のぬくもりを噛みしめる佳純
物理準備室
頑張って部屋に入る佳純
酸化鉄が火星の夕焼けに似ていると思った岳人は持ってきた
「赤さびの色を見てピンときたんだよ
火星の色と一緒だって」
「良く気付きましたね」
「教えろよ」
「自分で調べたほうが楽しいじゃないですか」
「あの水槽って
火星の大気に見立ててるんですよね
酸化鉄だけじゃなくて
他の物質もいれたほうが・・・」
佳純は火星の土を人工的に作って販売しているサイトを見せる
火星は酸化鉄だけではなく鉱物の粒子が混じってるみたい
「火星の人を読み返したんです」
火星の土を使ってジャガイモを育てていた。
「これを買えば簡単に」
とアンジェラが言う
「これに似たものを自分たちで作ってみるのはどうかと」
藤竹は良い提案だと言う
二酸化ケイ素は校庭に、酸化カルシウムは乾燥剤。
アンジェラと岳人はそれぞれ取りに行く
「名取さん。
このノートに実験の記録をつけてくれませんか
他にも気付いたことや思ったこと
なんでも書いてください
あとで振り返った時このノートが科学部の轍になるように」
科学部活動ノートとノートに書く佳純
火星の夕焼けは大成功
ワタシはわりと木村文乃さんが演じてきた役が苦手なものが多くて。
だからこの佐久間先生もちょっとおかしくない?って思ったのは気のせいかなって・・・。
でもやっぱりおかしくないですか?
佳純ちゃんのことを心配したなら、真耶ちゃんを追いかけて出て行った佳純を追いかけるべきでしょう?
母の恋人にDVされてオーバートーズしてリストカットした真耶に
「他人を危険にさらすならあなたの居場所はもうここにはない」
なんて突き放すことを言っても言いわけ?
「絶対自殺しない」
と言っていたけど、今までの生徒とは違うかもしれんやん。
結局、この先生はどっちか一人の生徒しか助けないってこと?
あまりにもいい加減。
仕事してないやん。
これ全日制の学校なら問題になったと思う。
もし母の恋人にDVされているなら保健室ではなくシェルターとか児相に相談するほうが良くないか??
もっと言えば、前の教え子もDVに気付いた時点で児相と連携するべきなんじゃないの?
イッセー尾形とかアンジェラとかと違って、二人ともまだ未成年でしょ?
だめじゃん。
藤竹先生の接し方がとても良いのに、なんで保健室の先生があんな感じなのか?
学校に居場所を感じている子を助けなくていいのか?
ちょっと酷い。
佳純ちゃんだけ助けるのも酷い
もちろん、真耶に依存されて佳純も引きずられてしまうのはわかる。
しかしどちらにも力になって欲しいよ。
二人とも家庭環境にも問題があるし・・・。
火星の夕日は青い。
これは「星へ行く船」シリーズで知っていたワタシ。
懐かしい。読み返そう。
中谷くん推しでしたw
新井素子先生のシリーズで一番好きなんです。
水槽でそれを知れる。
そして岳人。
何人もの生徒を助けてる。
めっちゃ良い奴。
岳人は読めないし、書けない。
それを佳純が書いて。
アンジェラは本当に面倒見が良くて。
これで科学部が発足!?
来週はイッセー尾形さん。
これまた見応えがありそう。
3000万 はドキドキハラハラしてたまったもんじゃないんだけど、続きが気になる。
こちらはドキドキハラハラはないけれど、じんわり続きが気になる。
NHKのプライムタイムのドラマ、めっちゃ楽しんでますw
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キャスト
藤竹叶(窪田正孝)
柳田岳人(小林虎之介)
名取佳純(伊東蒼)
越川アンジェラ(ガウ)
庄司麻衣(紺野彩夏)
池本マリ(山﨑七海)
長嶺省造(イッセー尾形)
木内泉水(田中哲司)
佐久間理央(木村文乃)
相澤努(中村蒼)
コメント
私たちはトリアージをしません.
どの子も助けようと関わります.
だから,大変なことにもなるのですが....
おっしゃるとおり,ここだけは,違和感でした.
もう死んでやると言って出て行ったあとのフォローがとても大切です.
彼女にも定時制に居場所を作って上げる事がわたしたちの仕事です.
久好圭治さん、コメントありがとうございます。
どの子も助けて欲しいですね。
もちろん先生は大変だと思います。
過去に一人にかかりきりになって一人を死なせてしまったとなげくなら、どちらも助けることを考えるのではないかと思いました。
「死んでやる」
と言って出て行ったなら尚更。
しかも助けたい生徒も追いかけていったのに。
残念な先生だなと思いました。
私も、保健室の先生の対応が気になりました。
真耶を追いかけた香純を放置するのが職務怠慢だと思いました。
真耶も香純も、親に恵まれない子に変りはありませんよね。
めぐみさん、コメントありがとうございます。
養護教員、ちょっと無責任でしたよね。
保健室登校する子には事情があるのは全日制でも定時制でも一緒だし。
そしてその二人を助けずに一人だけを助けるってのは、これまでの経験を無駄にすることだと思いました。
...なかなか重い内容でしたよね、NHKならではのドラマで、「3000万」と本作、今期はTBSとここが突き抜けている気がします。
管理人さんが「スカイキャッスル」で木村さんを叩いていた理由が判りました(苦笑)。誰にでも苦手な俳優さんがいるんですね。
僕は木村さんは好きな女優さんの一人で、彼女と松岡茉優さんの共演作を楽しみにしておりますw
(因みに僕の苦手は古川琴音さんや長谷川博己さんなど、掠れる声質の方ですね。)
一週ずつ、一名ずつ部活に参加させていくという手法がいいですよねぇ。次回も非常に楽しみです!
ノンルールさん、コメントありがとうございます。
ワタシ、木村文乃さんのことを叩いたつもりはありません。
苦手だとは書きましたが、叩くっていうのはもっとアンチ的なことを言うイメージですが。
そのようにとられてしまうのはワタシの書き方が悪かったと思います。
申し訳ありませんでした。
いえいえこちらこそ、誤解を招く書き方だったと反省しております。
今後ともよろしくお願いいたします。